デーテーペーな1日

1997.12.1~15

日記関係の発言はこちらで。
12月1日(Mon)
 今年もあと1ヶ月でおしまい・・・今日はそんな日記ばっかりなんでしょうね。時節ネタってのは皆さんかぶっちゃいますから。ま、ようするにネタがないだけなんでしょうが。
 という訳で、ネタがないので僕も師走ネタ。がはははh、

 僕のばあいは、例年同様お歳暮だの年賀状といった師走恒例の催しに縁遠いもので、12月だから特別な思い入れがあったりせわしない気がするようなこともそれほどありません。奥さんは例の写真付年賀状の件ではあまり熱が入っていないようで、どうやら今年は出さないつもりかも。仕事も年末はそれほど混み合わないのが例年なので、年末進行が少しある程度で世間一般と違ってかえって少しのんびり出来るかも知れません。のんびり出来たからって別にナニをするという訳でもなくて、せいぜいオフミに出かけるのが関の山でしょう。そのあたりの予定だけはけっこう入ってるかも。まったくなぁ、仕事がこんなにひっきりなしに入ったら生活はもっと安定するんですがねぇ。

 そうか、暮れにはPTAで餅つき大会の予定もありました。準備の為の打ち合せもいろいろと必要かもしれません。都会育ちなもので、餅米蒸して臼でつくなんて経験がぜんぜんないのでその事だけは面白そうかも。事前の準備がなんだか面倒な気がしますが、PTAのお母さん方の中には田舎者がいっぱいいそうなので(きゃー。)詳しい人に準備は任せて、面白そうな餅つきだけ頑張るつもりです。えぇ、つきたての餅ってあまり好きじゃないんです。あんこだのきな粉つけて食べるあの食感がなんとなくイヤ。みんなでワイワイやりながら集る、あの雰囲気が好きなだけで、我ながらガキみたいですなぁ。
 そう言えば小さい頃に一番好きだったのはクリスマスでもお正月でもなくて、町内会の地蔵盆でした。あれは京都だけの行事なんでしょうか?お盆の季節に各町内会にあるお地蔵様の前にゴザ拡げて子供達が集って、お菓子もらったりくじ引きやったり・・・う〜ん、こんなのは京都の人間にしか判りませんね。それも西陣近辺の狭い地域だけのお話しかも。その上師走に夏のお盆の話題で完全に季節外れ。本人だけがなにやら昔の思い出に浸っているようで、どうやらこれも一種の意味不明日記かもしれません。

 生来のへそ曲りなので本当に小さい頃にしか出た記憶がないんですが、子供達が輪になって巨大な数珠をグルグル回しながら地蔵和讃(?)を唱えていたような気がするんですが、アレって一体なんだったんでしょう? 今となっては意味不明です。
 そういえば教会の日曜学校にも通っていたような気がするんですが、これはたぶん友達からの影響で、昔から寂しがりやだったと言うだけの話なんでしょう。


12月2日(Tue)
 あぁ、本日の衛星映画劇場は「三大怪獣・地球最大の決戦」ですなぁ。昨夜の「モスラ」は途中から気がついて慌ててチャンネル合わせました。
 この辺りの東宝特撮映画にはいい歳したオヤヂなら思い入れバリバリの筈。
 最近のロードショーのように「入れ換え制」等といったふざけたシステムのなかった時代で、封切当日の朝一番に映画館の前に並んでは夕方まで、最低3回は見ていました。友達や両親と行くと集中できないので、たった一人弁当持参で朝から晩まで怪獣映画三昧・・・本人には至福の瞬間でした。
 スクリーン一杯に描かれた真っ赤なタイトルと伊福部昭の作曲による重厚なマーチ風の音楽。息を詰めるようにして画面に没頭する・・・あんなにワクワクしながら映画の始りを待っていた時期というのはあの頃だけです。
 ただし、風変りな処のあるガキだったのであんなに熱中していた怪獣映画も、ある日を境にいきなり「ケッ!」とか言い出して、今度はクラスで熱中している連中をいかにも子供っぽい奴等だと言わんばかりに眺めている癖に、陰では怪獣特集だとか特撮大全集なんて映画雑誌の特集やムック本を読んでは碌でもない知識を詰め込んでみたりする、とてもイヤ味なガキでした。今と同じ。

