歳時記(diary):一月の項

一日

あけましておめでとうございます。
と言いながら仕事に出勤する。透析当番出て、そのまま当直へ。

二日

当直明け。そのまま実家へ訪問して、初詣歩き。天気も良かったのでいい運動になった。去年よりはあちこち人出も多い印象があったけれど、まあしょうがないのかな...

三日

「海が走るエンドロール」を読む。ちょっとした出会いがつながって、65歳のうみ子が美大の映像科に入る。まだ話ははじまったところだと思うけれど、動き出したうみ子の行く先がとても興味深い。続きが楽しみな作品。

四日

仕事始めは救急外来から。それなりに患者も来ててんてこまいして、午後で病棟の様子見てから夜間外来に行く。....正直忙しすぎるんだが。

五日

仕事が多い診療所透析。採血チェックと処方をいつもの通りに。他院受診の手配つけてみたりとか。

六日

外来は大体予約いっぱいだったのだけれど、あんまり押さずに終われてよかったかな。
夜はオンラインレクチャー。医学の歴史を少し。音楽家のボロディンって医者だったんだ。

七日

朝の抄読会自分が担当ということで、最近聞いた異種移植のネタを。養殖できる動物の臓器を移植に使えれば臓器不足がかなり解消するよね、ってやり方なのだけれど、実用化も決して遠い先ではないのではないかと思える程度には研究が進んでいる。ただそれに追いつくだけ倫理的課題の検討が進んでいるとは言い難いんだよね。ブタの遺伝子を人間に、なんて思うとついペリペティアの福音(秋山完)とか思い出してしまう。

八日

ο株が気になりつつ、スキー旅行ということで八方尾根へ。車を飛ばして到着して、お風呂に入って。入浴で同室者がいると結構気になってしまうのだけれど、ある程度は如何ともし難いよなぁ。
夜はレンタルして持ってきたスターウォーズ episode IVの視聴。諸般の事情あり観ておかねばならなくなったため。公開順に観ていくと、やっぱり古めかしさは感じるけれど、面白いと思う。

九日

スキー旅行二日目。
朝からレンタルスキー借りて朝食後から滑走開始。ゴンドラリフトはそれなりに混んでいるのだけれど、リフトはあまり待たずに乗れる感じで、動いていないリフトもあるし、八方尾根スキー場としては空いている方なんだろうな。
昼食のカフェテリアも閉店14:00とかで、全体に早じまいな感じだし、席も詰めていなかった。

夜はスターウォーズ鑑賞会。Episode V 帝国の逆襲の視聴。SFガジェット的には「カーボン凍結」が考えがいがある感じ。人工冬眠技術ということのようなので、炭素原子の動きを止めてしまうのだろうか。分子レベルまで生命活動を停止させて、のちに動かし出すような技術が実用化されれば映画のようなことが起こせるのかもしれないと思ったり。

十日

この日はスキーは半日にして、昼食食べて帰る旅程に。ゲレンデはやっぱり空いていて、滑りやすいって言えばいいんだけどやっぱり観光業界的には厳しい状況なんだろうなぁ。

十一日

午前救急。月曜日に出勤していない分、効率よく対応しないといけないんだよね。色々気がせく感じで。

十二日

診療所の日。今週は少しのんびりなので、情報提供書 書いたり検査結果をまとめたり。行き帰りが寒い....。

十三日

午後外来は予約いっぱい。診察終わってあとであれ話とかなきゃとか思うことも。

十四日

後輩が腕怪我してしまってて仕事がしづらいとちょっと腐り気味。これを機に他力を使うこと覚えて欲しいのだけれど。

十五日

なんだか、マスク着用の異性は実際より魅力的に見えるという研究結果が出たようで、この情報を非モテの若者に普及するのが感染対策には有効なのではないだろうか。

十六日

休日。母親の誕生日ってことでケーキをお届けしたりして。

十七日

組織運営のメンバー同士に役割についてのコンセンサスがない状態で組織が運営されているのってかなりマズい状態なんじゃなかろうかと思うのだけれど。

十八日

午前の救急は病床逼迫の中でなかなか難しいところ。病棟見渡すと療養できる場所さえ確保できれば退院できる人がいくらでもいるのだけれど、居場所探しに困って病院にいたりする。緊急介護認定制度とかないかなぁ。

十九日

朝から診療所で一日。根つめて仕事してはいるのだけれど、前より処理速度は鈍ったような気がする。

二十日

午後外来の合間に非常勤の先生に症例相談を。あんまり明るい話は聞けずにちょっとがっかり、なのだが。

二十一日

夕方ちょっと重めの面談を。なかなか病態が難しくていい治療ができてない方。確実に悪化している印象なのでそうお伝えする。自分としてはできることはやっているつもりなのだけれど、力不足と言われたらその通りだよなぁ。

二十二日

土曜出勤、そのまま当直へ。ベッドもないってのに救急要請はそれなりにくる。昨夏にあったように、ないとわかっているコロナベッドを探して電話がかかってくるようなことは少ないけれど、どっちかというと一般救急を受けるのが厳しい感じ。

二十三日

当直明け。夜中は救急要請なく落ち着いていたが、一件来た人があまり積極的に疑わずに入院前検査としてコロナPCR見たら陽性という顛末が。

仕事終わってから相方と合流して「99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE」を。明かされた真実はある意味多くの人を幸せにしない真実、というところはあるのだろうけれど、それでも真実を真実としてしっかり受け止めるラストは良かったと思う。

二十四日

「有名進学校は普通の学校より将来の成績を上げるのか」Econometrica, Vol 90, No.1 117-151の論文ではそれほど成績を上げるわけではない、と。へぇ.....

二十五日

午前救急外来。診療所から受診誘導きて了承した後結構来るまでにかかる。まあ足の手配とか色々かかるから仕方がないんだけどさ。

二十六日

診療所へ。
外来通院の方にぽろぽろCOVID-19陽性例が出ていて迫ってきたなぁ、と。院内発症ではなさそうなのだけれど、気を引き締め直さないと。

二十七日

ここ1ヶ月くらい対応に苦慮している病態不明の方、経過観察のつもりで採った採血の結果がなんだか良くなっている....。
よくなるとしたらこんな形かなとは思っていたのだけれど、こういう期待って裏切られることが多いだけに俄には信じられんという思いも。

二十八日

夜はオンライン勉強会。「異文化大好き集団」って表現にはっとする。同質な集団の中にいると確かに飽きてくるところあるんだよね俺。

二十九日

朝からオンライン会議。同じ部屋で息子もオンライン授業という。同時に喋ると音が重なりそうだけど、そういうタイミングもなかったのでなんとかなった感じ。

散髪して課題書類作成をして。

三十日

のんびり起きて、バイクのチェーン清掃して。ジャッキアップがやっぱりちょっと不安定。
その後お出かけしてケーキ買ったり「スターウォーズ ファントム・メナス」借りてきたり。ロボットが新しい。(違) 時代だよねぇやっぱり。

三十一日

後期研修医のローテーション開始。なんだかやけに人が増えてしまった腎内科。


Written by Genesis
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