1996.4.16~30



4月16日
 今日は一日雨のようです。
 雨が降るとわたくしの気持ちまでもブルーに染まります。あんなに美しく咲いていた桜の花も、今日の冷たい雨にはかなく散ってしまうのでしょうか?毎年くり返される春の宴は、散りゆく桜の想いが込められた、切なくて美しい暦なのでしょう。
 こんな日は遠く離れている彼のもとへ電話をします。電話でしか会えない現実と、夢の中での不確かな逢瀬が、今のわたくしに取っての唯一の慰めなのです。電話の彼は、甘く切ない声で私のために囁き続けてくれるのでした。合うことが叶わない現実が、私を辛くさせてしまいます。電話線の向こう側の、彼のたくましい胸に、このまま飛びこんで行きたい。心の裡の激しい思いは隠したまま、わたくしは今日も彼に電話するのでした。

 「気象庁予報部発表の午前11時の東京地方の天気予報をお知らせします・・・」

◆◆◆◆

 この一編を、先日亡くなったフランスの映画監督ルイ・マルに捧げます。死人は突き返さないから・・・


4月17日
 ハイパーテキストリンク日記は、とても面白い。不特定多数に公開している日記というのも面妖な存在だが、それを使って様々なお楽しみが出来る。虚の世界に実生活をぶら下げて、通りすがりの人々に公開する。僕は、他人の"日記"なんか読みたくはない。日記の形を借りた告白と懺悔、さらには呪詛や狂気にあふれた偽りの世界の住人達のつぶやきがとても面白い。本人の意識しないところであらわになる人間性がその醍醐味だと思う。
 その上、日記といい、Web上での公開といいながら、たったひとりの為だけに書く日記がある。僕も良くやります。2重3重の意味を込めて、そのひとりに宛てて書く公開私信のような日記=多分Web日記を書く人はみんなやっているんじゃないでしょうか?あからさまな業務連絡じゃなくて、夕べ囁いたことの意味が、今日の日記を読むとやっと分かるような、そんな密やかな楽しみです。
 そう思ってみんなの日記を読み返してみると、何となく、顔が赤くなる事ってありませんか?

 最近、私の日記も何やら妖しい方面に漂っていると、何人かの人からメール頂きました。だけど、"妖しい関係"の日記は何かと評判がいいんですよね。


4月18日
 とうとう買ってしまいました・・・叱ってやって下さい。バカにしてもいいです。おバカですから。
 Don't wanan cry by NAMIE AMURO。いぃ!NICE!
 何がいいって・・・あの、おじさんごころを擽るスタイル。森高千里が、この間から何だか、異常に"おばさん顔"に見えて仕方がない現在、正当派おたくアイドルは安室奈美恵で決まりです。3DCGで造型するのに適したきんぎょ顔といい、フィギアおたくがよだれを垂らしそうな長い足と、スケベなおじさんが、うはうは喜びそうなコスチューム。ポンキッキーズの被りモノのお姉さんとして子供達も毎朝見ているし、意外とチープな原宿露天商ファッションに惹かれるあーぱー女子大生まで。日本全国、ストライクゾーンの広いアイドルが売れないわけがない。その上、TETUYA COMURO プロデュースとくれば、クロアチアの戦場でも大ヒット間違いなし。
 声量に乏しい、切ない歌声がおじさんのささくれた心に沁みるのです。さっきから、MACのCD-ROMで、ずーっとリプレイ中です。エッチなへそ出しファッションが、明日への活力の源ともなります。お姿のほうは、先日のミュージックステーションの録画ビデオが、わたしの必須アイテムと化しております。
 鈴木京香ちゃん、危うし。そういえば、最近日記に書くこともなくなってしまいました。多分、飽きたのでしょう。


