歳時記(diary):二月の項

一日

透析外来の回診、病棟回診と終わらせたところでケースカンファレンスの準備に入る。……おわるんかなこれ。

二日

朝から診療所の外来手伝い。
おわって病院戻って病棟の患者診ながら午後外来に行き。夜はひたすらケースカンファレンスの準備をしていた。

三日

夜はケースカンファレンス。透析患者の抗癌剤治療というのがお題だったのだが、かなりぎりぎりで始めたわりにはそれなりになってほっと一息。

四日

昼前からお出かけしてStudio Aliceへ。下の子の七五三写真(だいぶ出遅れ)がメインだったのだが、まぁそれなりに。

UTAU-SynthのMac版の存在を知る。まぁGarage Bandでいい説もありそうですが。ついでと思いつつナレーションをしてくれるソフトはないかしらと思ったらSayKanaというソフトが。これとKeynoteの自動再生を組み合わせて解説動画とか、そういう手だてはあり得るかも。

五日

のんびり起きてモーレツ宇宙海賊みて、だらだらしていると昼になり。軽くお昼寝したらもうでかける時間になってしまった。当直じゃん(死)

まぁ普通に業務は終わりましたが。

六日

午前外来終わったあとで臨時で腎生検一例。
帰りがけにPCショップへ寄ってLogicoolのTrackman Marbleを購入。MacBookのトラックパッド、やや大きいためかしばしば誤動作するのでしびれを切らした次第。あと、たまにつかうWindows上で右クリックが使えないのが面倒という理由もある。

七日

午前中診療所、午後から病棟。
ひたすら時期を待たねばならない時、というのがある。いっそとっととやってしまいたくてもそれでもじっと待つ、のはなかなか辛い。

医局に転がっていた月刊JMSの表紙の「日本の医師不足と医療の質改善のためには医学教育課程の改革が急務」のタイトルに惹かれて読んでみる。……で、大爆笑する。
筆者の脳内的には2004年からの医師卒後研修必修化はインターン制度の復活であるようだしインターン制度廃止で医師の臨床能力は低下したし、教育勅語の廃止は日本の道徳の衰退をもたらしたらしいし。医師の養成数が足りないためもっと医学校を増やすべく、医科大学のない青森や静岡、愛媛に医学部を作るべきであるらしい。
全文読むと同意するに吝かではない内容もあるのだが、前提となる現状認識やポリシーに突っ込みどころが多数すぎて笑うしかないというのが感想で。まぁ楽しかったからいいけど。

八日

透析外来に午後は病棟とルーチンワーク。
目標を立てる事は誰にでも出来る。そこに至る現実的な道筋を示すのが難しい。

九日

午前他院所の外来、午後は病院戻ってきてやっぱり外来、そして夜は子どもの世話。……ひたすら捲きましたさ。疲れた..。

十日

夜、退職される先生の送別会をささやかに。

十一日

日中のんびり起きて、読書。「浜村渚の計算ノート」をゆっくり読んで。
昼寝までして夕方から当直。

十二日

当直明けの朝に受け持ち患者の調子が悪い、という。いろいろ処置やら採血やらやっていると昼近くなるという。ふぅ。
それから帰って買い物したりなんだりして。気がつくと「宇宙海賊」みる暇なく寝る時間に...

十三日

外来やって病棟診て。尿がなかなか出ないとじりじりしていたネフローゼの患者さんが無事尿出だしたのですこおし気が楽になっている。

十四日

橋下徹大阪市長が労働組合活動について、"アンケート"を実施するそうな。業務命令で必ず正直に答えなければならないものらしい。
思想・良心の自由とか、沈黙の自由とかそういう権利はいったいどこにという感じで。大阪弁護士会が中止を求める声明を出したのもむべなるかなと思う。
つーかこの人弁護士だった....法律知らないで弁護士になれるとも思えないので知ってて無視しているのか?

