デーテーペーな1日

1997.6.1~15

日記関係の発言はこちらで。
6月1日(Sun)
 別れ際が何となくもの悲しかったり、そのくせすっかり堪能した気分なのは、2日続けての「オフミ」のせいであることは説明するまでもありません。

 で、日記者に欠かせないアイテムと言えば、やはりカレー・・・<またカレーかよ!
 ビルの8階にあるカレー料理店は混雑していて、落着かない雰囲気だったかもしれません。その上小さなお子さん連れにはカレーはいささか不向きなメニューだったようです。昼間に池袋の雑踏でお会いしたりすると、食事のあとは何処へ行ってよいものやら・・・たまには人波に紛れてみるかとお上りさん気分で高層ビルの入口に立ってはみても、せまい階段口に飲み込まれるように消えていく人の群の前で躊躇してしまったのは、日頃から雑踏に馴れない日記者の悲しいサガなんでしょうね。さて、如何したモノかとお互いに顔見回した処で、取立てて行くべき場所も見当らない行当りばったりなメンバーは、仕方がないので自動車メーカーのショールームでぼんやり座って、結局は先ほどからのお話しの続き・・・つまりいろんな方の「悪口」です。きゃー。<悪口担当はもっぱら僕でした。
 もう少し「お気楽」ぶりを発揮されるのかと思っておりましたが、まぁ初対面ではあの程度かもね、奥さん。<奥さんって? 失礼が無かったかがチョット気がかり。
 う〜む、基本的に無口なオヤヂなんでしょうか?今度は是非酔った処などを見てみたいものです。
 「人に好かれるキャラクター」を堪能させていただきました。日記の公開を是非。とても礼儀正しい好青年のようです。ただし、友達は少ないのかも。きゃー。
 以下のメンバーへの私信は略。 

 昼過ぎから夕方まで、延々とおしゃべり。皆さんおしゃべり好きな方ばかり・・・がはははh、もっぱら喋っていたのは僕ばかりかもしれません。
 さすがに2日続けてお出かけすると疲れます。なによりわが家の奥さんの機嫌がイマイチかも。たまには奥さんサービスなどもひとつ。<よその奥さんだったりして。
 来週の予定が無いのが幸いです。


6月2日(Mon)
 何故か本日は実に不機嫌かも・・・「彼」以外にも、なにやらうんざりする方を日記猿人で見つけては、ひたすら脱力している1日でした。「でーてーぺー」もテロルネタで全編更新したいぐらいですが、話題にするのもイヤなので何となく意味不明のままウダウダと。

 無惨な事件に無惨なコメントという組合わせは、テレビだけで充分です。
 なぜ今回の事件が耐え難いかと言えば、日本全国どこにでもあるような風景の街が一瞬にして血生臭い狂気に包まれた事の意味を、みんながうすうす気付き始めたから・・・そう、狂気と殺戮の使者はなんの変哲もない住宅街の路上に現れ、ありふれた丘の中腹を行き来しつつ、子供たちの通う校門の前にそのまがまがしい徴(しるし)を刻みつけていったからです。
 殺人者が病んでいるとするなら、それは間違いなく僕たちの社会が病んでいる事の紛れもない証拠なのです。殺人者は地の底や異世界から突然に現れたわけではないのです。僕たち自身の隣人や家族、あるいは僕自身こそが他ならぬ殺人者ではなかったか?少なくともこの世界の一員として、殺人者とその手に掛った無惨な犠牲者に対して、なにがしかの責任が僕自身にあるのではないかという忸怩たる思いを拭うことが出来ないのです。
 全てに無自覚なまま、殺人者を害虫と規定し、国家によって「害虫駆除」が行われるべきだと叫ぶ人の、そのあまりの想像力の無さにも恐怖してしまうのは、やはり僕自身のねじくれたれ性癖故なのかも知れません。
 国家に依る「害虫駆除」が恒常的に行われる世界に子供たちを住わせることの恐怖と、子供たちの中に解き放たれた殺人者が我が子である事に気付いた恐怖・・・既に世界は取返しが付かない処にまで墜ちてしまったのではないか? そうでなければ良いと、切実に思い続けていますが・・・

 何れにしても、僕の裡では簡単に結論の出る事件でないことは確かなのです。無惨に子供が殺される世界は何処か狂っているのでしょう。そして・・・自分自身がその狂った世界の住民であることになんら無自覚ではいたくないと、そう考えています。無論、それが正しいなどと言いつのるだけの自信はありません。


6月3日(Tue)
 もうそろそろ「うんざりネタ」からは脱却したいと思いながら・・・やっぱりうんざりするよなぁああああ、gooのロボット!

