歳時記(diary):十月の項

一日

出勤してとりあえずおおごとは起きていなことを確認しつつ。ここんところ透析室が変に混んでいるのでそっちの対応をしながら。

二日

診療所の外来透析の日。ブギーポップを読み直しながら行く。

三日

午後の外来は予約いっぱいのところに持ってきて臨時受診の人もいて気ぜわしい感じで。そんなタイミングを知ってか知らずか約束なしに面会に訪れるMR。とってもイメージ悪いんですがいいんですかね。

四日

朝から腎学会東部会。朝一から行って色々聞いて回る。一日しっかり勉強した、と思うのだけれど。

五日

土曜出勤は一人でなんとか片付ける。夕方は相方不在ということで早めに帰って。

六日

夜も明けないうちに電話が鳴る。病院お呼び出しで行って透析対応を。帰りに早くから開いているパン屋で朝食パンを買って帰ってきた。
昼過ぎから一件学校見学を。

七日

入院二人診て、夜は当直。
ふらっと病棟行ってみたら、ちょうど患者さんがいまいち調子悪いので相談したかったところ、と喜ばれたりして。

八日

当直明け。
予定の腎生検はあまりうまくいかず。どこが良くなかったかなあとちょっと悩む。

九日

忙しい日。データチェックに処方に。夕食の時間になってようやく一息ついた感じで。
行き帰りの電車内で「黄昏の岸 暁の天」を再読。十二国記は含蓄のある名言を多数持っているけれど、私が一番とおもうのは「人はおろかだ。苦しければなお、おろかになる」。李斎ほどの有能な将軍が、苦しくて苦しくてたまらない時にはすがってはならない望みにすがってしまう。そこから道が開けたことを思えば全てが間違いではないけれども、それは李斎がはじめ願った事とは異なった形であったわけで。最新刊できっとこの苦しみに光が差すことを願いつつ読み終えた。

十日

退院が滞っていた人達が少しずつ調整がついてきた感じで。割りに穏やかな1日。

十一日

台風襲来予告でなんとなく気ぜわしい日。透析室も明日の予定をいろいろ繰り上げたりとか。
夜は当直。早いうちに寝ておくかと一眠りのつもりが思い切り寝てしまった。

十二日

ほとんど呼ばれず気がついたら朝。
十二国記新刊を買いに行こうかとちょっと思ったけれど、一応理性に従って自宅待機。
夕方になると避難指示もあちこちに出て、落ち着かない夜。ネットで気象情報なんども見たりしながら。寝る前には多少山を越えた感じだったので良かったかな。 いつでも避難できるようにしつつテレビの災害情報に見入る一日。

十三日

天気は良いけれど交通機関などはろくに動いていないので引き続き自宅引きこもり。
良い機会と思って、BootcampのWindows領域を拡張しようと思って作業を始める。‥‥結論から言うとうまくいかず。Macも含めて再インストールから手をつけることに。
MacはMojaveへのアップグレード。そうしたらWindowsは10からしかインストールできないということで10のISOイメージをダウンロード開始。なかなか落ちてこないのにちょっとイライラしつつ。

十四日

朝から出勤して透析当番。そのまま夜は当直へ。 それほど荒れてはいなかったけれど若い人が多かったかな。

十五日

当直明け。
少し早めに仕事を終わって映画を観にいく。「空の青さを知る人よ」。井の中の蛙大海を知らず、けれど空の青さを知る。考えてみればどうあがいても井の中から出られない蛙から見たら、そこから見える空がとても美しく青いことの方が、大事なことなのかもしれないと思ったり。

十六日

診療所外来へ。行き帰りの電車内で「白銀の墟 玄の月」一二巻を読み通す。泰麒がすっかり大人になって....(感涙)
けれど何ですかこの読者の心を折って粉々にしておこうとする意欲満々な終わり方は。二巻ラストはさながら「月の影 影の海」上巻のラストのようで。一月待てば続きが読めるのが救い、だろうか。

十七日

午後外来の後、明日からのお出かけに備えて病院の仕事を片付けておく。...で、遅くなる...。

十八日

朝からお出かけ。泊まりで勉強会へ。旧知の方も複数おられて楽しく交流。

十九日

勉強会から帰りがけに新宿紀伊国屋での十二国記ミニイベントへ。ちょっとグッズを買って帰ってくる。
夜は息子の学校の保護者交流会。他のおかーさまと本の話したり、していた。

二十日

一日のんびりお休みの日。相方が午後からコンサートへお出かけしたので、夕食の準備をしたりして。
Windowsのシステムインストールし直しの続きを。息子ご要望のA列車で行こう9はペアレンタルコントロールの影響か管理者パスワードがないと動き出さないのだけれど、ユーザー領域にインストールしてみても同じで。何が悪いんだろうと思案投首。

二十一日

休みと休みの谷間、という感じで仕事のペースがちょっと普段通りじゃない感じで。

二十二日

世の中は即位の礼とのことだったけれど、そんなの関係ねぇとばかりに自動車でお出かけ。山梨県立美術館の萩尾望都SF原画展へ。萩尾望都作品でもポーの一族とかはなかったのはやっぱりSFじゃないからなんですかね。すぐ隣の文学館では宮沢賢治展をやっていたのでこれも鑑賞して昼食。門前のほうとう屋さんで豚肉ほうとうを。
そのあとほったらかし温泉を再訪。あっちの湯に浸かってのんびりして、夕食まで食べて帰ってきた。ちょっと食べ過ぎの一日だったかも。

二十三日

朝少し病院に顔を出してから診療所へ。
行き帰りで「さよならの言い方なんて知らない。2」を読み終える。登場人物がそれぞれに生真面目な河野さんのお話はとても好き。

二十四日

ちょっと早めに出勤して、一仕事済ませてから外来の代診に。午後は自分の外来を。
病院支給の白衣の更新ということでいくつかのタイプから自分で申請せよとのお達し。サイズ測ったりするのが面倒...。

二十五日

家族面談を合計3件。最後は小さな親切大きなお世話状態に介入してくる家族に説教するのが主な目的になっており。ひいきの引き倒し、善意の押し売りをどう制御するかって結構難しいな、とか。

二十六日

土曜出勤。面談で透析の準備のことなど説明。返事はいいんだけどきっと行動変容に繋がらなそうだな..。

二十七日

当直明け。帰ってきて、バイクの修理の手配など。経年劣化がだいぶ進んできてるからなぁ。
散髪したりとのんびり。

二十八日

新入院みた後は割りに落ち着いていた、かな。
専門医制度変更に伴って医師の研修日程もかなりこれまでと変えないといけないということで思案投首。どうすりゃいいんだよこれ...。

二十九日

夜は透析の勉強会。訪問看護の方の取り組みがなかなか参考になった。
終わった後病棟の歓送会二次会に合流。飲みつぶれた人をタクシーで送りながら帰ってきた。

三十日

診療所の透析当番。手すきの時間でPowerPoint作りながら。


Written by Genesis
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