4月19日
 わたしの日記が危機的状況です。
 デーテーペーな1日と名付け、お仕事しながら感じたことや、それに関する情報を集められたらよいなぁ、などと、いま考えるとのどかな気分ではじめた日記・・・DTPの話題はどこかへ吹っ飛んでしまい、日記としての体を為さない、まか不思議なひとり芝居のようなモノになってしまいました。
 しかし、これが面白い。まず、自分自身が面白い。他の人が読んではたして面白いのかどうなのか?そんな事は知ったこっちゃない。後から自分で読み返してげらげら笑ってると言う、ほとんど放送禁止方面の病人のような有り様。最近は本業がヒマで、更新も早いでっせ。これで生活成り立つんでしょうか?さぁ、わたしにも分かりません。また、泣きが入るときがあると思いますので、その時は見苦しいヤツと笑ってやって下さい。
 ところで、わたしは、いったい誰に話しかけているんでしょう?これって、何かの病気のまえぶれ?・・・アルツハイマーの初期段階だったらイヤだな・・・と言えば、レーガン元大統領のアルツハイマーはどうなっているんでしょう?順調に進行しているのでしょうか・・・順調と言えば、ダイアナ妃の離婚はどうなんでしょう、男狂いのお姫さまとなって、夜な夜なエジンバラ城の周辺を徘徊するのでしょうか・・・徘徊すると言えば、新宿西口の箱男さんたちは、この頃いかがお過ごしなのでしょう。暖かくなって、生活に余裕がでて、闘争は一時中断なのでしょうか・・・闘争といえば、藤田朋子とワイドショーレポーターとのバトルは決着は付いたのでしょうか・・・藤田朋子といえば、今月のマックファン・ビギナーズの表紙が彼女ですね。藤田朋子の表紙だ、というだけで買ってしまおうとした私は、やはりおバカでしょう・・・おバカといえば・・・これ、いくらでも続きそう。
 怒られる前にやめときます。


4月20日
  本日は、子供達の学校のPTAの総会がありました。日記のネタ探し・・・じゃなくて、学年委員長の私は、総会後の懇談会のテーブルセッティング係に。ん、何時決まったんだろ。ま、いいや。なんにもやることなかったです。
 各クラスから運営委員を選んで、更にその中から会長とか、書記とかを選んで、これを「本部」と呼ぶらしいんですが、この「本部」と云うのが凄いです。ほとんどPTAのプロ集団。教室の片隅で灰皿かこんで、何やら打ち合わせ。おばさんの匂いがぷんぷん。旦那を尻に引きすぎて尻だこができてそう。目つきが恐い。パンチパーマのおばさんもいるぞ。新小岩のゲイバーのチーママにそっくりなおばさんが僕に挨拶したぞ。僕はホモじゃないぞ。どうせこんな日記読んでないだろうから、言いたい放題だぁ。読んでてもヘーキ。
 総会は退屈でつまらない。何で人間は決まり事を、決まったとおりに進行することで安心するんでしょ?去年もやったから、今年も同じように・・・議案がとくにつまらない。報告書に書かれたことを、ただ読むだけ。型どおり。ご意見ございませんか?ご意見はないようですので、拍手で承認されたことにします。ぱちぱち。はい、次ぎ。・・・ほんと、時間が無駄だと思うけど。
 総会後の懇談会も時間の無駄な気はするが、まぁ、お母さん達とお話しするのは、けっこう面白い。例の茶パツのヤンママ、仮にMチャンとしましょう。ちょっと彼女の紹介があったんだけど、立ち上がって片手あげてVサインで、イェーイ!ってのも、PTAの場ではおちゃめ。ナイスだぜ、Mチャン。今年の活動計画の打ち合わせはカラオケボックスでやろうと、密かに彼女と画策中。お母さん20人位とカラオケボックスで歌いまくり、じゃなくて打ち合わせだ。
 本日はピーテーエーな1日でした。うまい!ざぶとん3枚。


