デーテーペーな1日

2000.06.16~30


日記関係の発言はこちらで。

6月16日(Fri)


 そうなんです。人間を猫派と犬派に分けるとすると僕はどちらかと言えば犬派だと思います。猫というのは性分に合わないというか、小さい頃に捕まえようとして尻尾をつかんだら思いきりひっかかれた事があって、それからなんとなくいけ好かない奴とお互いに牽制するようになりました。だからと言って犬が好きなのかと言うと、これも小さい頃に背中を撫でようとしたスピッツに思いっきり唇のあたりに噛み付かれて、こちらは正直言ってちょっと怖いんです。散歩途中の大きな犬とすれ違ったりすると外見上は平気な顔してますが内心ではドキドキしてます。何れにしても小さい頃から動物と身近に接した覚えがないせいで生き物全般が苦手です。あ、ウサギは別に怖くはないけど今の処はとっても疎ましい存在です。
 いい歳をしたオヤヂが文字どおりの猫なで声で野良猫と戯れてる姿ってのはかなりみっともないと思いながら、たかがひと掴みのキャットフードであんな風にすり寄ってくるイノチというものが、ちょっと健気でいとおしいような気がしているだけなんです。

 久しぶりの梅雨の晴れ間は30度間近の気温とはいえ日陰にいれば意外なほどにさわやかな風が吹いて、やはり真夏とはすこし違うような気がします。よく晴れた一日。



6月17日(Sat)

 いつまでたっても日記が日付に追いつかなくて、相変わらず昨日の日記を朝方に書いてます。以前のように夜に書けばいいんでしょうが最近は夜はもっぱら本を読んだり居眠りしたりで、どうにも日記を書く気にならないというか積極的に何かをするという気分じゃないようです。今話題のウルティマオンラインもマック版はやっぱり用意されてないからやりたくても出来ないし、web日記を読み漁ることも最近はご無沙汰だし、要はモニターの前に座る機会がずっと減っているようです。仕事のほうもヒマなせいで事務所に一日篭もっているということもなくなりました。
 時事ネタにも興味がないんですが、そう言えば昭和天皇の奥さんが亡くなったようですね。人はぼけるとどうしてああした険しい顔になるんでしょう。図らずも人間の本性というやつがぼけをきっかけに露になってしまうからかも知れません。それにしてもあのおばあちゃん、きっと御所の中を徘徊したり自分のうんこを食べたりして侍従達に世話をやかせたのかと想像するとちょっと楽しい。大正天皇も帝国議会の壇上で開会証書を丸めて議員達を眺めていたとか聞いたことがありますが、これはぼけとはいささか性質が違うようです。

 興味ないと言いつつ時事ネタもちょっとだけ。いろいろとイチャモンはつけたいような気がするんですが、なんだか全てがありきたりでわざわざ書くまでもないことのような気がしてあまり書く気がしません。



6月18日(Sun)

 招待券を貰ったからと子ども達は友達と一緒に近くのアイススケート場に朝から出かけたようで気がつくと誰もいません。すぐ隣がショッピングセンターだから奥さんは子ども達を送りがてら自分はあれこれと買物の予定でもあったんでしょう。まったくなぁ、日曜日だと言うのにひとり寂しくお留守番です。珍しくたまっている仕事があったせいで日曜日にお仕事でした。昼食はマクドナルドですまそうかと思っても車がないからどこにも行けません。自転車でドライブスルーに乗り付けたりしたら怒られるかも。でも今度やってみたいような気がします。
 仕方がないのでそうめんなどを茹でてひとりでズルズル。冷たい麦茶などをゴクゴク飲んで、ついでに食後は冷凍庫にあったアイスクリームをパクパク。冷蔵庫にプリンがあったのでそれもムシャムシャ。手持ちぶさたなせいで食べてばかりいます。
 夕方6時を過ぎてようやく帰ってきたのはいいけど奥さんはずっと買物でクタクタだったとか。朝11時から夕方5時までずっとショッピングじゃ疲れるのが当たり前です。出かけるとなると大体そうなるので最近は僕はつきあわない事にしてます。それで何を買ったかといえば子ども達のシャツが2・3枚だけですから、僕などに言わせれば大いなる人生の無駄遣いだと思うんですが本人はそんなのが好きみたいです。子ども達はといえば、やはり夕方5時までずっとスケートで足が痛いとぼやいてます。こちらもそう頑張らなくても良さそうなものですが、やはり無駄に過ごす人生が好きなようです。
 そんな訳で食事の支度が何もできてないからと本日の夕食はホカホカ弁当でした・・・我が家の家族達は今日が「父の日」だという事を完璧に忘れているようです。ふん、寂しくなんかないやい。

