週末でたくさん入院があり、ひとり受け持ち。ファーストインプレッション、悪性疾患ぽい。
腎臓内科で扱う悪性疾患はあまり多くなく。(透析の患者さんが悪性疾患を発症してくることはあるが) 時々こーゆー患者を持たないとマトモな医者になれないような気もするのだけれど。
午後、救急外来。自分のせいじゃないけどトラブル含みで結局午後一杯救急にいることになった。暴れて治療にならなそうな痴呆の患者さんとかいろいろ。
そのせい、って訳でもないだろうけれど、昼間から非常に疲れていた感じ。
とりあえずよく寝る。
昼はちょっとバイクで遠出して、JR青梅線中神駅前のCUBEというお店へ。ビルの3Fのペントハウスみたいなロケーションにあるお店。ビルの上に芝生の庭があったりして、いい感じのお店。
夕方は献血に行く。何だかえらく混んでいて、だいぶ待たされたけれど。
久しぶりに腎生検。自分の患者さん。──エコー当ててたら腎臓がえらく深い位置にあって。何とか無事に終わったけれど。
夜は当直。重症とはいえないまでも、面倒そうな患者さんが多かった感じ。
往診終わってからすぐ近くの訪問看護ステーションへ。インフルエンザの予防接種の予診を頼まれたため。ちなみに報酬は昼食一回。(笑)
帰ってきてから何の気なしにネットをうろついていたら諸君、わたしは敗血症が好きだを発見。このイッちゃった感じが好き。
個人的にはどっかでPMXとかCHDFを使ってあげて欲しいなとか(爆)
午後、病理解剖をいただいた患者さんの慰霊祭。
以前に自分がお願いして剖検させていただいた方の遺族の方も来ていたので、結果の説明もする。
亡くなる原因はさまざまだから、時にはまったくの急変で亡くなる方もいるし、むしろそういうときにはこちらも詳細に知りたいから、剖検をお願いすることも多い。けれども、悲しみに暮れる家族にそういう申し出をすることがよいことなのかどうか、ためらうこともたくさんある。
それでも、無情と言われても、病の真実を明らかにしようと足掻くことが、わたしたちの仕事なのだと納得しようと思っている。
夕方から同僚の先生の結婚を祝う会。とりあえずわいわいとお祝いする。
そんな席で諸君、わたしは敗血症が好きだを回覧しないように>をれ
井の頭公園をお散歩。その後、「笑の大学」(三谷幸喜原作&脚本/星護監督)を見に行く。
時は昭和十五年。劇団「笑の大学」座付き作家の椿一と警視庁の検閲担当官向坂睦男の二人をメインの登場人物として進む、上映予定の喜劇脚本をめぐる丁々発止。向坂は上演禁止に持ち込むために難癖をつけ、椿はそれをくぐり抜けるために知恵を凝らす。
七日間のドラマなのだけれど、主には警視庁の取調室で物語が進む。そういう演劇めいた演出や、少しずつ街の様子が軍国主義的に変化していくことなど、細かいところまで注意の届いた映像がよかった。
透析導入のひとが入院。けっこう久しぶりかも。
年間に維持透析を開始する人はかなりの数に達し、その多くが糖尿病性腎症であったりする。いま「糖尿病を外来で診る21のルール」(総合診療ブックス)を少しずつ読み進めているのだけれど、初期のうちにきちんと糖尿病を理解している先生が診ていないと、どうしようもないところまで──しかも症状が出ないうちに──進んでしまうのが糖尿の怖いところだなと思ったりしている。
夜、fetchmailとprocmailをいじりだす。直接的なきっかけはspam filterを導入したかったため。けれども、どういじってもうまく@niftyにログインできない。fetchmail -vして詳細にみていくと、
fetchmail: POP3< -ERR AUTH authentication failure fetchmail: AUTH authentication failure fetchmail: SIGPIPE thrown from an MDA or a stream socket error fetchmail: socket error while fetching from pop.nifty.com fetchmail: 6.2.5 querying pop.nifty.com (protocol POP3)
──なんで認証が撥ねられるかな。ネットあさりしてみるとPOP3のシステムについても少し勉強することになったのだけれど、もともとのパスワードを使って新たに仮パスワードを生成するような認証をしているということで、なんらかパスワード生成の過程に問題を生じているのか。
午前中外来。なんかえらく多忙。患者さん多いし。
病棟の患者さんが落ち着いていたのが救いか、な。
夜当直。
病棟当直が最近忙しく。入院数が増えているためで、「満床だから今夜は楽かも〜」などとつぶやいている声も聞こえたりして。
外来当直をやっていると入院希望の患者さんが来ないということはあるものの、そんなこととは関わりなく受診する患者さんもあり。「入院させないといけない患者さんが来たらどうしよう....」と思いつつの当直はあんまりしたくないのが本音だったり。
明けて、往診。今日は少なめの日。そんなに急いだつもりもなかったのだけれど、稀にみるほど早く終わってしまった。
