歳時記(diary):四月の項

一日

新人が来る春。外は桜で、いい季節だなぁと。 夜は実家に戻って、親兄弟と飯を食べる。

二日

腎生検やって、外来やって。研修医に受け持ちしてもらおうと思っていたら体調不良でお休み。まぁ、しかたないか。

三日

新しく来た先生に業務を教えながら過ごす。どこまでできるのか見極めも必要で。

四日

夜は当直。
それなりに来た夜で。ここのところ来院少なかったので平常営業かな、と。

五日

当直明け。
夕食は寿司、と主張する子供らを回転寿司に連れて行く。イクラやらマグロやら、そこそこお高いものをパクパク食うので、とても回転じゃない寿司屋に連れていけないなぁと思ったり。

六日

生検結果で事前の予想と全然違うものが出てきて慌てる日。予定では結果確認して早速治療、と思ってたのに。予想と違うとなれば治療も変わる、というか治療法どうしたらいいかと思うような結果が出てきて落ち着かない日。

七日

診療所で透析当番。提出した論文の査読が返ってきて...詰めが甘いと叱られた..。

八日

四月に雪が降る事もある。そんな日。 どーしてもブギーポップ思い出してしまうなぁ。
夜は敗血症の勉強会。

九日

いつも通りな日々。転院やリハビリ待ちだとあまり自分で判断できることがなく。

十日

子供が蹴ったボールで事故、親の賠償責任認めず なんてニュースを見ながら、個人的には最高裁が自判した意味を考えていた。最近、最高裁はこれまでの判例で世情にあわなくなってきたものを見直す事が増えてきたように感じている。記事中にあるように子どもや知的障害者など責任能力のない(と推定される)人の監護者の責任はこれまでかなり広く認められてきて、その流れの中で、たとえば認知症患者の徘徊で列車事故が起きた損害賠償が家族に提起されるなどの事例が起きてきている。「責任持った対応するといういうことは事故を起こさない事」というような単純な責任論で賠償を認めるのではなく、個別具体的に事例を検討して、加害者側に避けようのない不幸な事故であったのか、加害者側に責任のある事故であったのかを判断するという基準は妥当なものと思うし、事実認定にそれほど争いがなく裁判所の判断のみが問われる状況であるからこそ自判で対応したのかなとも思う。
ただ、医局でこの判例の話をしていたところで「裁判所はもっと踏み込んで、子どもの遊ぶ場所をしっかり確保する必要があるとか、高齢者のバイク運転は危ないとかそういうことを言ったほうがいいのでは」なんて話をしていた人がいた。裁判所は弁論主義だから、当事者同士が弁論で述べない点については判断をしないんですが....。

十一日

朝から内科学会へ顔出し。
単位取得も必要だったりするので。地方会へちまちま顔出しして稼ぐのも手なんですが、家庭の事情もあったりするしね。
帰りの新幹線の中ではBGBlitzにはまってみたりした。ライセンス買ったけど、結構はまれる。

十二日

子どものお稽古の発表を見た後、中野ブロードウェイを少し歩く。ゆっくり買い物するほどの時間はなかったけれど。
夜はロケットまつり。

十三日

医局の新人歓迎会。ちょっと飲んで、二次会行って。

十四日

受け持ち数減っていることもあってちょっとのんびり。

十五日

在宅調整待ちな患者さんの面談二件。「病気は良くならないけど、それでも生きていく事はできますよ」って、微妙に誤魔化し入っている気がしつつ、そういわないと先に進んでいかない。

十六日

早めに帰って子供らの面倒を見る日。

十七日

診断書を書く、ってのは医者の大事な仕事で、それだけが目的で受診する人ってのもそれなりに居たりする。
とは言え「自○隊で訓練についてこられるかどうか判断して診断書を」って依頼が過去あって、目を剥いた事がある。訓練に明け暮れる生活ってどう考えても「健康に良くないのでやめておきましょう」って代物だと思うのだけれど。

夜は当直。

十八日

当直明け。帰ってアニメ見たり本読んだり。
「たんぽぽ娘」買って読んでいるのだけれど、なかなか良い。「11世紀エネルギー補給ステーションのロマンス」オチが某有名な童話になっている、という。

十九日

新井素子の「大腸ポリープ物語」。yomiDrに掲載されているということで読み始めたのだけれど。読み終わった後で他のページへのリンクとして「腹腔鏡死亡、群大病院が再調査」とか「難手術、安易に挑戦」とかって文字が踊るのは微妙に嫌がらせ感が。

二十日

夜は透析当番まで。

二十一日

「猫の手はかりない!」紺野キタを読む。紺野さんマンガで久しぶりの透析ネタだー(ぉぃ ジジイシッターと言い回す景虎くんも、まんざらでもない感じになっているし。かなり細かく調べたのか、知り合いに透析患者がいるのか、と思えた。

二十二日

「響け!ユーフォニアム」を観る。第一話冒頭、明らかに音が少しずつ外れているというのは、なかなか凄い演出と思いますが。演奏する側も意外に大変だったんではないだろうか。

二十三日

夜は当直。来院数は少なかったけれど入院率高し。

二十四日

夜のケースカンファレンスは以前わたしが受け持ちした方で。「先生その時どうでしたっけ」とかって振ってくるのはやめようよ担当者。

二十五日

子どもは登校日だったけれどわたしは出勤で。

二十六日

日曜出勤。
夜はのんびりアニメの観賞。「響け!ユーフォニアム」視聴する。メインヒロインズの低音率高いのはどういう伏線ですかね。チューバユーフォコンバスって演奏中はちっとも目立たない。
そして合奏シーンの音楽クオリティに涙が...。これ今後向上してくんですよね?

二十七日

外来がたまたま予約の谷間だったのかとっても少ない。
ICUの難症例にS-Gカテ管理しながらのCHDF開始。PAP指標に除水決めるなんざ久しぶりだな..。

二十八日

夜は退職される師長さんの送別と、新人の歓迎会。二次会の設定がないようだったのでこれでは新人さんに対して申し訳ないと、二次会を仕切るという珍しい状況が発生していた。

二十九日

休日。子どものリクエストで「シンデレラ」実写を見る。以前にも増して映画が増えたなぁ。

三十日

ベッド空き気味という事で取りあえず入院させようとか(ぉい


Written by Genesis
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