デーテーペーな1日

1998.10.16~31


日記関係の発言はこちらで。

10月16日(Fri)


コナゴナに打砕かれたこころを
「ほら」と差出され

わたしは
掌に乗せられたその欠片を
ひたすら呆然と眺めていた

あまりに繊細で
吐く息すらも止めなければ
このまま
何処へともなく消え失せてしまいそうな「それ」は
逆光の中にかざしてみると
キラキラと美しく輝いているのだが

ただし
一切の色を失った
モノクロームの世界での輝きだった

ふとしたはずみに
淡雪のように消え失せてしまった「それ」の跡には
僅かばかりの滴だけが残されていた

それが
「あなた」の流した涙の跡なのか
それとも
か細い静脈から滴りおちた血の一滴なのか
モノクロームの視界の中では
わたしにはしかと確かめる術がなかった

コトバなく抱きしめようとして
それすらも躊躇うのは
わたしの裡にある
同じ色をした欠片の正体を
秘かに知るからに違いありません

わたしの掌を濡らすものの正体を知ろうと
そっと「あなた」の傷跡を舐めてみるのだが
どちらともつかぬ鉄錆色の味は
やはり
傷ついたココロの味としか
わたしには形容する事ができないようです

 己の冷静さが時折イヤになるときがあります。きっと大丈夫なのだと愚かにも信じたいが為に、至って気づかぬ振りをするだけなのですが、本音を言えば「その事」を悪しき行為と思っていないようです。もう少し強い調子で話していれば違っていたのかと思いながら、実は秘かにうらやんでいたのかもしれません。



10月17日(Sat)

 午後からは久しぶりにPTAの打ち合せなどがあって学校へ。しかしなぁ・・・日記のネタのつもりでPTAの役員を引受けたのはいいけど、それも3年目ともなるとほとほと飽きてます。
 相変らず奥さん連中のお話しは何時までたってもバカげてるし、先生はいつにも増して泣きそうな顔で人の事を見るし、ひとりの奥さんなどはやたらと学校教育の公開性について長広舌をたれるし・・・なんだかとってもヤな雰囲気。要は自分達が仕事の都合で土曜日の学級参観に参加できなかったから曜日をずらせといってるだけのようでした。やれやれ。
 その上、つまらないPTAの活動報告なるものをPTA会長の作り笑顔とアナウンサー気取りの鼻声で聞かされて、いっそう萎えてます。島田さ〜ん、あなたの「作り笑顔」・・・僕はホントに怖いです。
 がはははh、恐らく、全世界でたった一人にしか通じない私信を織りまぜながら(秀島センセ〜、まだこの日記読んでますか?)、改めてこんな事で時間を浪費している事のアホ臭さを再認識してました。土曜の午後の貴重な時間を、一体全体僕は何をして過してるんだか・・・こんな事ならバカ日記達とのバカオフミの方が、同じ無駄に過す人生、そのあまりのバカバカしさがいっそ清々しいのかも。<そんな訳はないか。

 久しぶりにPTAネタで更新してみました。でも書けば書くほどPTAテロルに陥るだけなのが目に見えているから程々に自粛しないと。えぇ、マジで怖いんですよ、現在のPTA会長は。



10月18日(Sun)

 昨日子供達が午後から遊びに出かけたのはなんとなく知っていたんですが、帰りが随分と遅かったし、そんな子供達を奥さんが車で迎えに行ったのも珍しいなぁと思っていると、どうやら昨日はお友達の家にお呼ばれで「お誕生日パーティ」があったようです。
 その前に子供達同志で近所のスーパーまでプレゼントのお買物に行ったようなのですが、自分達だけでお買物ともなればどうせろくな事はやってません。買物は二の次で貰ったお小遣のほとんどを「プリクラ」に費やしたようです。えぇ、そんな時の首謀者は決って正美です。その中の一枚があまりに正美の性格を表していて面白かったので、今日はそれを大公開。
 うん、日記関係者の画像収集が老後の楽しみのはせぴぃ向けに大サービスです。


 がはははh、真ん中で鼻の穴おっぴろげてバカ丸出しなのが正美で、その後ろで顔が半分しか覗いてないのが麻美。いちばん後ろで頭しか写ってないのが、彼女たちの一番ブサイクな親友「ひろこ」ちゃんです。きゃー。