 いつもと変わらぬ我が家の一日でした。とほほ。



6月19日(Mon)

 さて・・・なんて書き出しだと概ね日記とは無関係な内容であることが多いんですが、本日もそんなお話。

 近ごろテレビのアメリカ映画などを見ていて思うのはキスシーンの事。情熱的だったり扇情的だったり或いはほほえましい一瞬だったりと、映画の中でキスシーンが登場することは多いんですが、あれってぼんやり眺めている分にはなにも感じないけど、よくよく眺めているとなんだかやたらとヘンな習慣のような気がして仕方がないんです。お互いの唇を押しつけあってなにがどうだというのか・・・セックスという奴もはたで眺めているとおかしなものですが、あれにはあれなりの確固とした理由があったり衝動に裏打ちされた人間の行動ということで納得できるんですが、キスだけはいくら考えてもよく判りません。普段何気なく見過ごしている裡はなにも感じないんですが一度違和感を覚えると見れば見るほどおかしな具合になる事ってありませんか。僕の場合がまさにそれです。妙に技巧的だったりすると余計におかしな感じがして、決して滑稽という訳ではないんですがどうにも落ちつかない感じがして居心地が悪いんです。動物の本能としてお互いを噛むというならまだ判るような気がするんですがそれとは違っているし、愛情の証というのも確かに以前は何となくそうなのかと思っていたような気もしますが、一度気になるとやっぱりどこか違うような気がして仕方がないんです。
 うーん、なんなんでしょう。オチがない。結局結論が出ないままのようです。「そう言えばあんなキスはしばらくやってないなぁ。」なんて事が言いたいだけなんでしょうか。<そんなオチかい。

 メガネ同士のキスって間抜けという以前に面倒です。では、とお互いに外したメガネの処置に困って目を見合わせて吹き出した事があります。真面目な時ほど面白いのは何故なんでしょう。



6月20日(Tue)

 かため更新なんで一度に3日分日記を書こうとするんですが、昨日の事だっていいかげん怪しいのに3日前の事なんてきれいさっぱり忘れてます。3日前も1週間前も大した違いはないんで最初から書くこともないんですが、日付合わせの為だけに書いてます。
 うーむ、日記書きにもとことん飽きてるなぁ。

 とうとう猫は2匹居着いてしまったようです。子どもたちは家に上げたそうなんですが奥さんが絶対にダメということで諦めて駐車場にゴザひいてずっと遊んでます。外出して戻るとどこからともなく現れて餌欲しそうにみゃあと啼くところも実に猫っぽいです。<猫なんですが。



6月21日(Wed)

 最近は夕方の再放送ドラマに凝ってます。TBSで午後5時から放送中なんですが、主役らしいキンキキッズの小さい方の事はまぁいいや。共演の深田恭子ちゃんが実にどうも可愛いんです。あの棒読みのセリフとワンパターンの表情がおじさんゴコロをくすぐります。根っからアタマ悪そうなところも良いけど、けっこうな巨乳とか太めの脚とか、痩せてぎすぎすした感じの最近のアイドルとは一味違って妙に肉感的なところが良いんです。一種の白痴美という奴でしょうか。演技に見えないバカっぽさがなかなかです。監督なんかは演技指導とかハナから諦めてるんだろうなぁ。たどたどしいたち振る舞いの深田恭子ちゃんをただただ眺めて嬉しがるというのがやっぱり正しい鑑賞法なんでしょう。
 中身はらちもつかない「青春恋愛ドラマ」なんでイライラすることも多いんですがそこはそれフカキョンの顔さえ見えればおじさんは満足です。ぐふぐふ。

 子どもたちは基本的にドラマはなんでも好きなんで父親と一緒になってじっと見てます。最近はなんとなく恋愛の機微という奴に興味がありそうですが今の処はあえて感想はないようです。



6月22日(Thu)