 アクセスログ眺めてみると朝の7時過ぎからお昼近くまでかけて、ごっそりと去年の日記をさらえて行ったみたい。いくらサーバーにあげているデーターで、インターネットは全世界に向けた情報発信とは言え、ディレクトリの中身を洗いざらい検索していく「検索ロボット」ってのは、なにか腑に落ちない気がして仕方がないんです。
 どうせ検索エンジンから僕の日記に飛んでくる輩なんて「水着 運動会 アイドル」とか「精液+オナニー」やら「SM オッパイ」なんてゲスなキーワードにつられてくるヤツばっかり。そういうキーワードに引っかかるモノばっかり書いてるお前がゲスなんだと言う噂もありますが・・・がはははh、まぁ細かい突っ込みはこの際無視するとしても、恐らくNTTの研究所のどこかにある数千とか数万ギガの巨大なハードディスクに日々蓄積されているデーターがこんな不明な文章や、NEWSやWebサイトから集めては秘かにサーバーに貯め込んでるエッチファイルばかりというのは余りにも情けない。
 エッチにかける情熱がVTRの普及に多大な影響を及したのは、最近なにかとマスコミでも話題になることの多い「裏ビデオ」のDMチラシ見てもあからさまな事実でしょう。デジカメ買って妙な被写体をパチパチ撮りまくった覚えのある方・・・ほら、日記界にもゴロゴロしてます。
 ただし、そうした「変態さん」の欲望の図書館と化しているインターネットの世界こそがまさに人間の欲望の具現化したモノであって、その中にこそ来るべき人類の未来の萌芽が潜んでいるのかも知れません・・・等と、何時ものように無責任な「〆」の言葉で本日の日記は終ることにします。なにせ、本日もうんざりする事ばかりだったようです。

 新婚1周年のお祝メール、何時ものゴタゴタのせいでうっかり忘れておりました、奥さん。<どっちにしても忘れてたけど。
 1年保ったからお目出たいとは言え、次の1年も保つのかは・・・そんなモノ誰にも分りませんてば。きゃー。


6月4日(Wed)
 わが家の奥さん、昼間から何やらそわそわしているなぁとは感じておりました・・・不明な理由で、一日中ほとんどダイアルアップで専用線状態の僕としてはなんだか奥さんとの会話も上の空。朝から日記の更新が忙しい訳です。

 で、少しばかり落着いた夕刻になって聞いてみると、本日は午後7時過ぎからお出かけとか。なんでも子供たちの通っていた保育園の先生とその頃同じクラスだったお母さん方8人ほど集って近所のお店でオフミとは言わなかったようですが、いわゆる「親睦会?」
 なぜ今頃「保育園」の先生なのか? 保育園で同じクラスだったお母さんってダレ? 何処に出かけて何時に帰ってくるのか?・・・様々な疑問が浮びますが、そんな事は恐くて聞けません。きゃー。

 日頃からやれ「オフミ」だの「インターネット講習会」などと、不明な理屈をつけては出かけているばかりのテロリンオヤヂには、こんな時の奥さんの外出に関して、チラッとでも不満そうなそぶりなんて見せられませんです、はい。
 「うん、いってらっしゃ〜い」と、何となく声が裏がえったりしながらも、気分良く奥さんを送り出して、さぁ日記でうっぷんばらし・・・がはははh、こんな効用もWeb日記にはあったんですねぇ〜。

 たぶん2次会は「カラオケ」で、奥さんの帰宅時間は相当遅くなると思われますので、今夜は心おきなくネットサーフィンです、奥さん。<何時もの奥さんか?。

 とうとう君にまで「私信日記」を書かせてしまって、なんだか申訳ない次第です。どうも再開以後は人格に微妙な変化があったような気がして、ついつい失礼な声をかけてしまいました。ただ・・・こういう一瞬ってのが僕にとってはなんだか楽しくて仕方がないんです。まさにWeb日記の醍醐味はこうした「テクノ・ナルシス達の同時性の不可思議の裡に有り」と云うのが僕の感想なのですが・・・まぁ「寂しがり屋の交換日記」と云うことですね。
 先ずは「私信日記」から・・・と云うのは正しい日記者同士の抱擁のカタチなのでしょう。きゃー。