 ただし、大人になってテレビの小さな画面で見返してみると、なぜこんなチープな映画に熱中できたのか? 最新流行のSFXを見慣れた目には細部のつまらない部分にばかり目がいって肝心の映画そのものを楽しむ事ができない、そんな姑息な知恵が付いてしまった大人には、もはやあの頃のワクワクを追体験するのはどうやっても不可能なようです。
 子供達は「これはオモチャだよね?」としきりに確かめながらも、けっこう楽しんでいるようです。2才頃にくさるほどウルトラマンシリーズのビデオ見ていたせいか、女の子の癖にこういった類の映画が二人とも好きですねぇ。もっともテレビならなんでも「好き」なのかも知れません。

 本日は日記も早めに更新して、これから親子で「三大怪獣・地球最大の決戦」鑑賞です。普段は9時になると子供達は自分の寝室に引上げなければならないのですが、本日は特別に映画が終るまで延長です。
 いつもは早く寝ろとうるさい癖に、こんな時だけ特別扱いするのは実にアホくさい父親ですなぁ。


12月3日(Wed)
 昨夜はあんなに熱く東宝特撮映画を語っていたというのに・・・結局「三大怪獣・地球最大の決戦」は途中で眠ってしまったようです。
 う〜ん、お話しの展開がダラダラとまだるっこしくて、最近のノンストップアクションを見慣れた目にはあまりにも退屈。こんなモノを一生懸命観ていたとするなら、相当バカみたいなガキという事でしょう。まぁ、文字どおりの子供だましだからといって、いい加減な脚本ですませようなんて意識があったのかも知れませんが、ストーリー自体も極めてご都合主義的で、その上「ローマの休日」の陳腐なパクリのようなところもあって、あれは恥ずかしいなぁ。
「マタンゴ」なんて映画はそれこそ当時はオシッコちびちゃう程恐い映画という記憶があったのですが、大人になってから見返してみると一体どこを恐がれば良いのやら・・・大笑いしながら見た記憶があるんですが、こうした幼い日の記憶の染み付いた映画というのは、大人になってからはなまじ見ない方が良いのかも知れません。
 今夜の「ゴジラ・エビラ・モスラ・南海の大決闘」はもうイイや。確かこの映画に登場するエビラみて、「何だこれってただのザリガニじゃないの?迫力ないよなぁ・・・」と、この特撮シリーズへの疑問が初めてむくむくと湧いてきた覚えがあります。
 重要なキャラクターの筈の小美人もザ・ピーナツからビンボーくさい他の双子に変ってしまったはずで、子供心にもつまらない映画だったようです。

 がはははh、2日続けてつまらない東宝特撮映画ネタで興味のない方には全然意味不明でした。何だかんだ言いながら、結局はこんなのが好きなんでしょう。

 子供達はそれでも今夜も見るんだとがんばって早めにお風呂に入ったようです。子供達なりに新鮮なのかも知れません。麻美が結構一生懸命観ているのがちょっと意外。あんな映画をはらはらドキドキしながら観ているようで、やっぱりバカみたいです。


