デーテーペーな1日

5月5日(Sun)
 午前3時あたりからどしゃ降り・・・ダイエーで買ったテントは防水がいい加減で、寝袋までビショビショ・・・風が強くて、ターフがわりに広げた、シートがバタバタ風にはためく・・・僕のとなりには異様な風体の男が、信じられない音量でいびきをかいて寝ている<ええぃ、睡眠時無呼吸症になってしまえ!・・・なんなんでしょ・・・緊急事態です・・・
ばうわうのたたりじゃ〜!
 東京のはずれ、人外魔境の地・秋川の河原に迄お誘いしておきながら、幹事の私の不備でお会いできなかったのを棚に上げて、度々のご無礼。ごめんちゃい。と、かすかなフォローも入れておきながら。
 この雨は一日中降り続く気がした事と、ぐっしょり濡れた寝袋の感触に耐えきれずに、朝の6時ぐらいから撤収を始める。雨の中・・・びしょぬれじゃ。いい加減に押し込んだ荷物が、シートの上迄ぎっしり。それも例外無くびしょぬれ。あ〜、みんなびしょぬれ。まるでタルコフスキーの映画のよう。水道管から滴り落ちる水滴が、一滴、また一滴・・・ぐーぐー、いかん!寝てしまった。って、こんな訳わからん系なお馬鹿ネタも途中挿入しながら、へろへろで帰路に付く。
 「いや、ばうわう氏は草むらからじっとこちらを窺ってる。」「ひょっとすると、あの散歩してる犬なんじゃないか?」等々、前日の失礼な放言の数々のたたりでしょうか?5日4日の彼の日記によると、アルプスの少女ハイジのように河原で笑顔を振りまきながらスキップして、自分たちを捜していたらしい。

 クレーンからの俯瞰で、バーベキューを楽しむ家族連れから少し離れて、河原にぽつんと立つ男。モーションコントロールされたカメラが空中から男へ近づく。男が抱えるハイノート・ウルトラに西日が鈍く反射している。寂しげな男の横顔からフレームアウトしてきらきら輝く水面がフェード・インしながら、やがて、FINE。・・・

 その後、あの雨はなんだったのか・・・お昼にはかんかん照りのいいお天気。ずぶ濡れになりながら、車まで往復していた私たちはやっぱり、
大バカ野郎だ〜。ひたすら号泣!
という、よいオチもついて、日記者の私としてはとても幸せな気分になりました。


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