 しかしまぁ、どうしてこうも性格が出るんでしょう。おっちょこちょいで独りよがり、他人を押しのけてでも目立ちたがって、自分さえ幸せだったら廻りのことなどなにも考えない・・・父親の性格を色濃く引継いでる正美のことを語れば、すなわち自分自身を語ることになるからあまり余計なことは言わない方がいいのかも。
 だから僕は写真の類が嫌いなんですよねぇ。ついつい表情に本音が出てしまうから。

 なんでそんな無駄遣いをするのかと母親に怒られてたようですが、本音を言えば写真好きのわが家の奥さん、「プリクラ」も大好きなんです。お友達の奥さん連中とこっそり撮ってるの知ってるんだから。今度一緒に撮る? それともデジカメ買っていろいろと恥ずかしい写真でも二人で撮りますか? いやん、



10月19日(Mon)

素知らぬ振りをして
何もなかったかのように今日一日を終えることなど
実はそれほど難しい訳ではありません
特にWebの世界では・・・

泣いている人も怒っている人も
苦しむ人も笑う人も
コトバだけの世界では
表情を読みとることの難しさもあって
いつもと同じに何気ない顔で振り返れば
そこに浮んでいるものは
感情のないこわばった表情ばかり

だからこそと言うべきなのだが・・・
そうしてふと漏したコトバの欠片の痛々しさが
何ごとかを知る人間には
いっそう辛く切ない表情に見えてしまう事は
ある種
コトバだけの世界ならばこその必然でもあるようです

しかし
その場所に独り立つわたしの傲慢さと冷徹さは
なんとしたことなのか・・・

ただひたすら抱きしめていれば良いものを
あれやこれやと理由をつけて逃れようとし
或は
不器用な手つきで触れようとして
いっそう奥深い部分の傷に触れてしまう

耐えきれぬ思いに身を焦す人の前で
成す術もなく呆然と立ちすくんだまま
果してわたしは何処へ行こうとするのか・・・

 求めることが「罪」であるとするなら、つまりは求めすぎることが「罰」なのか・・・しかしそれはあまりにも不合理だと、わたしの裡なる声が悲鳴をあげる。



10月20日(Tue)

 すいません・・・昨日もまた「不明日記」になってしまいました。まさに「日記」故の理由から、このところの不明な文章の増加があるんですが、例によって原因は単なる妄想なんであまり気にしないように。
 まぁ、妄想でなくてもいいんですが、じゃなんなんだと訊かれると、そんなものは答えられるわけがない・・・と言うか、答えられないからこそ日記が「不明」に陥るんでしょう。

 などと、しなくていも良い言訳などを挟みながら本日もなんとなく日記でも書いておきますか・・・或は、日記しかかけないと言う噂も高いので、ひょっとするとこの日記は「でもしか日記」なんて名前に変えた方がいいのかも知れません。うん、案外好きかも、「でもしか日記」・・・ちょっと「ずくなし日記」に似てるような気がするのがイヤかな。
 そう言えば、「ずくなし日記」の夕食で最近目に付く「和風ハンバーグセット(パスタ、ポテト、人参、インゲン)」って、ただのお弁当なのかなぁ。それとも冷凍食品? 求む解説。

 などと、「不明日記」の後は、どうでも良い日記ネタで更新してみました。えぇ、単なる手抜きなんですが。

 本日のわが家の夕食はラーメンに半チャーハンという、実に定食屋のメニューのようでした。いや、残りご飯が少なかったのでチャーハンの量が自動的に半分になっただけなんですが・・・それだけじゃあんまりだろうと急遽ラーメンがプラスされたようです。
 なんか・・・玉川さんちよりも食生活が貧しそうに見えるのは僕の誤解でしょうか。



10月21日(Wed)