12月4日(Thu)
 何でも国民一人当り六千数百円を今後60年間払い続けるんだとか・・・旧国鉄の債務は28兆円か。
 そうすると我家は家族四人だからだいたい月25,000円程度でしょうか・・・それを今後60年間・・・ぎゃー。せいぜい年に数回程度しか乗らないJRの、それも旧国鉄時代の過去のツケを、どうして60年もかけて払わなければいけないのやら。いっそのことJR全部廃止って案は如何? 東海道・山陽の両新幹線とごく一部の黒字の路線以外、地方の路線は走れば走るだけ赤字まき散らすだけなんだからこの際全部廃止。どこの家庭にも車の1台はあるのが田舎の証明ですから鉄道がなくなったところで大した不都合はないでしょう。バス輸送での地球温暖化が心配ならトロリーバスなんて懐かしい交通機関も嘗ては有りましたから、それにしましょう。
 第三セクター方式のビンボーくさいディーゼルカーで一日かけて病院通いするじいちゃんばあちゃん達の数もJR廃止でがっくり減って、これも大赤字の国民健康保険にとってもプラスは大きいかも知れません。
 なんだかだんだんマジでその方が良いような気がしてきました。普段利用しているのはもっぱら西武線なのでJRが無くなっても僕はぜんぜんオッケーです。オフミの待ちあわせもあれこれ迷うことなく新宿できまりでしょう。がはははh、そんな事しか気にならないようです。

 その60年ローンの財源の為のタバコの値上げねぇ・・・どんどんやっていただいて良いんじゃないでしょうか。一箱1,000円でも僕は大丈夫です。10,000円でもオッケー。がはははh、僕はタバコは吸いませんから。
 ついでにビールも1本10,000円でもイイぞ。ウィスキーや日本酒なんて金輪際飲まないから100,000円でも可。
 フリーにはボーナスがないからなぁ・・・僕は人に奢られるのがヤな性分ですが、人に奢るのはもっとヤダ。高校生相手にでもワリカン強要しますから。がはははh、たぶん日記関係者で僕に奢られた人は皆無の筈。


12月5日(Fri)
 珍しく夕方に車で仕事先に出かけたんですが、師走の金曜日でしかも5日という渋滞三重苦で道路はどこも大渋滞でした。裏道まで車がぎっしりでどこにも逃場がなさそうなので仕方がない・・・ここは大人しく車が動くのを待つしかないようです。
 う〜ん、久しぶりに出てみるとやっぱり世の中は師走のようで、なんとなくそんな風景眺めてようやく年末の慌ただしい気配が実感できました。

 帰ってくると今夜の夕食は明太子スパゲッティだそうです。昨日かな、クール宅急便で珍しく我家に届いたお歳暮の中身が本場博多の明太子で、さっそくこれを使って奥さんがチャレンジしたようです。
 スパゲッティに明太子ほぐしたものをからめただけで完成って・・・そのまんまやないですか、奥さん。パサパサしてるだけでぜんぜんおいしくないゾ。これなら炊きたてのご飯の上にのっけて食べた方がどれだけおいしいか。明太子スパゲッティってもう少し違ったモノのような気がするんですがこれで正解なんでしょうか?
 嫌な予感がしたのでよくよく奥さんに聞いてみると、「明太子スパゲッティ」はテレビなどで耳にするけど、実際に食べたことは勿論現物見た事さえないそうです。きゃー。<名前だけ頼りにして料理を作らないように。

 どなたか是非日記でレシピあげてみて。カレーと一緒で日記者にはスパゲッティにも蘊蓄かたむけそうな人がいっぱい居るような気がします。でも、今夜の明太子スパゲッティで残り全部使いきってしまったようなので、当分明太子のお姿は拝めないかも。あぁ、アツアツのご飯で食べたかったなぁ・・・とほほ。

 最近なんだか食べ物ネタがやたら多いような気がします。う〜ん、ネタがないならネタがないなりの更新で済ませるはずなので、無理矢理書いてるつもりはないんですが、どうも続きますねぇ。本人よほどアツアツご飯で食べたかった模様です。
 う〜ん、本日も実にビンボーくさい日記でスイマセン。