6月5日(Thu)
 本日の機嫌はそれなりです。いつも通りと言うことで、つまり・・・とっても機嫌が悪いぃいいいいい!<なんか最近こんなパターンの書出しばっかり。

 昨夜の奥さんのお帰りは「午前様」でした。お陰で誰に遠慮することもなく11時からはネットサーフィン。毎日そうですが・・・
 奥さんが何時に戻ってきても努めて冷静なテロリン(自称するテロリンオヤヂってのはなんかヤダ)ですが、まぁ普段からの負目があるんでしょう。帰ってからも相変らず日記巡りをやっていたようですから。
 今朝になっていろいろと昨夜の顛末を奥さんから聞いて見るとなかなかに興味深い。
 当日一緒だった保育園の先生に山口智子似の方がいるんでが、以前からとてもかわいいので僕は秘かにストーカーしてたんですが(こらこら)、年令聞いてびっくり!日頃から子供相手で知能指数が低下しているのかも。きゃー。
 生ビールをジョッキでずびずびと言う飲みっぷりとか、夜中の2時になってもまだカラオケハウスで歌っていて「ぱふぃ」が止らないなんて赤裸々な生態聞かされて、う〜ん・・・保育園の先生も日頃のストレスたまるお仕事なんでしょうか? 仕事がらか彼氏にもあまり縁が無いみたいなので、そんなココロ寂しい夜にアルコールの力も手伝って思わぬ本音が一気に出てしまうようです。具体的な本音の中味は差障りがありすぎてとても公開できそうもありません。
 そんな本音は別にして・・・独身男性諸君、ココロ寂しい保育園の先生は結構狙い目かも知れません。妻帯者の不倫相手にも絶好だったりして。きゃー。<具体的すぎてマズイって!

 そう言えば、明日の夜はPTAのクラス委員の集りがあるようなんですが、夜の7時から「好きなように飲んだり食べたりしましょう」って、いったい何処でやるつもりなんでしょう。ひょっとすると「カラオケPTA」なの?奥さん。<明日は旦那の帰りが遅いとか・・・そんな事聞いてないっつつつつ〜に!

 因みにわが家4人でのアンケート結果は3対1で「夜久さんはうるさい」に決定しました。とほほ。
 昨日からのしわ寄せでお仕事がつまり気味ですが、やっぱり腐れ縁と言うヤツはなかなか切れるモノでは無いようです。事あるたびに律儀に反応してしまうのも大概にしないと、さすがの僕も大方はサジ投げてます。<ソレが彼の望みだと思うから、返って投げられないのが本当の理由かも・・・


6月6日(Fri)
 なんだか不安なお出かけです・・・

 よく事情が呑み込めないんですが、いったい本日のPTAの集りは何処でやるんでしょう?日記者のオフミならいそいそと出かける癖に、PTAの「奥さん達」の集りは、正直言ってあまり出かけたくないなぁ。特に今年のPTAの役員は恐そうで・・・その上、去年の奥さんと比べると、すっごくオバサンくさい。きゃー。<秀ちゃん先生、コレはナイショ!
 子供たちの担任の先生に向けてこんな「私信日記」書く人間も人間です。その上PTAの奥さんばかりテロってると、いずれこの日記見つけられたりした日には・・・いざとなれば削除しちゃえばイイや。がはははh。<ちょっとだけ日記ネタ。

 仕事もしないで余計なことばっかりやってる今日この頃。「不明な情熱」について人の事をとやかく言えた義理ではないようです。
 はい、あちらこちらでご同様な方を見かける事もやたらと多いのは、まさにそんな時代なのかも知れません。結局、現実逃避と言われてしまえばそれまで・・・この「現実」のあまりの捕えようのなさが僕たちの苛立ちや無意味な熱中の原因だとすると、人間はもう一度自らの身近な「現実」から変えていく必要があるような気がします。この無惨な「現実」のなかで生きているのは、紛れもなく生身の人間達なのですから・・・