 奥さんは昨日美容院に出かけたようで、やっぱり帰ってきてなにかとブツブツ言ってます。やれ後ろを切りすぎただの、耳ださないとカッコがつかないだの、カットが下手くそだの・・・どうにも仕上りが気に入らないようです。
 美容院でカットして帰ってくるといつもそうなんで僕なんかは慣れっこなんですが、やたらと「ねぇねぇ、この髪型ヘンじゃない?」と訊いてくるのには閉口してます。「うん、とってもヘン。」などと正直に答えようものならどのような事態を招くか判らないので、「そんなことないよ、今日の髪型はなかなか決ってて良いかも。」と必死になって答えるんですが、何事にも遠慮のない子供達が「お母さん、その髪型ヘン。前の方が良かった。どうして髪切ったの?」などと、言いたい放題。
 あぁ・・・ほらね、とたんに奥さんの機嫌が悪くなったじゃないの。どうするんだよ、正美ちゃん。
 さっきから洗面所にこもりきって鏡を眺めては、ああでもないこうでもないとやってます。しまいには大きな溜息ついて・・・せっかく決った髪をぐしゃぐしゃに。きゃー。こうなるとわが家の奥さん、めちゃめちゃ機嫌がが悪くなるんだよなぁ。君のせいだよ、麻美ちゃん。
 とばっちりをまともに受けるのは僕なんだから勘弁して欲しいよなぁ。
 「その髪型、ぜんぜんおかしくないって。大丈夫、スッキリして前より若く見えるから。」 姑息に声をかけてみるんですが・・・あぁ、奥さんちょっと涙ぐんでるかも知れません。まいったなぁ、今回は重症かも。
 毎回毎回、同じような事くり返してるような気がするから、いっそのことカットになんか行かなければ良いのになぁ。その度にへたくそな美容院に対するやつあたりがこっちにまで及ぶからもう大変・・・

 「なんとなく、広末涼子みたいで可愛いじゃないの。」などと言ってみても、コトバに力がないから説得力まるでナシ。えぇ、ちょっと無理がありそうです、いくらなんでも広末涼子は。
 でも、ちょっとは嬉しそうな顔したのは見逃してないぞ。しかしなぁ、僕は髪型の事だけ言ったんですけど、今さらそんなこと言ったら火に油です。不機嫌さんな時はそっとしておくのが一番。



10月22日(Thu)

 さて・・・

 などと呑気そうに日記書いてる場合ではありませんでした。でも書くんですけどね。<やっぱり。
 いつもの「不明仕事」がまたもや押せ押せです。今晩中に印刷だってのにお昼すぎてもまだ原稿でてなくて、いったいぜんたいどうすんでしょう状態・・・開き直る以前の問題というか、問題にすらならないお粗末なレベルなんですが、こんな仕事、途中で投げたらマズイでしょうか? たまには「事故」でも起きないことには、どうでも懲りないようです。てゆーか、納期に仕事が間に合わないことになんの痛痒も感じてないんですから、そんな人を相手に「事故」を想像しろなんて言う方が無理なんでしょう。
 う〜ん、毎週木曜日はこんな仕事ばかりでほとほと萎えてます。
 まぁこんな不景気な時代、お仕事選んでる余裕などないのが本音かも。かつての強気の夜久さんの姿はいま何処に・・・仕事が溢れると態度がでかくなり仕事が細るととたんにヘコヘコするのが、まさにフリーランスの人間の卑しい処です。
 せいぜい日記でぼやいておくことにします。

 目一杯ぼやいて、なんとかお仕事は終った模様。ふ〜、
 そう言えば、ここの処は連日の手抜き日記なんですが、この週末は更に手抜きぶりにみがきがかかるかもしれません。
 と、一応予告など。でも、いつもと大して違いはないのかも。詳細はナイショ。



10月23日(Fri)

 なにかと忙しいんです。えぇ、こんな日記書いてる場合じゃない。いろいろ各方面にも連絡しなければいけないのに、それもこれも差置いて、とりあえずは「予定日記」を書いておくというのも普通一般人にはなかなか理解しがたい不明な情熱という代物でしょう。
 「予定日記」とあれば、つまりはお出かけなんですが、そんな事は言うまでもありませんね。
 それも、おっきなお出かけの前にちいさなお出かけもあって、とりわけ本日は忙しいわけです。仕事だったらこんなにも一生懸命にはならない癖に、お出かけとなるとなにをさておいても頑張るというのもなぁ・・・そう言えば、奥さんには僕は出かけること言ったかなぁ。朝起きるといないからわが家の奥さんもお出かけなんですが、いつ帰ってくるのか。
 あぁ、準備もまだなんです。これからちょっとバタバタします。

 と言うような1日なんでしょう、多分。

 はい、さすがに我慢できなくて昨夜とうとう奥さんに長袖はどうなってるのかお尋ねしました。やっぱり忘れてたみたい・・・とほほのほ。ついでにパジャマも夏物から秋・冬物に。ようやくこれで僕にも衣替えのシーズンが。あぁ、長袖は暖かい。



10月24日(Sat)