12月6日(Sat)
 結局、午後から夕方まで半日あまりがPTAの奥さん達との雑談に終始してしまいました。毎月恒例のPTAの運営委員会も何時にもましてネタ切れのようで、皆さんヤル気が無いのがみえみえ。中でも一番やる気のないのが僕のようでした。茶パツでイェーイの彼女も最近は妙に大人しくて、発言する機会もめっきり減って以前のように笑わせてくれる事もなくなってます。
 PTA会長の訳の分らない挨拶も相変らずで、最近それが長くなってるのがちょっと辛いかも。う〜ん、ご挨拶は短めにお願いします。どうせ誰も聞いちゃいないんですから。
 運営委員会が終れば今度はクラスの打ち合わせが・・・いや、イイんですけどね。一生懸命準備されている真面目な奥さんも居たりして、あまり水を差すのもナニですが、本人が今一つ盛上がってないだけのようです。
 あんこは4キロにするならきなこは2キロでいいだろうとか、お雑煮の具にはやっぱり人参も入ってないととか、大根おろしは大人数の時はフードプロセッサーが何かと便利だとか・・・適当にチャッチャッといい加減にやっつけるという訳にはいかないもんでしょうか? 事前の準備が多すぎて、肝心の本番の日にすっかり萎えてたりするのも実にばかばかしい限りですが、僕はすでに萎え萎え。駐車場の心配だとか、道路工事で道がふさがってるとか、そんな事は当日に適当に判断すればよさそうなものです。勿論、僕のように適当にでっち上げてなんとなくごまかしてしまうよりも、そうやって物事にきちんと取りくむのが正しい人生なんでしょう。でも、面倒クセー。
 あんまり一生懸命やるってのもなんだかなぁ・・・もう少しいい加減なモノをイメージしていたんですが、真面目な奥さんばかりなのでなにかにつけて一生懸命なようです。当日も是非がんばってください。僕は何時ものようにもっぱらチャチャ入れに専念することにします。

 奥さんいなくなると元気を取戻すってのも実にわかりやすいなぁ。まるで水を得た魚のようです。しましまぁ、真夜中の電話で酔っぱらい相手に「がははは話」で盛り上がるってのもそれはそれで面白いけど、結局なに話してたんだかよく覚えてなかったりします。
 ちょっと飲過ぎかも。


12月7日(Sun)
 普段より日曜日の方が仕事がはかどるというのは、どういう訳でしょうねぇ・・・1週間かかって貯め込んだ仕事がにっちもさっちもいかなくなって、どうでも月曜日には仕上げなければならないから、何時にもまして頑張ると云うのが事の真相なんでしょう。
 朝起きたのも何時もより早いぐらいで、「ふ〜ん、『げげげの鬼太郎』ってまだやってるんだ」等と朝っぱらから間抜けな会話を子供達と交すのも随分久しぶりかもしれません。最近は本当にいい加減な父親です。もっとも、先方も自分達の時間の中に父親が居なくても何の不都合もなさそうです。
 ま、小さい頃の「ほのぼの」が忘れられずに、年頃になってもベタベタくっ付きたがる「ニューファミリーオヤヂ」にだけはなりたくないものです。がはははh、ちょっと強がりかも。
 そう言えば世間的にはクリスマスのシーズンなんですね。子供達は母親相手に一生懸命「サンタさんからのプレゼントはこれこれが良い」と連日うるさく言いつのっているようです。父親の僕に直接言わないところがなんとも姑息です。
 正美は2年程前からサンタの正体に気付いたようで、師走になるとなんとなくクリスマスプレゼントの話題を匂わすあたりの手口は実に巧妙です。でも、サンタさんはお父さんだとは口が裂けても言いません。父親は父親で子供達のそんな話題には一向に興味が無さそうな顔で、ふんふんと生返事でごまかすだけ。なんだか親子して相手の魂胆を見透かそうと身構えているようで、実にイヤミな親子です。ま、その辺りが「我が子」なんでしょう。

 今晩あたりクリスマスツリーも出さないとなぁ・・・年々こうしたモノが億劫になりつつあるようです。クリスマスからお正月ってのも、いいオヤヂになればなにがお目出たいんだか・・・そんなに浮れてる新年でも無さそうな予感が今からしてます。