夜、大腸がんっぽい患者さんに病状説明。医者嫌いでずっと受診したことはなかったそうだけれど、案外医者が怖かった人なのかもしれないと、話し終わってから思った。
どこか悪いところがあるのではないかという恐怖はだれしもあるものではないかと思うのだけれど。そういう恐怖を思いやりながら対応できるようであったらいいな、とおもう。
透析当番。
夜、fetchmail&procmailの設定の続き。
ふと考えて、パスワードを変更してみる。fetchmailrcの書き方をあちこち調べていると、パスワードをダブルクォーテーション”でくくらないようなのだが、パスワード内にカンマが含まれていたせいか、わたしの環境ではダブルクォーテーションでくくらないとうまく動作してくれず。このせいでパスワード違いになってしまっているのかもしれないと考えた。
@niftyのメールボックスはメールパスワード(POPパスワード)とログインパスワードを別にすることもできるようなので、POPパスワードだけ変更した。
これで無事にログインはできるようになったのだが、fetchmailを動かすと、「procmailのロックファイルが/var/mail/hogeにつくれません」みたいなエラーがでてくる。──ロックファイルは/Users/hogeに作るように設定したつもりだが。どこをどういじってもうまく行かないのでいったんまた放棄。
fetchmail & procmail & bsfilterの続き。
ロックファイルの件は、Webを参照しつつ、Netinfoを動かして自分のユーザーアカウントをmailグループに登録することで解決。──いいのか?とは思うがとりあえず動くのでよいことにする。
残るはbsfilterとprocmailの連携だが、時間がなくなったので先送り。
最近透析導入が多い。他の先生の受け持ちも含めて五人くらいいるか。
別に時期のもの、というわけではないのだけれど、集中することはあるようで。でもまぁ、やることはそれほど違いはないので、やりやすいところもある。
午前外来、夜当直。
午前中の外来では、前回糖尿の診断で生活指導を始めた人が外来受診、さっそく4kgも体重が減ったとの由。
よく頑張りましたね、とお話ししたりしたのだけれど、代謝科の先生にそんな話をしたら、頑張りすぎて燃え尽きて元に戻ってしまわないように手綱を緩めるのも必要、と言われた。
基本的にコントロールがつくことはあっても治らない病気だから、一生治療を続けていくようにしていかないといけない。短期間しか持たないのではだめで、続けていけるように配慮が必要なのだと考えさせられた。──だからといって甘くしていいわけじゃないし。
夜半過ぎに一度呼ばれた後、とうとう一度もコールなし。入院ベッドがないから、という理由もあっただろうが、珍しい。
当直業務はいわば病院の危機管理、という要素はある。たとえば夜間急患は受け付けないという方針の病院もある。(医師法との絡みはもちろん問題になるのだけれど、実際問題当直時間帯には全くといっていいほど患者対応してくれない病院も散見される)急患はどんな病気を抱えているかわからないし、アルコール依存があったり経済的問題を抱えていたりする例も少なくない。対する病院スタッフも日中より少なく、トラブルになるケースはけして稀ではない。救急受診をどんどん受け取るのはそれなりの覚悟がいるのは確かだ。
一方で外来も病棟も一人でこなしているのに患者の症度が高く、当直医は毎晩へろへろになっている病院もある。常勤医師が足りないところでは当直までやらせたら疲弊してしまう、ということで、全面的にパート医師で当直を回しているところもある。
法律では一人当直をおけばいいので、それ以上のことは各病院ごとに決めていくことになっているのだけれど、たとえば小児科の専門医に夜間対応してもらえないといった問題も持ち上がっていて、そうなると各病院単位では収まらず、自治体まで巻き込んだ形で危機対応の方針を考えないといけない筈なのだけれど。
今週から往診に研修医が同行するようになる。今後は徐々に一人で診療していくことになるのだけれど、まずは同行から。一緒に歩きながら、診療の上での注意点を話していく。
訪問診療では、機材が非常に限られているからその分こちらの技量が問われる。「とりあえずレントゲン」「とりあえず採血」というわけにはいかない。寝たきり全介助という人にレントゲンを撮ろうとすれば、まずタクシーや救急車などで病院に連れていく費用がかかり、当然のように連れて帰ってくる手間と費用がかかる。
医学的知識や診察技術ももちろんだけれど、患者さんの癖──たとえば熱が出るとすぐに弱る人だとか、食事が摂れているうちは大丈夫な人だとかをつかむことも大事になる。そこまでつきあうのは大変だけれど。
午後、関連院所での発表会。行きで「アリソンIII下──陰謀という名の列車」(時雨沢恵一/電撃文庫)を、帰りで「博士の愛した数式」(小川洋子/新潮社)読了。
「博士の愛した数式」を読みながら新宿駅のホームで電車を待っていたら、たまたま行き合った同僚の先生に「二宮金次郎みたい」とか言われたんですけど.....歩きながら本読むのは普通じゃないですかそうですか。
