ブクステフーデ (Dieterich Buxtehude) は、現在はスウェーデンにあるヘルシングボリにて1637年頃に生まれたとされている。父を受け継ぎこの地のオルガニストとなったが、後に死去するまでの約40年にわたり、北ドイツ、ハンザ同盟都市リューベックの聖マリア教会にて、オルガニストを務めた。リューベックにおいては、前任者によって始められた「アーベントムジーク(夕べの音楽)」にて好評を博したが、若き日のJ.S.バッハもこの音楽会を訪れ、深い感銘を受けて、影響を受けたことは有名である。
マニフィカトとは、新約聖書の「ルカによる福音書」に登場する、マリアによる神を賛美する言葉に基づく楽曲。
宮崎文彦