 「テロル きゃー まねし 奥さん」で「goo.ne.jp」から飛んできた人・・・どう考えても関係者でしょう。検索しなくっても判りそうなもんですが・・・ 速やかに名乗りでるように。あんたはアホ。


6月7日(Sat)
 なにを連想したかと言えば・・・ホールデン・コールフィールドが彼の最愛の妹フィービーに語った、自らをライ麦畑のつかまえ役になりたいと語る一節でした。と云うよりも、そのシーンを判決が下される前の法廷で読み上げたという、あのマーク・ディヴィッド・チャップマンのかすれ声でした。
 もちろんチャップマンその人の肉声など聞いたこともない僕の妄想にしか過ぎないとすれば、むしあつい法廷で横木にすこし手を添えて手あかにまみれたペーパーバックを読む彼の声は、かたずを飲んでその場にいあわせた人間達には、むしろ淡々とした一本調子なものに聞えたかも知れません。
 大人の世界の偽善に追いつめられた若者の絶望の物語に同調したチャップマンが、あぶない崖のふちから転げ落ちそうな子供たちをつかまえようとする「ライ麦畑のつかまえ役」として、他ならぬ愛と平和を説く億万長者を射殺したとき、そのチャップマンによって「つかまえられた子供達」はその後いかなる成長をとげたのか・・・他者の血と苦痛の代償によって成長をとげた子供たちの世界が血まみれであることが当然の結果だとするなら、これは・・・その世界からもはじきとばされた子供たちによる第2の復讐劇の始りなのかも知れません。
 二重螺旋のように絡み合ったこの物語は、崖っぷちのこの世界への屈折した報復手段として、他ならぬ自分自身を殺意の対象としてしまった子供達によるストーリのような気がして仕方がないのです。直接的に連想するものなどなにもない筈なのに、あれこれと役柄をあてはめては物語を妄想する僕にとって、この不安定な世界の様相は、やはり夕暮の風景のようにたそがれて見えるのです。

 無惨な出来事に嗚咽する家族と、他ならぬ犠牲者のあげる悲鳴と共に、残忍で卑劣な殺人者の冷笑と復讐の陰の、彼自身の救いを求める叫びをも聞いてしまう僕の不明さをどう取り繕えば良いのかと、秘かに思い悩む事もあります。そう、猟奇犯罪とだけ断じる人達がもとめる「秩序と安寧」が、僕自身にはそう容易には理解できないからなのかも知れません。
 はたして、僕は「チャップマン」なのか? それとも「つかまえられた子供達」・・・

 あからさまにあれこれと書くことが苦痛です。愚かしい推理ゲームに時間を費やすマスコミに同調してはしゃいでみせる事にもうんざり。そう言いながら、書かずにいられないほどに切実な思いがある事もまた事実なのです。


6月8日(Sun)
 たまには双子の娘の事でも・・・テロリンパパの育児日記ですなぁ、皆さん。<ケッ!バカ親日記ね。

 昨日あたりから正美が耳の後ろが何だか痛いと言うので見てみると、どうやらリンパ腺が少し腫れているようで、いわゆる「おたふくかぜ」の様です。麻美は4歳ぐらいの時に罹患しているので、うつることはありませんが、本当にそうなら正美の方は当分学校は休まなければいけないのは・・・彼女にとっては嬉しいかも。38度の熱も出ているのにいっこうに平気で、相変らず熱にはすこぶる強いようで普段以上に騒いでますが、はたして明日以降はどうなるんでしょう?
 麻美の方はこれは風邪かなぁ?咳が少し出るのと、計ってみると36度代後半(彼女にとってはこれは微熱)で、何れにしても明日は二人とも学校休んで近所の診療所に連れていく事になりそうです。
 小さい頃、ひとりが風邪をひくと必ずもう一人にもうつるものだから、延々と看病させられるのにもうんざりしましたが、小学校にはいるようになって急に丈夫になったような気がします。丈夫になったとは言え、小さい頃から食が細くて嫌いなものを食べるのにやたら時間がかかると云う偏食ぶりは相変らずの親譲りですが、最近の好きなものはバカほど食べるってのも、紛れもなく遺伝です。

 しかし今日の処は二人ともすこぶる元気な様子です。「おたふくかぜ」だとすると、相当に情けない顔になるので今から楽しみですが、そう言えば麻美の時はそんな文字どおりのオタフク顔を、ビデオや写真などにやたらと撮りまくっていました。そのあたりの情熱はすっかり冷めているので、まぁ・・・間抜けな顔眺めてニンマリするぐらいでしょうか。がはははh。<これがホントの「バカ親」