「博士の愛した数式」と「博士の異常な愛情」て何となく音の響きが似てるような気がしてしまう今日この頃。
昼から当院若手医師連でのバーベキュー大会。晴天にも恵まれて、気持ち良く野外を楽しむ。主には喰って飲んでに終わってしまったのが少し残念なくらいのいい天気だった。
その後はコミケット第二回拡大準備集会。24時間耐久コミケの途中経過も少し報告があり。──けっこうキビしいものがありますな。ほとんど日当直してるようなノリになりそう。
「エマージングEMERGING1」(外薗昌也/モーニングKC)読了。町中で倒れて病院運ばれたら普通検死だし、検死になったら普通病理解剖にはならないだろうってのはおいといて。
「病理解剖」「司法解剖」「行政解剖」の区別はやっぱり難しいかなぁ...。
えっと、リアルで怖いです。日本は全体に病原体の持ち込みにたいするワキが甘いというか、農産物なども輸入に依存しているせいもあってかチェック体制が整っていない現状があり、一方であんまり根拠のない形での清潔信仰があったりするので、却ってこの本で書かれたような事件が起こる可能性ってあるんじゃないかな、と思ったのが一つ。
あとは、危機管理が甘いので、トラブルがあったとしても被害を最小限度にとどめるシステムがうまく動かないだろうなと思います。(現場の医者とか目ざとい係官が危機を察知したとしても、大勢としては動きがのろくなって被害が拡大するだろうなとか、思ってしまいます)
転院待ちの患者さんが突然明日転院、とか言われて、あわてて退院サマリを書いたり。三ヶ月くらい入院してた人なので経過が長い....。書くのにいろいろ含めて二時間くらいかかってしまった。
午後から都内へ。行きがてらに「ネペンテス」(清水マリコ/MF文庫J)読了。妖しい夕暮れの雰囲気の連作、という感じか。割と好き。
相方と待ち合わせて向かった先は渋谷はシネマライズ。目当ては「雲の向こう、約束の場所」
事前情報を読んで果たして普通人が入り込んでも大丈夫だろうかとか危惧してたりしたのだけれど、男女比も7:3くらいかな、そんなにデンパがばりばりしているというふうでもない客層。
見た感想としては「綺麗な画」って感じでしょうか。でも、よく考えるとストーリーの展開や心情描写はモノローグに頼っている感じがなきにしもあらず。モノローグ好きだからいいけど。(もしかしたら、小説にされた方が好きだったかもしれず)
シネマライズの予告で「スーパーサイズ・ミー」を見つけたのだけれど....医学的に興味があったりして。一ヶ月マ○ドナルドで通すとどうなるか実際にやっちゃうあたりがさすがハンバーガーの国とか思ったりして。
ぁ、そういえば三食てりやきばーがーで生きてそうな某彼女とかは(以下自粛)
午前中外来。‥‥死ぬ。(ぱた
「対応する」ってより「こなす」って発想でやらんとカルテが積み上がるばかり。四時間超で三十人近く。うちひとり入院で自分が主治医。家庭内でもめてて不眠になったり腹痛が来たりしている人もいたし。
その一人の病気があんまりよくなさげ。簡単には治らなそうだしなぁ。
この日は何だか昨日入った人の検査をあれこれして動いていた気が。
内科医の領分はもともとは身体診察と画像・検査で診断をつけ、薬物で治療を進めるのが主だといっていいと思うけれども、実際に切り取ってきて診断する「病理診断」も、診断学の上では説得力が大きい。どれだけ画像所見でがんが疑わしくても、がん細胞が見られないのであればそれはがんではないのだろうし、画像所見でがんと思わなくてもがん細胞が見られるのであればがんである可能性が高い。
でも、実際に切り取るというのはそれなりに痛いし傷も残る。やるならやるで、それなりの気持ちがこちらにないと提案できない検査でもある。
そんな検査を一日に二つも組んだわたしはやっぱり鬼かねぇ....
午前中往診をとっとか終わらせて(人数も少なかったんだけど)、午後は臨時で腎生検。
検査自体は恙なく終わったけれど....。さて、明日からは治療だ。
一人で二人分の仕事をした....とかいうと褒めすぎだろうか。
なにしろ呼ばれる。透析室にICUに救急外来に。昼飯喰ったのは二時過ぎだったし。それでいて仕事はこなしきれてないあたりが何とも.....。
夜から当直。ベッド満床につき....で少し辛いところだったかな。
初期研修スタート時から一緒にやっている同期は4人いるのだけれど、日直医のひとりが同期で、当直の内科医はやっぱり同期。残りひとりも自主出勤していたので、当直開始時のミーティングに四人がそろっていた。
結構入れ替わりの激しいこの世界、辞めるといわない限りは雇い続けてくれるこの病院でも初期研修医が一人も辞めずに残っているのはわたしたちの世代と一年目だけ。それはとても嬉しいことのように思う。
最近ふと思ったこと。
一青窈さんの言葉感覚ってわりと好きで、CDレンタルしてきて聞いたりしている。それで「ハナミズキ」を聴いたのだけれど。
「あ、これは長森瑞佳の歌だな」そんなことを考えてました。(超爆)
まぁ正確には「ハナミズキ」は男歌(主人公の一人称単数は"僕")なのだけれど。でも何となく、長森だったらこんなことを思いそうな気が、する。