【チャイニーズリング】
中国で古くから伝わる知恵の輪です。目的はすべての輪を貫いている棒を、取り外すことです。 |
【操作方法】
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【ヒント】
奥の輪から外していきます。ただし輪を外すには、ルールがあります。
よって、最も奥にある輪を外すには、奥から2つの輪だけを残して他の輪が外れた状態にしなければいけません。ただし最前の輪は、いつでも通したり外したりできます。
この【チャイニーズリング】は、紀元前より中国に伝わると言われているそうです。輪が9個ついたものは『九連環』と呼ばれ、倉庫の鍵に使ったり、玉で作られた『玉連環』と呼ばれるモノは歴史の物語にも登場するようです。 ある時、秦王は斉に使者を遣わし、玉連環(玉製の知恵の輪)を贈った。使者は言う。「斉には賢人が多いと聞きますが、果たしてこれを解ける者がおりましょうか?」君王后は群臣に玉連環を見せたが、誰も解くことが出来なかった。そこで君王后は椎を持ってこさせて玉連環を打ち砕き、使者に言った。「秦王に、確かにお解きしましたとお伝え下さい。」 日本にもかなり古い時期から伝わっていたらしく、この知恵の輪が図案化されて家紋になっている家もあるとか・・・。この歴史ある知恵の輪を、どうしてもやってみたくなって実物を探したのです。
そもそもきっかけは、近所にできた“100円ショップ”で「頭脳パズルシリーズ」という木とロープでできた知恵の輪を買ったことから始まりました。 この木製パズルは本来“古代中国の智将たちが、お互いの知力を競い合う遊び”として始まり、それが現在まで伝えられ、多くの人々に親しまれてきました。子供から大人まで幅広い年齢層で何時でも何処でも楽しめ、気分転換や、頭の体操に最適です。 という能書きで『荒海逃脱』とか『一帆順風』など謎めいた名前の木製知恵の輪を買い込んで(といっても4つで400円)やってみました。 これがなかなか面白く、ほかにもこのような中国パズルはないものか?と探していて見つけたのが、ここにある『九連環』だったのです。
ところが、いざ手に入れたいと思っても、ぜんぜん現物が見つかりません。インターネットで調べてみても、作っているメーカーなんて無いらしく、東急ハンズに行ってもLoftに行っても売っていませんでした。 ということで、結局は自作!しました。アルミのパイプと真鍮の針金(DIYショップ)、割ピン(100円ショップ)、キーホルダー用のリング(文房具店)店。それからパイプに穴を開けるためのドリルや、パイプカッターも買いました。 結局は高く付いた・・・けど、作るのも楽しかったし、やってみても面白かったので、気が付いたら沢山作っていました。みなさんも作って遊んでみてはいかが?
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2002/4 Taneda Yosai