 またもや検索ネタなんですが、最近は日記巡りよりもアクセスログ眺めて間抜けなキーワード探す方がよっぽど面白い。すいません、ひとり爆笑ってヤツです。
 しかしなぁ・・・「男 全裸」で僕の日記を検索するのはぜひ止して頂きたいものです。思い当る方がいるなら申告するように。また「井筒亭」さんて事ないですよね。そっち方面の方だったの?そう言えばあのヒゲが何となく・・・きゃー。


6月9日(Mon)
 ここの処何十年ぶりかで読み返しているのが、高橋和己の評論集やエッセーの類です。
 正直言って彼の小説と言えば、出来不出来以前の読むに値しないほど退屈で冗長なモノか、逆に個人的な思い入れが余りに多すぎて素直に楽しめないようなモノのどちらかで、いまだにすんなりとは手にとることが出来なかったりします。そう、もう一度読んでみようとしていつまでも果せずにいる「作家」と「作品」が僕にはとても多いようです。勿論、ただ怠惰なだけと言う噂もありますが・・・
 それに比べると、高橋和己の書く「文学論」や「政治論」は、初めて読んだときからあのごつごつとして無骨で難解な文体が何故か僕自身の生理にピタリとはまる部分がありました。ハリネズミやセンザンコウのように鋭い針や厚い外皮を持つ小動物達も、そっと裏返すと柔らかな腹部をひた隠しにしているように、彼の硬直した漢語調の文体の陰には、支離滅裂でとりとめのない妄想に浸ることが多かった高橋和己自身が見えかくれしています。そんな自己の弱さや愚かしさに呻吟する彼の息づかいまでもが感じられて、当時の僕には切実なまでに心地よかったのかもしれません。ひょっとすると、ポルノグラフィよりも彼の文章読むほうが己の「劣情」を刺激させられていたような気さえします。

 で、深夜に降る雨音などを聞きながら、もう一度読み返してみるのは・・・彼の説く戦後作家論や知識人論に登場するさまざまな顔ぶれ。「埴谷雄高」「武田泰淳」「椎名麟三」「野間宏」・・・あるいは「魯迅」「ロープシン」 ただし、それら高橋和己が数十年前に熱く語った作家達は他ならぬ当人を含めて全てが物故しており、そのことで二重に感傷的な気分を文章の端々から読みとっているだけだけなのかもしれません。
 そう・・・「感傷」など、個人的で些末な出来事と言われればまさにそのとおり。「個人的」でない出来事などに久しく関係したことがないのは確かに事実です。

 最近は「高橋和己」と言っても以前のように妙な具合に中途半端に笑われるようなこともなくて、ただただ「それって誰?」と云う顔されるので、逆にもう一度読み返す気になっているのかも知れません。彼の文章が再び脚光を浴びるような時代はもう来ることはあり得ないのでしょう。
 しかし、90年代の「邪宗門」は・・・はたして誰が書くのか?


6月10日(Tue)
 僕の裡の「嫌いな人間コンテスト」のトップをいつも争っている方々と言えば、何度も書いているように「政治家」や「役人」と云うことになろうかと思いますが、それにまさるとも劣らないほど嫌いなヤツと云えば、やっぱり「金融業」でしょうか。
 フリーランスと云えばきこえは良いのですが、中味は主婦の内職とほとんど変らない零細自営業なので、普段は銀行などとは縁遠い生活送っているのですが、やはりどうしても話しをしなければいけない状況に陥ったりする事も稀にはあったりします。
 今までにも2度ばかり、そうした銀行と交渉事をしたことがあるのですが、何れの場合も何度かお話しを聞くあいだにキレてしまって、話しの途中で大激怒!。結局その銀行の口座は解約するハメに・・・で、次の銀行でまた最初からやり直し。とほほ。