 仕方がないから日記書くか・・・すっかりおサボリだったのは例によってキーボードにコーラこぼして入力がうまくできないと言う絶好の口実ができたからに他なりません。しかしなぁ、ガキじゃないんだからモニターの前で飲んだり喰ったりするのはいい加減にしないと。予備のキーボード使えば良いんですが、何度も書いているようにこれがMAC純正の標準キーボードという奴でどうにも使い馴れないんです。もっとも一日たって乾いたら直っていたからキーボードが使えないって言い訳はちょっと苦しいんですけど。
 別に言い訳しなくったって日記なんだから本人の好きにすればよさそうなものですが、なにかと言い訳がましいのがこの日記の特徴のようです。

 特記事項なし。



6月23日(Fri)

 20日締めの会社宛の伝票を嫌々ながら今ごろ書いてます。僕は伝票とか請求書って奴が苦手です。苦手というかただ単純に面倒くさくていつもぎりぎりにならないと書こうとしないのは昔からです。適当に電話して「じゃ今月はこのぐらいでどうでしょうか。」なんて事になったらいいのになぁと思いながら、仕方がないのでセコセコと伝票書いてます。はい、いまだに手書きです。ワードとかエクセルとか、そんなものは使った事もありません。と言うか実際に操作しているのを見たこともありません。どうせどんぶり勘定なんですから一番原始的な方法が間違いがなくて簡単です。もっとも簡単と言いながら請求書を書くのが面倒くさいとか言ってるぐらいですから、要はヤル気がないだけなんでしょう。いっそのこと請求書もメールで送れたらいいのになぁ。うん、控えも手元に残るからメールでも良さそうな気がするんですが、経理部門にまでメールアドレス持たせてる会社はまだまだ少ないかも。その点では印刷業界ってのは意外と遅れてるかもしれません。Macでお仕事しながらネットにはぜんぜん繋いでいないとかメールアドレスも個人のものだったりで会社として取り組んでいる処はまだまだ少なそうです。もっとも取引先の担当者がみんなネットに繋いでこの日記を読まれたりするのはそれはそれで大いに困るんで今のままが良いのかも知れません。毎日仕事サボってるのがバレバレですから。

 それでもネットの世界ってやっぱり身近になってきてます。取引先の担当者から日記読みましたとかってメール貰って思わず「ぎゃー。」と叫ぶ毎日です。



6月24日(Sat)

 チケットも貰ったし多摩モノレールが開通して乗り替えなしの30分あまりで行けるようになったので今日は多摩市にあるサンリオピューロランド(それにしても恥ずかしいネーミングだけど。)まで遊びに行ってきました。確か子ども達が小さい頃に何度か行った覚えがあって、1度目は最初の頃で混雑してウンザリで2度目は内容のあまりのつまらなさにウンザリしてもういいやって感じだったんですが、子ども達は全くなにも覚えていないというからタダ券もあることだし生憎の雨降りだからと久しぶりに出かけることに。しかしなぁ、みんな考えることは同じなのか超満員でした。狭苦しい屋内型テーマパークで息苦しいところへ持ってきて超満員の家族連れで最初からグッタリ・・・待ち時間にぐずるガキが続出で頭が痛くなってきました。ただただ大人数を一カ所に集めておくだけでは小さい子どもなどすぐに飽きてしまうのは目に見えているんですが、そのあたりは待ち時間もなんとかエンターテイメントにしようとするディズニーランドとはその徹底ぶりがいささか違っているようです。ディズニーランドのおしつけがましさってアメリカ人そのものって感じでどうしたって好きにはなれないんですが、全てを徹底しようというあの情熱だけは本物でしょう。さすがよその国にすぐに爆弾落としたがる国です。あれが肉食人種のエネルギーというやつなんでしょう。極東の農耕民族が上辺だけをマネしようとしてもあちらこちらにボロが出てしまうようです。もっともディズニーランドのあの混雑でなんの工夫もなければいくら大人しい農耕民族といえども早晩暴動が起きそうな気はします。こちらは米騒動のお国柄ですから。

 そんな訳でビンボーくさい家族連れの熱気にうんざりさせられながらぐったりと疲れた一日でした。もう2度と行くもんか、サンリオピューロランド。

 子ども達は至って元気でした。ビンボーくさい空気にも耐性があるようです。帰りのモノレールの中で走り回って乗客からすっかり冷たい目で見られてました。「このビンボーくさいガキが。」って感じでしょうか。



6月25日(Sun)