4月21日
  何年かに一度、喉の奥に刺さった魚の骨のように、なかなか飲み込めないニュースに出くわすことがある。昨日の朝刊にこんな埋め草記事が。

 車内で4年生活・老夫婦が遺体で 都内の路上。病死か

 それは、年老いた夫婦が路上に駐車中の車内で死んでいるのが見つかったと言う内容なのだが、車が旧型のソアラ(たしか2人乗り)で、その車内にボンベやこんろを持ち込んで自炊していたらしい。あのせまい車内で、二人して死んでいるのを発見されたという事にも思うことはいろいろあるが、その中で毛布やマヨネーズに囲まれて生活していた2人のこれまでの人生に胸を突かれる。4年前に公団を家賃滞納で強制退去させられて以来、路上を漂流していたらしい。恐らく知人からの僅かな無心や路上の残飯をあさり、ひとりが力つきると、そのまま、もうひとりも命の炎がすーっと消えてゆく。くだらないワイドショーが取材するかも知れないが、どうせ的外れな人情芝居のようなモノにしてしまうのだろう。
 僕は悲惨とか無惨という以上に、2人の絶望の深さと徹底した排他性により強く魅せられる。以前にも、誰の援助も拒絶して2人して餓死した姉弟がいました。なにか、彼らは僕たちの今の社会に強烈な「No」を突きつけているのじゃないでしょうか?物欲にまみれ、モノの価値が、プライスリストにしか見いだせない哀れな拝金主義者の僕たちに、破滅は近い事を予言しているのかも知れません。それは、僕の心に、どんな宗教家の説く終末論よりも鮮やかに、僕たちの末路を暗示しているかのようです


4月22日
 がははは。ネタがネギしょって自分から飛び込んできた!鍋も一緒かも。
 面白いので実名だ。日本ユニシスの赤尾さ〜ん、いぇーい、見てますか。

 なんでも日本ユニシスの社内向けWWWの研究メーリングリストの中で、我が家の"ネットDe念写"の事がちょこっと流れたらしくて、それからは、何だかしらないけど、unisys.co.jpな人が、入れ替わり立ち替わり、来る来る。終いには、gypsy.sj.unisys.comなんて処からも念写メールが届いて、いよいよネットDe念写も国際化だ!英語ページも作らんとイカンぞ!てな妄想がわいてくる。
 最初は何でこんなに日本ユニシスの人ばっかり念写に来るのか、訳が分からなくて、ひょっとすると、今日は日本ユニシスは念写記念日なのかしら?と思ってみたりする。あんまりお茶目な会社のようなので、普通は3行コメントのバリエーションのお返事なんだけど、いろいろ書いてリプライすると、上記の赤尾さんから、「申し訳ありません m(__)m 原因を作ったのは私です。」って、お返事が来た、と言うのが本日の顛末なのです。
 すごく面白いのに、その後すぐ、メーリングリストにアクセスを控えるように流したらしくて、それからはぱったり。日本ユニシス・WWW研究メーリングリストのメンバーの皆さ〜ん、また、ぞろぞろ、おそろいでおいで下さい。すごくバカっぽい感じがして、好感持ちました、日本ユニシス。

 で、日本ユニシスってなに?ってのが、やっぱり、本日のオチです。


4月23日
 やっぱ、メディアヴィジョンは大バカだ!
 何がバカって、MataTool社製品の取り扱いをビーピーエスから引き継いだらしいとは、以前の日記にも書いたと思いますが、今日、「1996年春。KPTシリーズがもっとあなたの身近になります。」とヘッドラインのある、業務の引継案内と正規登録ユーザー様限定「KPTシリーズ特別優待販売」<秋葉の実売価格よりバカ高!)なる郵政省メールが、お家に来ました。それも、ご丁寧に同じモノが5通・・・顧客管理がまっとうに行われていないことが丸見え。以前のビーピーエスのサポートがいい加減なところへ持ってきて、それをひきついだメディアヴィジョンが評判通りのオオボケで、お茶目と笑ってるだけじゃ、すまないかも。
 電話してみましょう、サポートに。・・・結論は、ダブりだそうです(しーん)。5本も?優待販売も5本買えるのですかと聞いたら、それはダメですと言われました。買うつもりないけどね、けっ。なんだか、お話しのもって行き方が、ばうわう風になってきちゃいましたね。あんまり楽しくないのでもう止めちゃいます。ただ、KPT2.1JからKPT3へのアップグレードは検討中との言質をとりましたので、期待しても良いかも知れません。