12月8日(Mon)
 う〜む、お仕事で全面変更くらったかも知れません。
 打ち合せもいい加減なら担当もいい加減なくせに納期だけが進行していて、あやふやな内容のままにデザイン進めると必ずこんなハメに・・・とほほ。まぁ先方の意向が掴めなかった僕が悪いんでしょう。
 しかし、萎え萎えですわ。マジで面倒くせーなぁ。どこかよそへ持っていって欲しいけど、ここまでお話しが進んでるとちょっと無理かも。
 仕事の愚痴をくどくどしく書いていても仕方がないので日記でも書きますか。

 で、

 いつもの日記ってのも結局は愚痴ばっかりなんですわ、これが。

 PTAの集りも連日で、役員の奥さん達はそれなりに楽しそうですが、こちらの方も最近食傷気味。餅つき大会でつくるぞう煮に入れる具はあれがイイだのこれがイイだの、セイロは何個必要だとか・・・あとは合間合間の雑談はまぁいつも通りで、なにやら秀島先生も萎えてるような気配がありあり。どうも最近元気がないような気がします。また今度一緒にオフミに行きましょう。
 がはははh、余計な私信も挟みつつ、やっぱり愚痴日記で本日も終ってしまいました。

 保護者会もあったので奥さんは午後からずっと学校でした。仕事を適当に片づけて僕もあとから学校へ出かけたもので子供達はその間ずっと二人で留守番してたようです。麻美はすっかり待ちくたびれていたようですが、正美のほうは普段あまり見られないテレビのアニメが見られてご満悦だったようです。


12月9日(Tue)
 たとえば・・・神戸の仮設住宅の一室で、灯油をかぶって焼身自殺を図ったおんなについてのTVニュースが流れる。
 画面は人通りの途絶えた仮設住宅の遠景に続いてかすかに焦げた貧しい洗濯物が風に揺れているショットから始る。その下には生々しい焦げあとがチョークで人型に囲われたまま、未だに黒く滲んでいる。

 「警察では自殺の動機について調査中です。さて、次のニュースは・・・」

 表情のないアナウンサーによって告げられる「死」の、そのあまりの無機的な調子が例えようもなく疎ましいものに思える。
 何十年かを生きてきた人間の、その一生の間に様々に交錯したであろう怒りや絶望や快感の全てが、わずかな映像と紋切型のニュースの一片として今夜も無為に消費されていく事の理不尽さ・・・誰からも忘れられて死んでいった孤独な人間などは、そうしたニュースの中で無価値な統計数字の一片として語られることで、もう一度念入りにこの社会から殺される必要があるかのようです。
 すべからく人間の一生などはかくも無意味で無価値なものであるとするならばいっそのこと、見知らぬ町で見知らぬおんなが死んでいったことなどを事細かに伝える必然など何処にもないのかも知れません。
 焼身自殺がニュースであるとするなら、まさに黒こげのおんなの焼死体をお茶の間に映し出すことこそが必要なのでしょう。あるいは、40階建の超高層ビルの屋上から飛降り自殺したおんなの、灰白色のコンクリートに内臓全部をぶちまけたそのねじくれた姿態や、電車の車輪の下でこまかな肉片と化した初老の男の生首なども・・・

 この地球上に数十億の人間がひしめき合っていて、その一人一人の中に愛情や執着、あるいは孤独や絶望が詰っているのだと想像する事は、そのあまりの息苦しさに思考停止に陥ってしまうのが常のようです。
 「いのち」と云うモノがなぜにかくも過剰なのか・・・


12月10日(Wed)
 寒い季節にはわざわざ食事の為だけに出かけるのが億劫なので、外食する機会も夏場に較べると少ないような気がします。
 要するに父親がファミレス好きと言うだけの話なので、奥さんや子供達は大してありがたがってる風でもありませんが。