 あぁ、前日の日記を明け方のマクドナルドで書いてるようではいよいよ人生おしまいなんでしょうか? さりとて帰ってからだとまた日記書きに追われる日々になるのは見え見えなんで無理にでも書いておくに限ります。
 いい歳してこんな事ばっかりやってとは我ながら考えないでは無いんですが、こんな馬鹿げたことで人生を無駄に過ごすというのもそれはそれなりに僕自身にとっては意味のあることのような気がします。もちろん、家族にとってはいい迷惑なんでしょうけど。
 などと書いても関係者以外にはさっぱり訳わかりませんねぇ。はい、メールでするべき事を日記に書いてるだけなんです。訳を分かろうとしたって所詮無理なんですってば。

 と言うことで僕は元気です。すいません、やっぱり足つりました。とほほのほ。



10月25日(Sun)

 無理にでも毎日日記を書くことにこだわりのある人間なので、こんな風にまとめ更新したことはあまりありません。これから長距離ドライブだし、帰ってから日記書く意欲はさすがにないと思うので今の内に「予定日記」にしておきます。
 まったくなぁ・・・最近では、各方面からお前の書く日記は1年前の日記のコピーペーストでも誰にも分からないとか言われてばかりです。確かに自分でもそんな気がします。と言うか、「予定日記」に関しては定型文書いておいてそれアップしておけば良いのかと、真剣にそう思います。
 うん、ひょっとしたらこれからそうするかも知れません。

 読む価値ない日記もここまで極めればそれはそれでひとつの「芸」の域に達しているのかも知れません。書くことで安心する人間なので、少なくとも自分にとっては意味があるからこそ書いてるんですけどね。読まされる人間のことなんて何も考えてません。



10月26日(Mon)

 手抜き日記のお手軽さがなにより良いよなぁ。えぇ、そんな日の日記は読んでる人の事なんて1ミリも考えてません。今日はなにを書こうかとか書くべき事が見当らないとか悩む必要もなく、ひたすら自分勝手に書き殴れば良いだけで文章量もスタイルも日記の中味にもなんの責任も持たないんですから、お気楽なのは当然かも。もっとも、以前からそんなものに責任感を感じていたわけでもないので、手抜き日記だからどうこうと言うのは正しくないのかも知れません。

 で、今日の日記もこのぐらいで終りにしておきたい気分なんですが、他ならぬ自分自身がもう少し書いておいた方が良いのになぁと思うわけです。読む人の事など1ミリも考えていないのは当然としても、この日記を読む人の顔がどんどん鮮明になっていって、いつしかその人に宛てて書くことが秘かな喜びになったりする事もあったりするようです。そこには違った意味での「日記を書き続けようとする意思」のようなものが存在するのかも知れません。
 判りやすい単なる私信なのではなく、深いところで繋がっている「ココロの在処」に向けてそっと重りを降ろすようにして自分自身のココロを伝えたいと、そう願う事も多いのですが、果してちゃんと通じているのか、いささか心許ない時もあります。
 それを称して「日記」と呼ぶのはやはり違っているのでしょうが、だからと言ってそれ以外のなにものでもないと頑強に思い続ける自分自身が存在していることも確かな事実なのです。
 誰かに宛てて書くと言いながら、実はわたし自身の胸の裡の空虚に向けてそっとつぶやくようなこの作業・・・精神の自涜行為をやめるつもりは当分ないようです。

 Web日記を称して「死んだら遺書」と、ある方が書かれていたんですが、そんな言葉にもとても共感できたりする訳です。死んでしまえばある日ぱったりと日記の更新は止ってしまうんですが、プロバイダとの契約を解除しなければ、自分が死んだ後もそのコトバはNetの世界の過去と未来に存在し続けるのかも知れません。
 墓所の壁に書かれた現代のヒエログリフが、つまりは「Web日記」の正体のようです。



10月27日(Tue)

 つまらん人間を相手に時間を潰してる程、僕の残りの人生に余裕があるとも思えないんだけど、ついついやってしまうのはやっぱりそんなのが好きなんでしょうね。時間の無駄、いくら言ってもなにも通じることのない人間相手にさんざんやってきた筈なのに、そんな愚行に熱中するのは懲りない奴の面目躍如なんでしょう。えぇ、他にもいろいろと懲りない事はやってるんですけど、とりわけそんなのが好きなんです。我ながらつくづく付合いの良い人間です。
 まぁ、何十分かネット上でお付合いして言いたいことを言えば、ネット・実生活を問わずの以後の面倒くさいやり取りを回避することが出来るのだから、あながち不毛とばかりも言えないのかもしれません。