 もったいぶった話しっぷりと慇懃無礼なやり口はどこの銀行もおなじ。人の金を右から左へ移動させることで「かすり」をはねる人間なんて、所詮はくだらないヤツに決ってます。きゃー。<この日記読みに来る方で銀行マンがいたらどうしましょう?ケッ!僕はそんなヤツは大嫌い!
 毎日毎日利ざやの計算ばっかりやってるから、精神までいびつにゆがんでしまうんでしょう。事と次第によって切り替る「傲慢さと卑屈さ」の取り合せが本当にイヤ。人の内実を洗いざらい調べようとする癖に、自らの意図をハッキリとはさせないことでその場を取繕うとする姑息さがとことん嫌いです。
 まぁ、何故こんな事を書くのかと云えば、ここの処マスコミを賑わしている「第一勧銀ネタ」に多少は触発されているとは言え、基本的にはまるで無関係です。何やらウダウダと言ってますが、結局は住宅ローン断られた腹いせを自分の日記に書いてるだけ。がはははh。まさに、コレも私憤ですなぁ・・・「私憤日記」ってのも魅力的な日記名のような気がしてきました。「デーテーペーな1日」・・・別名「私憤日記」 うん、けっこう好きかも。

 昼食はペペロンチーノ・・・きこえはイイけど、所詮はデンプンと油だけの混合物。どう考えても健康には良くなさそうな食事です。前菜がわりにちょこっと食べるのがオシャレなんでしょうが、わが家ではそれだけでお腹イッパイにしようとするから、皿の上はスパゲッティが山盛り。最後にはいつも飽きてしまうのがわが家のスパゲッティの常識のようです。


6月11日(Wed)
 最近、いかんなぁーと思うこと・・・なにかと便利な「私信日記」を書くことを覚えてから、めっきりメールを書く機会が減ってしまいました。
 以前は自他ともに認めるメールジャンキーと云うヤツで、やたらといろんな方に不明なメールやナンパメール(きゃー。)などを送りつけていたのですが、いつの間にかメールはもっぱら返信のみで自分から送りつけるようなメールが極端に少なくなったような気がします。
 あぁ、「伝言板」に書込むせいもあるかも。それも最近はもっぱら伝言板暴走族の走り抜けた後の惨状を呆然と眺めてる場合がほとんどですが。

 HomePage見ただけで面識のない方に初めて出したメールってなんだったかなぁ?古いメールボックスを誤って削除してしまったので昔のメールが何も残ってないのが残念ですが、たぶん女性でしょう。コアラネットの昔有名だった人とか・・・そう言えば河合あみこさんにも大昔にメール出したような気が。う〜ん、昔は純情可憐なオヤヂでした。がはははh、何だか最近懐かしネタが妙にあちらこちらで多いような気が。そんな季節なんでしょうか?
 そうですよね・・・ネットサーフィンとWeb日記もイイけれど、やっぱりインターネットの面白さの基本は「メール」にあると思っているので、コレからはもう少しメール書きにも専念しましょうか。さしずめ・・・「葬儀屋さん」には是非メールをしなければ。きゃー。<担当は僕じゃありませんでした。
 最近「葬儀屋さん」に言及することが多いけど、ひょっとするとソレってあの方の狙いだったりして。何れにしても何も通じないんでそろそろ飽きてます。

 「おたふくかぜ」だってのに、正美はますます元気。ほっぺのハレも麻美ほどひどくはなさそうで、どうやら症状は軽めのようです。それなのに学校はお休みしなければならないので、そろそろヒマを持て余しているようです。まぁ、午後からは連絡帳が学校から戻ってきて、宿題やらプリントが山ほどあるので、結構ヒーヒー言ってます。学校より勉強してるかも。


6月12日(Thu)
 そう言えば父親の死んだ日は何時だったかと・・・誕生日とは違って、「誰かの死んだ日」と言うのはとりわけ忘れやすいもののようです。むしろ、自分自身の深層心理が人の死の記憶を忘れたいと、そう願っているだけなのかもしれません。数十億の大脳皮質のシナプスの片隅には、そんな「忘れてしまいたい日」の記憶が、錯綜するパルスの陰でからみ合ったまま、風化する日をじっと待っているような気がします。