 しかし、本日はなにやら耳寄りな情報が・・・
 新聞の折込みに入っていた近所のファミリーレストランのチラシに付いていた「おためし券」・・・お子様ランチにポテトフライ、あとは白玉あんみつとかほうれん草のチーズ焼きなど訳わからんメニューですが、要するにこのチケット切り取って持ってくればタダって訳?
 そんなウマイ話ならばさっそく出かけなければという訳で、今夜はそのファミリーレストランでタダ飯など喰らうかと意気揚々とお出かけすることにします。
 ウィークデーのこのファミリーレストラン、夕食時だと言うのにほとんど客の姿はありません。禁煙席のコーナーに座ろうとすると、人手不足でこちらは現在クローズしてますと案内のオバサンに言われて仕方なく喫煙席に。ケッ!人間ぐらいチャンと確保しておくように。ま、タダ飯だから我慢するか。
 席に座ってさっそく「おためし券」取出すビンボーくさい家族連れ4人。はいはい、「お1人様1枚限り」ね。一人で来て4つも5つも「おためし券」出されたのでは確かにたまりません。と言う事は・・・我家は4人家族だから4枚はオッケーなのかと、いかにもさもしい計算を頭の中で巡らせて渡そうとすると・・・なにぃいいいいい!一人一品注文をお願いしますだとぉ〜。

 う〜ん、この不景気な世の中にそんな旨い話がある訳もなかったようです。結局いつものようにハンバーグだのお子様ランチを注文して、「おためし券」で頼んだ料理は案の定満腹で残してます。「白玉あんみつ」は反吐が出るほど甘ったるかったぞ。
 まったくなぁ・・・やっぱりこんなオチなのかと、我ながらうんざり。

 「かつとじご飯」を注文してみると、これがもう・・・この世の食べ物とも思えないほど激マズ。マクドナルドのレタペパの方が100倍ウマイです。<マクドナルドを味の基準にするのがそもそも間違いのような気もするが。


12月11日(Thu)
 「SFは絵だ」といみじくも喝破した人間がいたと思いますが、だとすると、バーチャルな電脳世界の中に目覚めた生命体等と言うモノは「SF」としては、なかなかに扱いにくい素材なのかも知れません。特に、ライフゲームの貧相で面白味に乏しい画面をつい思い浮べてしまうと、この物語はやっぱり「リアル」さに欠けるようです。
 本日は仕事もしないで久しぶりに新刊書を読み読みする一日でした。そんな訳で、めずらしく本日の日記は書評日記風かも。

 なんだかんだ言いながら、結構こんなジャンルが好きだったりするようです。
 思いがけないベストセラーとなった「パラサイト・イブ」がフロックでないことを証明するためにもなにかとプレッシャーのかかる瀬名秀明の長編第2弾「BRAIN VALLEY」は、今度は「脳」と「神」がテーマのようです。
 ところどころにギョッとするような形容詞があったり、ちょっと小説としては耐えられない類の日本語は・・・まぁ、上手な日本語修行の為に読む文章ではないと言ってしまえばそれまでなんでしょう。人物が描けていないだのといった、こうした類の小説に必ず冠せられる難点についても、まぁご本人自身が一番実感しているはずでしょうし、これもこの小説にとっては大して重要な部分ではないのかもしれません。
 ただ、上下巻800P以上の長編にしては後半の謎解き部分が思いっきり端折りすぎでしょう。主人公「孝岡護弘(たかおかもりひろ)」の過去に関する部分がとりわけ重要だと思うのに、中途半端なままで投出してしまったような気がして、読者としては欲求不満が残ります。息子との関係も、いまどきそんな事で真剣に悩むかよ?と、僕などにはぜんぜん切実さが感じられません。
 途中までは半村良の「石の血脈」に通じるような壮大なウソ話を期待していたんですが、そのあたりもちょっと欲求不満が残るかも。
 ま、ネタばらしはこうした小説では御法度なのでこれ以上細部には触れませんが、文句言ってるわりには面白く読んだことは事実です。もっとも、あまり一般的な「面白さ」はないような気がしますので、前作ほどのベストセラーはやっぱり無理でしょう。