 くだらない日記ネタはもういいや。その為にわざわざ日記を分けたんですから、あくまでも日記関係の発言は別にあるというスタンスでやることにします。もっとも、そんな事を言っていてもネタがなくなると書くんですけどね。<要はなんでもアリか。うん。

 最近やたらと子供達の一番ブサイクな親友の「ひろこ」ちゃんがわが家に遊びに来ると思ったら、どうやら来月の15日の日に予定している自分達のお誕生日パーティの席で「手品(さいかくん、スマン。でも本人達がそう言ってるから。)」をやるとかで、その為の打ち合せと練習をやってるんだとか。そう言えば去年も同じような事をやろうとして、練習不足といい加減な準備が災いして手品なんだか雑談なんだかサッパリ判らないお粗末な出し物になった記憶があるんですが、またぞろ同じ事をやろうとするのかなぁ・・・友達のブサイクな「ひろこ」ちゃんがあまりに不器用だから今回も絶対うまくいかないと思うけど、まぁ本人だけが意欲満々のようです。しかしあのウィンナーみたいな指でどんな手品やるんだか。

 そうか!当日わが家でオフミやるからと「さいか」くん呼んで、誕生日パーティの席でマジック披露してもらえばいいや。ついでに父親の代りに人生ゲームにも参加させよう。うんうん、そうしよう。



10月28日(Wed)

 イライラ・・・いえ、ネット上のくだらない人間の事ではなくて、夕方すぎに正美のクラスのPTAの奥さんからかかってきた電話にげんなり。
 以前から気になっていた正美のクラスの現状について、2・3の奥さんの間から不満が上がっていることについては何となく知らされていたのですが、いよいよ我慢の出来なくなったお母さん達数人から、その事で話合いを持ちたいというお話しでした。
 授業中に席を立つ子供や先生の言うことをきかずにおしゃべりしている子供がいて授業が騒がしと云う事は何となく知っていたし、そのせいで新任の先生が授業中に泣いたなんて事も正美から聞かされてはいました。確かにクラスの状況については心配はしていたことは確かなんですが、昨日もたまたま正美にクラスの様子について聞いてみると、最近は「すこ〜し静かになってる。」ようなので、今暫くは様子を見ようと思っていたんですが・・・クラスの話合いを持ちたいと言ったところで、どうせ被害者意識丸出しのお母さん達数人が集って「ダレダレちゃんの躾はなってない。」とか「ダレダレくんにうちの子はぶたれたんです。」なんて話しになるのは目に見えているんです。後は新任で頼りのない先生に対する不満かな。
 まぁ、奥さんどうしがブツブツと文句を言い合うのは勝手ですが、その席にクラス委員だからと言って僕を引っぱり出すのはヤメにしてもらえませんか。教室で騒ぐ子供は誰それと犯人探しをしたり、父兄が交替で監視して子供達を強制的に管理しようというのは僕自身は金輪際イヤなんです。そんな事がやりたくて茶話会名目で人を集めたところでろくな結論など出る訳ないと僕は思います。
 子供達自身が選んだクラスの現状がたとえ惨憺たる有様であったとしても、それはそれで認めるしかないでしょう。力で押えつけ、言いたいことも言えないようなクラスよりも、混沌として乱雑なクラスから学ぶべきものはかえって多いような気がします。
 今年初めての年若い先生にとっては厳しい試練なのかもしれませんが、そこはやはり自分自身の力で乗越えるしかないはずです。
 そうしたクラスの状況で僕になにができるのか・・・今一つ心許ない限りですが、子供と一緒に遊ぶぐらいの事は出来そうな気はしています。

 あぁ、マズイよなぁ。よその奥さんを電話口で怒鳴りつけてしまいました。
 「そんなにやりたければ勝手にどうぞ。僕は絶対参加しませんけどね。」なんて、めちゃめちゃムキになってます。
 ネットでは奥さん好きなどと言ってますが、本音はそんなものかも。



10月29日(Thu)