 とりわけ慌ただしい一日だった記憶はあるのですが、はて?それが何時だったのかと改めて考えてみると、まるで思い出せそうもありません。
 数年前の秋口の夜・・・子供達の出産のために入院する妻の準備やら仕事の手配など、ほとんど手つかずのままの雑事をなんとかより分けて、結局は全てを先送りにしたまま深夜の高速道路をひたすら走っていた夜の記憶。
 そんな日の記憶の中の父親は、狭苦しい病院の霊安室で何時ものように朦朧とした印象しか与えない表情のまま、固いスチール製のベットの上で横たわっていた。触れてみれば冷たく硬直した肉体に父親の死を実感しながら、傍目には「死」も「眠り」もまるで違いがない事に、僕は何かしら怒りの様なものに捕えられていた。些末な日常に一喜一憂しながら、僕たちの「生」がこんなにも貧しい肉体の中に閉じこめられている事の不確かさが僕を捕え、そのことで一層苛立っていたのかもしれません。
 壁沿いに座った親戚一同は僕が登場したことの緊張感で、それこそ死者のように固く強ばったまま椅子に座っていた。そんな「死せる朦朧」と「生ける屍」とを間に挟んで大声でやり合っている母と僕との怒鳴り声が病院中に響きわたり、他ならぬ自分自身の声の余りの刺々しさに、もうこれ以上は一言も喋りたくはないと・・・僕は不意に我に返った。

 たまらない徒労感に背中を丸めながら、たった今着いたばかりの道をもう一度逆にたどる。これ以上あり得ないほどに「何か」が壊れてしまったことにも不思議と実感の湧かないまま、ひたすらセンターラインの白いくり返しばかりを眺めていた。

 誰かの言葉に触発されて、自分自身の内側を覗き込んでみることもよくあったりします・・・あのときの感情をもう一度言葉にしてみることで、なにか・・・僕自身で納得するものが見つかったとするなら、まさに「今日と云う日の記録」としての「日記」にも、なにがしかの意味があるのかも知れません。


6月13日(Fri)
 頭にでっかい造花つけてる女子コーセーってのは・・・やっぱり本当にいるんですねぇ。
 初めて見ましたが、なにせ、場所が埼玉県所沢市の「スーパー西友」店内という事で、既に流行は終っているのかも知れません。ルーズソックスに茶パツの「近ごろ風味」もお決まりのスタイルで、極端に頭の中味が不自由そうな事も歴然としている彼女たちなので、それほど流行に敏感だとは到底思えません。そう言えば手に持ってたのは、やはり今さらグッズの「たまごっち」だったような気がします。世の大人達のヒンシュクかうのが若い世代の通例とは言え、彼女たちに限って言えば・・・ただただ何も考えてないだけってのが正確なのかも。
 まぁ、自分の娘がアレなら・・・サンリオのコーナーのベンチに座ってお化粧直すのは是非止していただきたいと思いながら、ひたすら脱力するしかありませんなぁ、奥さん。<お互いこれからがウンザリかも。
 茶パツといえば、勿論PTAネタにはなくてはならない「茶パツDeイェーイ!」の彼女ですが、つい先日もわが家までやってきてなにやら愚痴ってました。PTAの副会長努めるようになってからいろいろとストレスで太ってしまって、例の「ヘソ出しルック」が外出に着られなくなってしまったとか。う〜ん、お年訊いて結構ビックリしたりしておりますが、少々の贅肉はこの際だから愛嬌という事で、是非とも今年も、あのちゃらちゃらしたアクセサリー全開のヘソ出しルックでお願いしますよ、PTA。
 しかしなぁ・・・そんな彼女からインターネットでHomePage作りたいとかいきなり言われて、ギョッとしたりしております。遠からずこの日記も見つかってしまうかも。う〜ん、HomePageの表紙にいきなり自分の「ヘソ出し・茶パツ・両手でVサイン」なんてgifファイル貼付けるんだろうなぁ・・・もう今から彼女のHomePageの脱力ぶりが目に見えるようで、想像するだけでうんざり。僕がセッティングするハメになるような予感が・・・きゃー。

 正美のおたふくかぜがなんとかおさまったかと思っていると、今度は麻美が中耳炎で耳がイタ〜イとか騒いで病院がよい。例によって痛みに過剰に反応する彼女のこと・・・治療中も大騒ぎだったようです。何やらプールは2週間程度お休みしなければいけないとか。<秀島先生向け私信。