 雨の日曜日だし昨日のお出かけですっかり疲れてしまって今日は一日ダラダラとしてました。まぁ疲れてなくてもダラダラしてることには変わりはないんですが。<なんてフレーズも我ながら実に予定調和だなぁ。書く前からオチが予想されているようなものです。実際にダラダラとしてなにもすることのなかった一日であったことは確かなんですが、それにしたってもう少しなにかあっても良さそうなものでマンネリの極みというやつでしょうか。マンネリと言えば子ども達はまたもやお誕生会だとか。つい何週間か前にもあったと思ったけど今度はちがうお友達だとか。クラス全員のお誕生会に出かける気でしょうか。しかしなぁ、幼稚園ならいざ知らず小学5年生にもなって友達集めてお誕生会って・・・本人含めて幼稚な友達が多いようです。お誕生日プレゼントはというとこれもまたお定まりで、近所の文房具屋でノートや鉛筆の類をいくつか。ここ3年ぐらいずっと同じってのもあまりにも能がないけどみんなはそれで満足してるようで、あれこれ悩む必要がないからお手軽といえば確かにお手軽です。
 ケーキ食べてゲームして帰りにお土産というのがこれまたどこの家庭でも同じパターンで、まるで協定でも結んでいるのかと思うぐらいで、このあたりの横並び感は実に見事です。
 飲んで喰って大騒ぎしてその上お土産まで貰って、500円あまりのプレゼントで我家的には充分元は取れているようです。

 そう言えば選挙だったんですね。相変わらず興味なし。というか、政治家が妙な使命感やら正義感につき動かされたりするのは困りものなんで、日本の政治家は今のままの愚かしさで結構です。世界の警察を任じたりするよりも世界中からばかにされる国であるほうがどれだけましか判りません。



6月26日(Mon)

 僕は相変わらずバカのように元気です。

 自分で書いてて「言い得て妙」という奴なんですが、でもこれってきっと差別用語なんだろうな。アホほど元気。だったら大丈夫でしょうか。何れにしてもなにも考えてない人間というものは頼まれもしないのに妙に元気溌剌としていたりして、そのことで余計に回りの人間から疎まれたりするのかも知れません。もっとも走ったり飛んだりのスポーツ全般はからっきしダメなんで元気といってもただテレビ見たり本読んだりといった怠惰な生活においてだけ元気だと言うことで、普段の不摂生のせいもあってきっと100mも走れば息も絶え絶えでばったり倒れたりしそうです。健康のためになにか運動しようなんて考えたこともありません。運動なんかしたらきっと健康を損ねてしまうのでなにもしないでダラダラと生きているのが長生きの秘訣なのかも知れません。だってそうでしょう。あのきんさんぎんさんなんてきっとスポーツなんてものはやっていないと思います。

 そういう訳で今日も僕はテレビの前でプリン食べながらのんべんだらりとした一日を過ごしました。

 雨降りのせいか駐車場の猫達の姿が見えません。ちょっと前までは人が玄関先に出てくるといそいそとすり寄ってきたんですが今日は一日鳴き声もないようです。珍しく餌も食べていないようで、はたしてどこで雨宿りしている事やら。子猫達のようにこのまま消えてしまったりするんでしょうか。正直ホッとしたような、一面ではちょっと寂しい気がするのも本音です。



6月27日(Tue)

 例によって27日の日記を書いてるのは28日の朝っぱらなんですがどうやらWWWサーバが落ちているらしくて今現在ネットに繋がりません。という事は外からもこの日記が見えないという事で、だとするなら今ごろ日記を書いてもしょうがないのかもしれませんが、せっかく書きはじめたことだし手抜きの言い訳にもなるからこのまま進めることにします。しかし最近ちょくちょくサーバが落ちてるような気がするけどやっぱりNOCのマシンもお疲れなのかも知れません。

 とは言っても別に書くこともありません。梅雨空ながめてぼんやりする程度で僕の日常は相変わらずと言ったところでしょうか。

 子ども達は学校から帰ってくると最近はほとんど別行動で、それぞれがそれぞれの友達と遊んでいるようです。いつまでも姉妹でべったりというのも気色が悪いからお互いのためにもその方が良いのかも知れません。そろそろ日曜日の用事も増えてきて親子とも別行動という日も多くなりました。父親は内心ホッとしているようです。



6月28日(Wed)