十五日

どういうわけか今年のバレンタインは十五日だったらしい。相方も病棟の看護師さんも「遅くなったけど....」といって持ってきたという。いやもちろんありがたく受け取りましたが。

十六日

当直明け。
昨夜遅くに狭心症発作起こした患者さんが緊急カテーテル検査と相成る。術後透析も必要という事で遅くまで起きていた。

午後外来はいつもの人に加えて施設から来院の方々。ストレッチャーに載せて一般内科外来受診ってどうよと。

十七日

透析室を診て、午後は回診で。
早めに帰って実家で飯を食ってきた。

十八日

土曜出勤。午後は救急外来。
インフルエンザ猖獗の影響は当然院内にも及ぶ。入院患者でインフルエンザ発症する人もいたりして困ったものだと。寝たきりの人が発症したりもするので、飛沫感染中心とされるということは面会者が持ち込んだものという事になる。
とりあえず、不要不急の面会を避けてもらうしかないなぁと。あとはスタッフが発症しないように、発症したら素早く退勤させるように。これが意外と大変なのだが。

十九日

「Coppelion」井上智徳/ヤンマガKCを読み進め中。原発事故で死の街となった東京が舞台という設定。連載開始が2008年ということでもちろん現実があとからついてきたということで。ついて来なかったほうがよかった現実だけど、ね。
アニメ化計画あったらしいのですが震災後潰れたらしいってのはむべなるかなと。原発推進派にとっても放射能汚染被害者にとってもキツい作品になるのは間違いなし。

「魔法少女まどか☆マギカ」を見たわけですがに始まる鹿目邸の考察。……磯野家の間取り、みたいな感じがしますねぇ...。

二十日

外来・病棟カンファ・医局会議。隙間時間で患者さんところへ。
受け持ち患者の退院がでない。60歳代の患者さんが全くメドなくて一番退院に近そうなのが80歳代ってのはどうよと。

二十一日

外来透析回って、午後病棟回って。
夜は科内で宴会。俺、そんなにストレスなく仕事してるように見えるのか?

二十二日

夜は当直。
インフルエンザの波も小康状態、かもしれない。

二十三日

人生で一番勉強した時期ランキング。相方に聞いたら「卒試のとき」だそうで。自分も国家試験前と大学受験前が張るくらい勉強したなぁ。

二十四日

楽しそうな職場ネタ。某病棟のホワイトボードに「お仕事がんばろうね☆」みたいなメモが貼ってあって、その脇に何故かサキエルの絵。何故に。

二十五日

子どもを保育園に送っていったあとは自動車保険の契約の連絡をしたり本を読んだり。
「天冥の標V: 羊と猿と百掬の銀河」(小川一水)を読了。被展開体ノルルスカインの物語と、小惑星の農夫タック・ヴァンディの物語が交錯しながら進んでいく。ノルルスカインの生命としてのありようはなかなか面白く。ウイルスというかプログラムというか。

二十六日

先日購入したFREED Hybridの納車。運転してみると、全長は40cmほど、ホイールベースは30cmほど長くなっている程度の差のはずだがもっと長くなっているような気がする。

ニコニコ動画をめぐっていて、さあ、早く*する仕事に戻るんだという大百科記事を見つける。関連商品の欄になぜか「蟹工船」。労働、きついんですかねぇ。
もひとつ見つけたのはジェイソンさんが彫る。チェーンソー彫刻でアニメキャラ立像を彫るという神業。

二十七日

外来予約の人数多めでちょっと大変。

二十八日

外来透析の処方日...。処方出すだけで完全に午前中いっぱいかかる。こんなもんではあるのだが。

二十九日

朝から雪。早起きして軽く雪かき。そんなに積もってないな、余裕じゃんと思っていたら、あとで車を出しに着た時の方が積もっていたという罠。結構な雪でした。
ちょっと風邪っぽいので早帰りしたのだけれど、帰ってきてから積もった雪をどけないといけないという。雪国の大変さを少しだけ感じてみた。


Written by Genesis
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