6月14日(Sat)
 なんでもクラスのお友達のお誕生会のお呼ばれとかで、午後からは子供達二人と奥さんは揃ってお出かけです。
 ・・・悪かったなぁ。えぇ「父親」は呼ばれてないからお家でひとりお留守番です。ふんッ!寂しかね〜ヨっだ!
 やけっぱちの「Font SIZE="7"」はけっこう見苦しいですなぁ。最近は家族にまで「おのれの不明な情熱」をぶつけているようですが、ソレが父親離れの大きな原因だとは一向に気付いていないのかもしれません。
 孤独な父親の週末を笑っていられるのもそう長くはないかもしれませんぜと、いまだ年若いネットの友人達にはそれだけお伝えしておきます。既婚者には・・・えぇ、お互いの不明を恥じておきましょう。きゃー。

 しかしなぁ・・・お誕生日のプレゼントというと、どいつもこいつもあの「キティちゃんグッズ」を集めたがるのは一体全体、誰の陰謀なんでしょう。ひょっとするとサンリオってのはロスチャイルド家の一員か?
 ティッシュペーパー1枚・鉛筆1本に迄くまなく「可愛さ」をプリントしなければ落着かない精神構造ってのは、最近の子供含めた女性陣の強迫観念のひとつのようです。例によってもの選びにえらく時間のかかる子供達が決めたプレゼントは、やっぱりそんなキャラクターグッズのノートや鉛筆。で、おみやげにもらって帰ってきたのがやっぱりキティちゃんのハンカチと消しゴムセット・・・結局は妙なうさぎやカエルのキャラクター商品が各家庭をぐるぐる行ったり来たりしてるだけ。ケッ!ばっかじゃね〜の。<こんな時に仲間外れにされるとけっこう根に持つ性格のようです。まーね。まーね。

 結局奥さん帰ってきたのは夕方。ただでさえ貧しい食生活なのに、ごはん炊いてないから夕食はスパゲティとか。ひょっとした昼間も麺類だったような気が・・・自分でみそラーメンとかオムライス作るのも面倒なので、この際だから文句は言いますまい。えぇ、夕食があるだけでも幸せです。


6月15日(Sun)
 月に何度か、わが家の向いの公園ではフリーマーケットと称してシートの上に粗大ゴミ並べたり、よその家のそんなゴミをわざわざお金だして買いたがる、おめでたい人種が集るようです。
 さらには、公園に隣合うちっぽけな菖蒲園があるんですが、梅雨時にはそんなちっぽけな沼地に咲く花しょうぶ見るためにわざわざ来るヒマ人もいたりして、ビンボーくさい人間がやたらわが家の周辺をゾロゾロ。路上駐車する車と汚いガキの洪水で、この時期は実にウザッタイ限りです。
 フリーマーケットといえば・・・古着買いあさるのもけっこうですが、それを称してエコロジーとか言い出すのはもうそろそろやめてもらえませんか?みんな勘違いです。牛乳パックや発泡スチロール集めて地球を救った気になるのは勝手ですが、そうやって集める前に水道水で洗う作業でいっそう水を汚している事に気がつきませんか?毎日毎日、何万枚か何十万枚か・・・そうした牛乳パックや発泡スチロール洗うために汚された水が、結局処理場に流れ込んでいるだけじゃありませんか。古紙回収と銘打っていても、相場を暴落させて古紙のゴミ化にいっそう拍車かけているだけの様に見えるのは、まぁ、僕の勝手な思い過しかもしれません。
 そうそう、そういう方に限って4WDのでかいクルマ乗り回して、ディーゼルエンジンから真っ黒な排気ガスまき散らしてたりするのもありがちなパターンかも。フリーマーケットの駐車場も、そんなクルマばっかり。出店してるのも古道具屋の出張店舗か、ほとんどセミプロ化してる「フリーマーケット奥さま」ばっかり。品物眺める人間とそれを売りつけようとする人間のひたすらビンボーくさい目つきにうんざりしながら、つい古本の束をひっくり返してみても・・・やっぱりビンボーくさい雑誌とマンガばかり。金もらっても要らないようなモノをしつこく奨めるんじゃないよ、奥さん。<アースカラーのエコロジー奥さんでした。

 「花」ってのは植物にとって「性器」だと聞いたことがあります。そう言えば花しょうぶの外観って、何となく連想するモノがあったりして・・・しぼんだ花なんてモロ老婆のソレかも・・・きゃー。
 「花見」に熱中する人間の不明な情熱の原因は、ひょっとするとそんな処にもあるのかも知れません。僕は植物の「性器」眺める趣味はありません。


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