歳時記(diary):十二月の項

一日

相方が外出の用があったので子どもと過ごす。午後はリクエストに従って多摩動物公園へ。いの一番にオオカミの展示を見に行った息子、何が気に入ったのやら。

二日

午前の外来は数少なめにしていたのでさっくり終了。

三日

夜研究会で講師。腎生検で診断した症例についてプレゼンテーション。

四日

「巴マミの平凡な日常」読了。マミさん....(__;

五日

予定で腎生検。エコーガイドで穿刺ルートを確認....と思いきや、腸管が邪魔してまともに穿刺できるルートが見つからず。やむを得ず中止。初めてだなあ。

六日

午後は回診。「先生の患者がだいぶ少ないね、久しぶりじゃないか」といわれましたが...まぁその通りで。

七日

朝早くから起きだして、ジェネラリスト教育コンソーシアムへ。興味が湧いたから、以上の理由ではないのだけれど。
新幹線へ乗り継いで名古屋まで。結構速いなぁと感心してしまった。

企画内容そのものはなかなか刺激が強く。名郷直樹先生の文献解釈には唸らされたが....確かなものは何もない、って言われてもある意味診療に当たっては困ってしまう。「自分の代わりに物事を考えてくれるイマジネーター」はやっぱり有り難いですな。

行き帰りの道中で「「幻のクロノメーター」上田早夕里「何かが来た」(東野司) 「ロミオとロミオは永遠に(上)」(恩田陸)「雪の翼のフリージア」(松山剛) を読了。

八日

子どもの歯医者につきあい、その後三多摩腎疾患治療医会へ。

九日

なんだか次々と入院が入ってくる日。困ったもんだ。

十日

現在自分一人で受け持ちしている患者が少ないので、研修医と相談する事が多い。少し待つべきか、どんどん自分で手を出していくべきか。ちょっと悩む。

十一日

看護師さんと話してて「ミクロの決死圏」を例えにだしたら伝わらなかった。古典的なSF映画だと思うんだけどなぁ。

十二日

外来はインフルエンザ予防接種の人も含めてかなりの数に。……予防接種の問診はあまり時間がかからないとはいえ、同時間内に診た患者数がダブルスコアで違うってのはどうかと思う。

十三日

メールチェックしていたら「臨床研究アンケートへの返信ありがとうございました」というメールが届く。細かな事だけどこういうリプライがきちんと帰るのは次につながっていくように思う。

夜は早めに帰って子どもの世話。息子が最近料理したがるので味噌汁作りなど。

十四日

土曜出勤。普段通りの仕事をして。

十五日

日直で出勤。つまりは休みなしってことですが。
夜年賀状作りを始める。ネットで画像素材探しして、よさげなのをダウンロードしてみたらwmfって拡張子。……なにそれ。どうもwindows metafileというフォーマットらしいのだが、インストールしてあるimagemagickでも取り扱えない。
検索してみるとImagemagickのインストールオプションを設定する事で処理可能になるらしい。かくして時ならずImageMagickのインストールし直し。+jpeg2+x11+wmf+mpeg にしてインストールしなおす。……buildに時間かかるんだよな。

十六日

ICUが大荒れになっていて、急性血液浄化のお仕事もがんがん呼ばれる。……もーちょっと見込みのありそうな状態での依頼ならいいんだけどとかぜいたくを言ってみる。

十七日

夜は透析室忘年会。しっかり飲んで帰ってきた。

十八日

研修医と一緒に患者を診ているので、自分一人でどんどん進めていくわけにはいかないという普段と違ったペースができており。
問題を感じた時にさっさと直してしまうのではなく問題点を投げかけるように対応しようと思うと...あとで尋ねようリストを手元に作らないといけなかったりする。

十九日

ImageMagickのメモ。画像の背景を透過にするにはconvert -transparent "(色名もしくはRGB値)" A B。指定の幅を広げたい時は conbert -fuzz ○% -transparent "#RRGGBB" A.png B.png。

二十日

入院も入るカンファも入る緊急透析も入るでまったく仕事が進まない一日....。

二十一日

日直・当直。
救急外来が激混みになっていて、ヘルプしてくれと呼ばれてみたり、救急車次々とってみたり。後で勘定したら二十四時間で20台くらい来てた。科を問わず合計で、ですが。日付変わったばかりの時間帯で飲酒絡みの救急車三台とか、流石にげんなりする感じ。

二十二日

当直明け。交代間際に来た精神疾患もち患者に手を焼いて交代が遅くなったのであまり寝られず。
そしていったん家に帰った後息子連れて六都科学館へ。クイズも二巡位してそれなりに堪能したのだが、何故かプラネタリウムを嫌がる息子。
帰るかといってバスに乗り、しっかり座れたのもあってちょっと寝ようかなと思ったら息子の方がきっちり寝ていた...。

二十三日

相方が出勤という事で、子供らと一緒に在宅。晩飯作ったり、した。

OECDの解雇指標についてを読む。「日本では労働者が過剰に保護されている」的な言説への批判。患者さんみてると、不安定雇用の人ほど健康状態を悪化させやすいように漠然と感じていて、それってつまり未来に向かってはけしていい事ではないと思うのだけれどどうなんだろう。
派遣でも常勤でも、同一労働同一賃金での待遇が必要ってところは徹底されて欲しいなあと思う。そこが徹底されると非常勤で採用する事のうま味が減るように思うので。

二十四日

夜は当直。先日ほどの混み混みではなく。

二十五日

明けて一日仕事して、夜は病理との忘年会。……飲んでる最中に患者急変で呼ばれて研修医と一緒に会を抜ける事に。

二十六日

二日続けてだけれど今度は病棟の忘年会。氷雨が降る様な夜で、二次会という話にはならずに解散。

二十七日

夜は医局忘年会。……患者対応で行くのが間に合わない罠。

二十八日

土曜出勤。
しばらく冬休みなので、その間の予想指示を対応したりなんだり。

二十九日

実家でもちつき。
毎年恒例なのだが、一臼自分で搗ききるのは結構辛い。実家の杵がかなり重量級だというのもあるのだけれど。
終わった後はすき焼きを。よく食べて、満足して帰った。

三十日

冬コミ二日目。戦場のようだった夏とは打って変わって穏やかで。ゆっくり同人誌買える感じでよいですな。

三十一日

冬コミ三日目。
昨日も今日もほとんど同じ時間に新宿から埼京線(新木場直通)に乗ったのだが、昨日はホームにいた電車に駆け込む形になったせいかラッシュアワーもかくやという混み混み車両にすし詰めで運ばれた。今日はちょうど電車がつく合間にホームに行けたので、階段から一番遠そうなホームの端まで来て待っていたらあっさり座れて、周辺の混み具合もそれほどではなかった。こうも違うものかとびっくり。

西ホールの小説系や評論系を軽くみて買い物。毎回買いに行ってるStudio maruanは、開場後に行ったらまだ新刊とどいてないとの事で、昼過ぎ行ってもやっぱり届いてない。結局閉会ぎりぎりに行ったら現在進行形で製本中という楽しさ。もちろん買いましたけど。


Written by Genesis
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