 近ごろ雨降りに出かけるとなんだか靴下が濡れるなぁと思っていたらどうやら靴に穴が開いているようです。<はやく気づけよ。
 ファッションと云う奴に無関心なせいで普段からジーンズにズック靴で何処へでも出かける人間なんで年がら年中同じ靴を履いてるせいか靴とか洋服の痛みがはやいような気がします。ジーンズもいつも財布を入れているお尻のポケットがスグに穴があいてしまうんですがこれは穴があっても濡れるわけでもないので知らん顔ですが、靴は穴が開くとやっぱりなにかと不都合がありそうなので新しいものを買わないといけないようです。うーん、最近は買物が面倒で行きたくないなぁ。消費社会の申し子のような量販店の、あの膨大な数と種類の商品の中からなにかを選ぶというのが面倒というか、あんなにいろんな種類がなくても良さそうな気がするのは僕だけなんでしょうか。それぞれのメーカーがそれぞれの意図のもとに、しかし出来上がったものは恐ろしく没個性的な品物が溢れかえるショーケースの前で右往左往している僕たち自身は一体なにを求めようとしているのか。きっと求めるものすら知らされていないような気がします。

 穴の開いた靴をなんとかしないとという話しからかなり脱線しているような気はします。雨の日は出歩かないというのも一つの解決法かも。



6月29日(Thu)

 モンスター 関さん、あなたはいったい何者? 訪問記念とかいっていきなりメールを送りつけてきても肝心の中身は意味不明のコメントと訳の判らない絵文字だけでますます不可解です。ひょっとして電波系の方なんでしょうか。どこかからメールアドレス拾ってきて無差別にそんなメールをばらまいているんじゃなきゃ良いんですが。世の中にはいろいろとヒマな方が多いようです。最近はそういった類のメールは減っていたのに。

 人の事をとやかく言ってますが昔は僕もいろんな方にいきなりメール出したりしたことはありました。冷静に考えればどう考えても怪しいオヤヂなのに、そんな奴からのメールにも係わらず大抵の方からはちゃんと返事が帰ってきたのはやはりネットの世界の特殊性なんでしょうか。街や仕事場でなら見ず知らずの人間から声をかけられたりしたら普通は警戒するだろうしまともに取り合う人などまず皆無だと思うんですが、顔の見えないことに加えて匿名性の壁のむこうからの会話だとなると人は驚くほど無防備になるようです。そうした無防備さのむこうに見える人間の意外さや愚かしさ、いとおしさに、この歳になって初めて人間って良いものだと思い直したふしがあります。上辺とは裏腹に人間には様々な思いがあるなんていかにも常識的な事を改めて思い知らされたような気がします。

 やっぱりどんなに訳の判らないメールでも一応お返事だけはした方が良いのかも知れません。

 我が家のばかウサギなんですが妙に僕になついて困ってます。ふと気づくと腕のあたりをぺろぺろと舐めたりして、さらには隙あらば腰を使おうとすりよってきて、一体お前はなんなんだよと叫びたい心境です。ウサギに好かれてもちっとも嬉しくないです。



6月30日(Fri)

 日記書きの奥さんもそうですがアナウンサーなどを奥さんにするものではないと、つくづくそう思います。なんの事かって? それはもうここ何日かワイドショーで話題の、梨園の奥さんの座を投げ出した元アナウンサーの事です。子ども達は朝は何故かアニメではなくて朝の情報番組を一生懸命見ているせいで、一緒になってテレビの前に座っている僕もいつの間にやらいっぱしのワイドショー事情通です。なんて子どものせいにしてますがもともとそういった話題が好きなだけなんです。
 で、二人の離婚にいたるいきさつをいかにもなアナウンサー口調でとうとうと語られたりすると、やっぱり別れた元夫は辛いだろうなぁ。まるでどちらがコメンテーターか判らないぐらいでワイドショーの画面に交互に映る出演者と彼女とのイメージがダブってしまうのは元アナウンサーというこちらの先入観のせいばかりではないような気がします。記者会見の場をひとりで取り仕切っているようで健気といえば健気なんですが、どこかやりきれない思いがするのは僕自身が夫の立場に立つ人間だからかも知れません。でもなぁ、女優の記者会見の嘘くささと同様でどこか演出の匂いすらしてしまうのは冷静な語り口と人ごとのような曖昧なコメントにけっして彼女の真意が感じられないからのようです。もちろん記者会見の場で見苦しく取り乱す必要はないけれど、あんな風にいかにも元アナウンサーといった口調で淡々と語れば語るほど、実は彼女自身はいっそう深く傷ついているのだろうと想像して少し切なくなったりするのも見ていてどこか後味の悪い思いがするからに他なりません。

 よその家庭の愛憎劇に感想述べたところで仕方がないか・・・所詮は人ごとでしかないようです。


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