 竹井さんのMACが不調なのは、ひょっとすると右側頭葉の虚血が原因かも・・・がはははh、「BRAIN VALLEY」読んでない人にはぜんぜん意味不明です。
 だからと言ってわざわざ読むほどの代物ではありません。


12月12日(Fri)
 まったくなぁ・・・サンタクロースとは、つまりは「聖ニコラス」なるキリスト教の聖人の一人だそうですが、そんな人間がなんでアジアの外れにある異教徒の国の子供に迄プレゼントを届けなければいけないのやら。そんなヒマがあるんならアフリカ大陸でボランティアでもやってろよ、サンタクロース爺。
 ついでにバチカンから法王が「異教徒には今後クリスマスプレゼントは届きません。」とでも全世界に向けて発表して頂ければ、日本の親はどれだけホッとするか。毎年毎年、つまらないガラクタを買わされる身にもなって貰いたいものです。

 で、25日が近づくとデパートもオモチャ屋もつまらないクリスマスプレゼントを買いあさるバカ親の群で大混雑するので、こうしたものはなるべく早めに買っておくに限ります。がはははh、やっぱり買うんかい。
 例によって流行に乗遅れがちな麻美は、今頃になって「ゲームボーイ」だの「ポケモン」が欲しいとかほざいてますが、どうやら「ゲームボーイ」と「ポケモン」とは別物だと思っているようです。「ファミコン」でも良いとか、とぼけた事言ってます。
 正美は相変らず訳のわからない代物が気になるようで、なんと今年のプレゼントは「ポケベル」がイイとか。つまらないNTTのコマーシャル見ては影響されているだけで、実際にはナニに使うものかは全然知らないようです。どうやら「ポケベル」買うと何処からか勝手にメッセージが届くとでも思っているようで、まったくバカまるだし。

 なんでもいま製造されているゲームボーイの9割がこの時期アメリカ向けに出荷されているようで、ゲームボーイ本体はどこの店でもまったく品切のようです。<探してるのか!
 正美は「ポケベル」がダメなら「一輪車」だそうですから、こっちはそれで決りですが・・・さて、麻美の場合は本人がなにが欲しいのかよく判っていない模様です。えぇ、そんなヤツなんです。


12月13日(Sat)
 関西圏にはあるんでしょうか?「ロッテリア」・・・えぇ、いいかげんマクドナルドにも飽きてきたのでたまには違った処へでもいくかと。がはははh、結局ハンバーガーとポテトにはかわりがないことには気付いていないのか? 

 「知床チキンバーガー」なんてウソくさい命名がまずあやしい限りですが、たぶん知床半島の原野にでもブロイラーの加工工場があるんでしょう。まったくなぁ、知床だとか北海道だとか名付けるとナチュラル指向で、京風とつけばこだわりの味とヘルシーなイメージとかって、いい加減消費者なめたネーミングはほどほどにしていただきたい処です。もっとも、最近の奥様にはイメージと金額以外にモノを選ぶ手段を持たないから仕方がないのかも知れません。結局はそんなお手軽なネーミングに飛びつく人間がバカなのかも。
 味については・・・奥さんや子供達が黙ってモクモクと食べてるところを見ると、たぶんマズいんでしょう。えぇ、「黒豚とんかつバーガー」だとか「えびチリなんちゃらバーガー」なんて怪しげなネーミングにげっそりして、僕はコーラとポテトだけにしておきました。
 しかしポテトもひどく脂っこいなぁ・・・マクドナルドの方がずっとおいしいかも。これなら最初から「ビッグマックいまなら190円」にしておくんでした。

 本日はお出かけ予定日記なのでごくごく短め。会社勤めの方は仕事関係と日記関係でこの時期はとりわけお忙しいのかも。相変らず僕の場合はお仕事関係の忘年会はみんなキャンセル。えぇ、お出かけは日記関係者とだけってのもなんとも偏った生活ですなぁ。