一体わたしはなにをしているのかと
突然に
胸の奥にあるものが
バキバキと
音をたてて崩れていく

自責なのか後悔なのか
そのことを伝えようとして・・・
語るべきコトバのあまりの無力さと空疎さに
底知れぬわたしの裡なる空白を
いまさらのように知る

一体わたしは何処へ漂うのか
独りでしか生きられぬ
片輪なわたしのココロに触れるものは
皆すべて
一層の孤独と悲しみに
苛まれることを知るべきなのだ

むかし傷つけたものの記憶が
轟々と音をたてて
わたしの裡に充されていく

耐えきれぬものに追われるように
立上がったわたしの裡で
溢れかえったものが
胸の奧からこみ上げてきて

ふいにわたしは嗚咽した

 鬱な気分というものは、何処からともなくやってくるようです。確かな理由などないからこそ、「鬱な気分」なのかも知れません。



10月30日(Fri)

夕暮の買物

 子供達からケーキが食べたいと言われて、では買ってくるかと夕暮の街に車で出かけた。
 なに・・・キミはショートケーキでキミはチョコレートケーキ? うん、訊くまでもなくいつも同じなんだけど、ちょっと首をかしげ、一瞬なににしようかと迷いながら答えるキミ達の返事が聞きたいばっかりに尋ねてみただけ。あなたはモンブランにするかチーズケーキにするかで何時ものように迷っているようだから、これも両方買ってきてあなたがチーズケーキでわたしが最後にひとつ残ったモンブランに手を出すのがお決まりだった。

 なにかしら・・・説明できない気分に包まれたまま車を走らせる。とりとめもなく・・・夕暮の景色の中で思うこと。
 家族のためにケーキを買いに出かけるわたしというものの存在の不思議さが、そのささやかな目的故に、いとおしいような愚かしいような・・・なにかしら一種形容しがたい既視感と共に、わたしの裡からわき上がってきた。
 あれやこれやと不明な思いに駆り立てられて生きてきたつもりだったが、わたしが数十年に渡って生かされてここに在ることの意味は、こうして、秋めいた夕暮に家族のためにケーキーを買いに出かけることの、その一瞬の感慨の為にあったのではないのかと、ふいにそんな思いがしたのだ。
 ちっぽけな人間の身の丈に合わせたちっぽけな時間の瞬間に気づいた「わたし」というつましい人間の生きることの意味とは、恐らくこのあたりにあるように思えた。

 手に持ったケーキーの包みの頼りない重さを確かめるように少し揺すってから、通りを渡って反対側に停めた車に向おうと闇雲に駆けだしたわたしに、灰色のトラックのヘッドランプが巨大な生き物の目のように迫ってきた。

 一瞬、わたしの結末がかいま見えたような気がして、そうだったのかと・・・意味もなく納得する。

 あぁまたかと・・・当然中身はフィクションな訳ですが、最後の部分を除けばなんとなく日記のような気もするから一層厄介なんですが、まぁ、本日はそれほど「鬱な気分」という訳ではありません。ごく普通の「鬱」かも。<なにそれ。



10月31日(Sat)

 スマン、人生以上に最近は日記までもが手抜き風味で我ながらいかんなぁ・・・と思いつつ、やっぱり「手抜き日記」書くんですけどね。
 申訳ない・・・などと訳もなく謝ってみたり、「あなた」のココロの在処を探していました・・・などとウソくさい不明一行コメントでごまかしてみたりで、かくのごときていたらくな1日でした。

 使いまわしできる「予定日記」をひとつ書いておけば良いのにと、タンパッケンの白木くんに言われて、なるほどなぁ・・・それはグッドアイデア! と思ったのですが、肝心の「予定日記」の雛形がいまだ完成していない状態なので、仕方なくこんな文章をまたぞろ書くハメ。あぁ、面倒くせー。
 まぁ、「言訳日記」の方が「予定日記」よりもはるかに日記らしいとは思うので、なるべくならそっちの方が良いですよね。普通、1日の最初に当日の予定を書く日記と言うのもバカバカしすぎますから、言訳でもなんでも、その日に起ったことについて記述するのがつまりは「日記」なんでしょう。
 その筈なのに、わざわざ断り書きを入れて、あれこれ日記を書けない言訳をするからいっそう怪しまれるんでしょう。人間もう少し素直になればなにかと楽なのに

 で、本日の詳細は・・・

 いろいろと差障りがありすぎて書けません。がはははh、

 一部の方には意味明瞭。しかし、大多数の方にはただの「アホダラ経」のようなもの・・・えぇ、まさにそんな怪しげなものを目指して書いてます。


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