 ふ〜、今日はデーテーペーな1日らしい日記になって、うれしいやら、悲しいやら。


4月24日
 オウム真理教・麻原彰晃(例によってまるで余談だけど、面倒くさいので"しょうこう"で辞書登録したけど、あのおっちゃんの為にお名前登録するのって、けっこうトホホ)の初公判と云うことで、ライブ中継・空撮・特番と3点セットで久しぶりにテレビが大ハッスル。相変わらず、あたま悪そー。なぜ、おなじ事するんでしょう?同じような地点でカメラセットして、同じアングルで空撮して、同じようなコメント付けて。
 それと、テレビが夕方のニュースあたりから急に、「麻原彰晃こと、松本被告」と云い始めたのも、なんだか不気味。記者のコメントの中身も松本被告で統一したいようです。うっかり忘れて、麻原と呼ぶ人もいたりすると、何となくバツが悪そう。字幕も例外なく「松本被告東京拘置所へ移送」などと出るから、どこかで協定が結ばれたか、検察あたりから要請があったのかも。と思ってると、テレビが今日から"麻原彰晃"ではなく、松本智津夫個人の犯罪であることと、いつまでも教祖"麻原彰晃"と報道し続けると残された信者に悪影響を与えることを改名報道の理由に挙げていた。麻原彰晃の名前にこだわる彼の思いを踏みつぶすためにのみ、"松本智津夫"として裁くことを国家が決めたのかも知れない。
 裁判に関しては、国家権力の逆鱗に触れたオウム真理教の教祖に死刑以外の判決があり得ない以上、すべては、茶番劇・幕間の一人芝居にしか過ぎないモノをこれからも延々と続けていくのかと思うと、いささかうんざりする事は確か。
 上九一色村のオウム信者がまだ、例の電極帽かぶってるのを見て、渋いなぁと思ってしまう僕はやっぱり非国民かもしれません。秋葉原では、まだマハポーシャは叫んでいるのでしょうか?


4月25日
 日記者のリンクに、追加した方がいらっしゃいます。
 ニッキル・オデオンのなしださんはパワー有りそう。焼肉屋で必ずミノとか頼む方みたい。のんちゃん日記は、とっても可愛い日記です。内臓のパワーが凄いかも。消化能力に長けてるのかも。う〜ん、普通の女性です。せんべいさんてのは、妖しい方面の関係者のようです。お住いは海の彼方?何となくカッチョヨサゲ。お写真関係にもうるさい方のようです。

 ちょっと中断しておりました。このまま業務連絡だけの日記では、訪問者の皆さんにあまりに失礼。
 おバカネタは着々と進行しております。すでにレッドへリングは先方へ到着しているはず。連絡があり次第、事の顛末がこの日記で大々的に公開されるでしょう。う〜、待ちきれないけど、このまま何やら思わせぶりに、本日の処は終わってしまうのでした。

 こういうコマギレの日記は行数稼ぎな気がしてあまり感じのいいモノではありませんが・・・ギョ!何で行数稼ぎと分かってしまったのでしょうか?あ、僕が自分で書いてたのね、納得。

 ほら、こんな具合にまるで中身がないままに行数が稼げてしまいました。


4月26日
 日記者のリンクにまた一人追加です。2段になってスペースが余ってます。リンク希望者はどぞ、窓から大きな声で叫んで下さい。ご近所迷惑でしょう。
 最近、女性の日記を読むことが多いです。ひょっとすると、僕はレズビアンかも知れません。・・・スイマセン、じゅんこさん。これはあなたへの、昨夜のメールのつかみネタでした。このじゅんこさん、香奈さんほど恐くはないです。貞奴さんほどエッチじゃないです。当日の日記に直接飛べると、僕はらくちんだなぁ。そう言えば、女性の日記って、日付のインデックスが先ずあって、そこから日記の本体に飛ぶと言うパターンが多いな。これは何故でしょ?高温期と低温期の見極めが肝心だから?謎だ・・・
 日記者のご紹介はこの辺でおしまい。

 ここの処、またもや文通者が増えてます。好きそうな人をねらい打ちしてるからかもしれませんが、本業おろそかなのは当然としても、大事な日記書きのエネルギーもそちらにそそぎがち・・・ネタをメールと日記で使いまわす売れっ子漫才師の心境。そーいえば、セントルイスもユートピアも解散してたんですね。ナツメロならぬナツ満番組なんぞで、田園調布に家が建つ!とかゴムネタやるんですが、一緒にカラオケで歌うわけでもないので、結果はすべりまくり。悲惨だな、漫才師だけはやめとこう。もっとも相手がいないから、僕は漫談か・・・もっと悲惨。ウクレレもって、歌う漫談日記。
 京都花月はまだ有るんでしょうか?京都花月の向かいの喫茶店で岡八郎があのメークのまま、氷金時食べてるのを見たときは、子供ごころにも悲しかったです。
 話題がどんどんずれていく。これを僕は、日記ネタの表層なだれと呼ぶ。