12月14日(Sun)
 たった一人でお仕事だというのに無駄にスペースとったばっかりにひどく寒いんですわ、我家の1階の事務所は。普段の仕事で使っている部分なんて、ほんの2、3帖程度でしょう。こんな事なら事務所なんてわざわざつくる事もなかったかも。
 土間コンの上にクッションフロアーという造りで、これも事務所がいつまでたっても温まらない原因のようで、そんな寒々しいお部屋で一日中足元に石油ストーブ置いて仕事してます。
 その上本日は珍しく日中はネットに繋げることもなかったので、日記でも書くかと夕食終ってから事務所に降りてみると1日火の気のなかった事務所は格別に寒さが身にしみます。う〜ん、2階にパワブク持っていって日記書こうかともチラと思いましたが、最近は特に日記書いてるところを奥さんに見られたりすると恥ずかしいので、しかたなく指先凍えながらキーボードに向ってます。
 で、寒さに震えながらいったい何を書くのかと言えば・・・本当になにもない1日でした。
 家族全員、今日は一歩も外に出てません。朝から全員ずっとパジャマのまま。きゃー。
 来客の予定もないせいか、奥さんも珍しくノーメークでしたなぁ。もっとも、普段から来客なんてほとんどありませんが・・・はい、一家揃って寂しい人間の集りのようです。
 子供達はなぜか1日中マックのゲームにはまってました。それもやたら帝国軍の突撃兵殺しまくる「ダーク・フォース」なんて殺伐としたゲームに。
 去年あたりはたまにそんなゲームも買ったりしてたんですが、最近はまったく買ってません。もっとも、マック用のゲームなんてもう何処からも出てこないんでしょうから、去年あたりのゲームが未だに最新作なのかもしれません。

 大阪と東京でオフミ2連チャンの翌日に朝4時に起きて成田まで車で出かけるなんて・・・あんな外見からは想像つかないほどタフな方のようです・・・だてに「ナリマツ●●」と自称するだけのことはあります。やっぱり最強かも。


12月15日(Mon)
 訳のわからない人について、いろんな方となんだかいっぱいメール書いたりして・・・実にツマラン1日でした。肝心のご本人からはそれ以後なんの反応もなし。まぁ、読んでないんでしょうから当然かも。
 いろんな方がいらっしゃるのがインターネットの醍醐味とは言え、明らかにどこかのタガがゆるんでいるような方から意味不明のメールなど頂くとひたすらウソ寒いのは確かです。要するにネットの世界というモノの向こう側に生身の人間がいるという実感が乏しいのでしょう。メールアドレスさえ付け替えれば、同じ文面でいくらでも「読みに来て下さいメール」でも「ナンパメール」でも出せてしまうからでしょうが、どこか無機質な視線が感じられるのがその気色の悪さの一番の原因のような気がします。なんだか・・・ゲームの画面眺めるように冷めた目つきでモニター眺めてる人の横顔を想像してひたすらウンザリしてしまいます。

 他者の存在に関する無関心という事で言えば、あの「CSJバナーエクスチェンジ」ってのもなんとかなりませんかねぇ・・・日記関係者にも何人かいらっしゃると思いますが、あの巨大バナー貼付けてる人見ると僕はまず無条件にバックしてしまいます。読みに来る人間にとっては1ミリも必要のない癖になにやらバカでかいスペース専有して、いかにも自分のHomePageと日記のアクセスにしか興味がないと言わんばかりで、本当に恥ずかしいバナーだと思うんですが・・・その辺りに思いが至るような人なら最初からあんなモノは貼付けたりはしないでしょう。注意するだけ無駄なので黙って引返すのが一番無難です。どうせその程度の方ですから肝心の中味についても当然1ミリも興味はありません。

 ひょっとして僕の日記を読みに来る方の中にもそんな恥ずかしいバナーを貼付けてる方がいらっしゃるかも知れませんねぇ。まぁ、一時の気の迷いなんでしょう・・・どうぞご自由に。


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