4月27日
 私は日記が書きたいと願う・・・
 ほとんど、自分で自分に呪縛される1日。今日あった事をとりあえず、書いてみる。「これは日記じゃないか」こころの裡で何やら叫ぶヤツがいる。これは日記です、と銘打ちながら、日記を書くことに違和感を感じてしまう精神の在りようが、なにかのパラドックスのように私には思える。本当のことを書く日記・・・人間に本当のことが書ければ、それはまさに究極たりうる。言葉にした瞬間に消え失せてしまう真実が、私のまわりには多すぎる。紙の上か電子的な信号かの別なく、文字として記録された言葉も、やはり真実はその網の目からこぼれ落ち、混沌とした日常という名の虚妄のなかに姿を埋没する。日記ではない日記・・・存在の自動律に耐えられない日記は、極北の凍てついた空気の中でやがて息も絶え絶えに叫びをあげる。

「ぷふぃ」

 暗く湿った洞窟の中で、二人の日記者が対峙している。どちらが正かどちらが邪か、息を殺して見守る私には判断するすべはない。大きな声で若者が問う。しかし私には理解不能。苦行僧はそんな若者をじっと見ていたかと思うと、いきなり隠し持った如意棒で、若者の後頭部を一撃する。血反吐を吐いて地上に悶絶する若者を残したまま、苦行僧は静かにその場を立ち去るのであった。骸と化した若者の顔をよくよく眺めた私は、はじめてすべてが理解できた。その若者の顔は、彼を撲殺した苦行僧にそっくりだったのだ。

 こんな顛末について、詳しく知りたい方は、4月20日あたりのとほほ日記から追いかけてゆけば、すべて理解できるでしょう。僕に、感想はありません。 


4月28日
 日頃、温厚な私・・・おバカとも言いますが、本日激怒しとります。むかむか、むっきー。
 連休中に、日曜昼の埋め草番組・海ごはん、山ごはんを気取ってキャンプを計画したのですが、予定地だった河原が、何だか今年になって、急に公営のバーベキュー場になってしまい、キャンプ禁止は勿論、バーベキューも先方が用意したモノ以外、道具も材料も持ち込み不可、さらに、夕方3時以降は新たな入場禁止・・・いったい、河原の入口に車止め作って、駐車料金請求のうえ、立ち入りを制限する法的な根拠はなんだ!秋川市観光協会の担当者!
 本日はヤボ用で、お外からの日記更新ですので、あんまり書き込めません。業務連絡だけ。
 と言うことで、4日からの流星と遊ぶキャンプの会場は、東秋川橋から、2qほど上流の東秋留橋の河原に変更となります。こちらは、河原に直接車ではいることはできませんが、駐車場も完備してます。うるさい管理人もいませんので、当初の予定通り自由なキャンプの開催に支障はないはずです。きれいなトイレが隣の公園にありますので、女性・子供も安心です。参加者には、後ほど改めてメール致します。
 業務連絡な日記で、ほんとに申し訳ございません。ごめんちゃい。


4月29日

憑依された日記…私が見るもの

 さて困った・・・日記界は何やら妖しい空気が立ちこめはじめている。きな臭い風もかすかに吹いているが、これは、先日の掃討戦の余塵であろう。
 せんべいくん、君はテンション高すぎ。脳内ドーパミンの流出量が過剰なのでしょうか?シャ乱Qのつんくといい勝負かも。
 裏返した日記の余白の書き込みを必至に読みとろうとしたり、手に持ってぱたぱた振って何か出てこないかとお探しのようです・・・そのあまりの真摯な様子に僕は胸を突かれます。
 なにか、形のないものの影を見つけだそうとする行為の空しさを、とがめる気はありません。そうしたイドの怪物が、カタチを変え様々な衣装をまとって、日記界と僕が呼ぶ迷宮を、それぞれが出演者でもあり観客でもあるひとり芝居に参加している。
 正しく己を見るものに僕もなりたいと思っています。しかし、残念ながらその望みは叶えられそうもありません。だって、僕はただのおバカだもの。
 醜くおのれを露悪するもの、仕事場の冷徹な目で日記界を俯瞰するもの、善人顔した悪人、悪人でしかない良識人、日常では決して見せない一面を、日記というカタチで吐露するモノ達を僕は愛します。君がこだわり続ける人物については、冷静な社会人の目を代表するモノのように思えます。日本の資本主義社会のコストパフォーマンスは非常に高く、牧歌的だったそれ迄の日記界に、資本主義のプラグマチズムを持ち込んだことが、彼の狡猾な処です。いわば、日記界のQC運動。ほのぼの日記むらのリストラを狙っているのは確かでしょう。
 僕はといえば・・・いつも観客であることが楽しい。舞台の袖で通行人の役をたのしみながら、時折うけを狙いに走る。ひょっとすると、彼以上に狡猾なのかも知れない。僕は、彼が歩いた後の焼け野原を、遠くの花を摘みながらふらふら歩いているだけだから。
 さて、僕は君のように集中力を長くつなぎ止めることが苦手だ。これ以上、一日の日記を長くするのもあまりスキじゃない。読み返すと、何やら人生に年老いた老人(二重修飾)のつぶやきのようで、いささか心苦しいが、これが僕の本日の日記です。ウソなのか本当なのか?それを判断するのは、多分僕ではないでしょう。


4月30日
 TBSテレビの、坂本弁護士事件の検証のための特番を見て・・・例によって、おかしな処がひどく気になる。
 現在の法廷で鋭く麻原彰晃と対立する井上嘉浩の、19才当時の水中クンバカ(どう見てもガンバルマンズだが)の映像。前にも見たことがあったが、今日改めてみて、彼と麻原彰晃との関係に思うことがあった。

   井上…すいません、心臓が・・・心臓が止まって・・・

   麻原…なに、こわがってんだよ。

   井上…すいません・・・

 まず、不届きな日記者の妄想ということで、抗議は後でまとめて受けます。・・・・僕は、彼ら二人の関係に猛烈に嫉妬しとります。
 後に師を全否定して、彼の教えはすべて間違っていたと難詰する弟子を持つことをも含めて、そうした二人に限りなくあこがれる。
 恐らく、水中で無酸素状態の井上嘉浩は、間違いなく"死の爪"に触れたことだろう。それを心臓が止まったと表現し、更なる深淵に飛び込み得なかった己の不甲斐なさを恥じる井上嘉浩を見る麻原彰晃の目は、意外なことに、ひどく優しい。ほとんど笑っているようだ。それは、不甲斐ない弟子を見るというよりも、手塩に掛けた長年の愛人を見るそれのようだった。麻原彰晃には、その時の井上のこころの葛藤や不安・羞恥や絶望が、手に取るように見えていたのだろう。すべてを投げ出すことの出来ない人間の弱さが、麻原彰晃は好きだったのかも知れない。
 そんな二人の様子を見ると、私は私自身の井上嘉浩が欲しくなる。本当のことを言えば、井上嘉浩自身に成りたいのだが、残念ながら私にはそんな資格はない。世俗にまみれた私は、醜い麻原彰晃となって、法廷で最愛の弟子に糾弾されることで満足しよう。



●今月後半のお出かけ。
  1. ここの処、ホノルル会は皆勤賞です。ほとんど中毒状態。夜中にステーキ食べる人見ても、なんの感慨もありません。デザートが品切れでショックを受けるtama-internet代表にもぜんぜんびくともしません。慣れとは、恐ろしい。
  2. 27日は八王子に新しくできたNOCの開設記念大宴会が、挙行される。新しいメンバーも多数参加するが、怪しさはますます募るばかり。産婦人科の先生・大学でinternetを講義している先生などなど、面白そうな人がまた増えてます。八王子NOCの住人・鈴木FEISさんは二次会のイタリア料理店で、テーブルの下で長々とおやすみになる。甲州街道で寝なかったのが、唯一の救い。


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