2004年の夏休みは屋久島旅行へ。
事前にホテル押さえたり航空券とったりレンタカー予約したりしたという話は省こうかと。(2004.10.6更新)
早起き。何しろ飛行機は九時。眠い目をこすりつつ、何とか予定通りの列車に乗って、九時五分発の鹿児島行きに搭乗した。
のんびり鹿児島について、少し早めに昼食を摂る。あとは十二時五分発の屋久島行きに乗って...?というところで、「屋久島行きは現在天候不良のため出発を見合わせております」とのアナウンス。鹿児島空港は特に問題なさそうで、屋久島空港の都合?でも天気図としてはそんなに悪くないよなぁ....などと思っていたが、結局20分遅れで出発した。
屋久島行きの飛行機はQ400 DHC-8402。初めて乗ったプロペラ機。ジェット機に比べてもちろん推力は少ないはずだけれど、離陸の際の上昇の勢いはこちらの方があるような気が。窓から見ているとぐんぐん陸地が遠ざかっていくような感じで気持ちいい。
雲海を越えながら、屋久島空港へ無事に到着。──ちいさっ。荷物が出てくる回る台なんかなくて、係員さんが手渡ししてくれる。離島の空港、という感じで嫌いじゃない。
レンタカーを借りて走り出して、第一の目的地、ヤクスギランドへ。安房で山の方へ折れて登っていくと、ところによってすれ違えないくらいの細い道に入っていく。九十九折の道を抜けていくと荒川登山口への分かれ道を過ぎて、ようやくヤクスギランドに到着。
この日は小雨模様で時間も遅かったので、五十分コースで行こうと決めて歩き出した。整備は行き届いているし、屋久杉の古木もちゃんとあって、初心者としては楽しみやすい。時間の余裕があったら八十分コース・百五十分コースも歩いてみたいところではあったのだけれど、何でもそちらの方はそれほど道が良くないらしい。
「仏陀杉」って杉があったのだけれど、なぜ仏陀なのかはちょっと知りたかったかな。
泊まりはホテルあかつきを取っていたのだけれど、夕食がついていないコース。(ちなみにホテル内のレストランは非常に高価い) なので、チェックインしたあとに飯処を探して道を走ってみたのだけれどあまり見つからず。「みちくさ」というお店で定食など。飲み屋兼用ではあったけれどたっぷり出てきておいしく頂けた。
起床は四時。その理由は(来て早々ではあるが)縄文杉登山のため。
この時期には(縄文杉登山の入り口である)荒川登山口付近で道が崩れていたため、タクシー・バス以外の自動車で荒川登山口には行けなくなっていた。そのため、レンタカーで道の途中の屋久杉自然館まで行き、そこの駐車場に停めさせてもらってバスに乗り継ぐという行程をとった。
ホテルの人に事前に登山の予定を伝えたら、道沿いのあさひ弁当というお店に連絡を取ってくれて、朝食と昼食のお弁当を予約してくれた。ホテルを四時半頃出発、あさひ弁当で弁当を買って、五時過ぎには屋久杉自然館に到着。朝食をとって準備をして、五時四十三分の路線バスに乗りこんだ。
わたしたちはガイドを頼まなかったのだけれど、なんだかガイド組合(?)だかでバスを出したりもしていたみたいで、五時半前後の屋久杉自然館はなかなかの混雑を呈していた。
約四十分ほどバスに揺られ、ほぼ定刻に荒川登山口に到着。軽く準備運動などしてから、大体七時前に歩き出した。前半の道はトロッコレール沿いで、枕木が適当におかれているので一定のリズムというわけにはいかないけれども、山道に比べれば格段に歩きやすい。(ガイドの方の解説を聞きかじったりしたところでは)屋久島は花崗岩でできているということで、花崗岩の一枚岩やら大石やらも確かに道中目に付いた。コース中わき水の出ているところもいくつかあり、途中で補給している人たちもいた。
途中でトロッコ列車にも出くわした。作業員らしい人たちを乗せてけたたましく走り去っていった。沿線はところどころに待避所はあるものの崖を切り開いて線路にしているようなところもあって、ほんとに待避できるのかねと思ったり。鉄橋のうえで列車に出くわしたらほとんど「Stand by Me」だなんて思ったり。
約一時間ほどで小杉谷へ。──樹齢千年程度までの杉が集まっているから小杉、って感覚もどうかとは思いつつ。昔は切り出しの前線基地だったそうだが、いまでは廃村になり当時の遺構が残るのみ。ここで休憩している人たちもたくさんいたけれど、わたしたちは先を急いだ。
ここからの道はトロッコのレールとレールの間に板がまるで道のようにおかれていることが多く、極めて歩きやすい。山道とは思えないくらい。途中一ヶ所(たまたま行き合ったガイドツアーにくっついて)トロッコ道を外れるショートカットも入れたけれど、大株歩道に入ったのは九時前後だった。
最初がいきなりキツい。登りきってちょっと一息つくとまたキツい。この日は屋久島には珍しいんじゃないかってくらい雨模様もなくて天気もよかったので、却って暑くなってきて汗もかく。ウィルソン株まで0.6kmとか書いてあった気がするけれど、気分的には2-3kmあった気がする。まぁ足慣らしができたところでキツくなってきたから、いきなり胸突き八丁の坂道だった高水三山登山と比べればまだましか。
しっかりへたばってウィルソン株に到着。──大きいね。うろに入ると中に水が湧いていて、そこで給水。一休みを入れて、再起動。
そのあとも夫婦杉、大王杉と巨樹に出会う。わたしたちの思いとは無関係に、じっと時を重ねている木々の世界は、日常を離れて会いに行く価値は十分にある、そんな風に思った。
途中まではわりとガイドツアーの人とかが一緒に歩いていたのだけれど、だんだんばらけて人に会わなくなっていった。行き合うのは大体同じペースで歩いているような個人ツアーの人が中心だった。
途中からは登って下りて、また登って、の繰り返しという感じ。全体としては登りなのだけれど、アップダウンがけっこうあった。沢もあって、水が汲めるところもあったので、縄文杉の手前のところで二度目の給水。小休止を適当に入れながら、登り続けていった。
展望台に続く階段が突然現れて、それを登ると、縄文杉に会えた。気分としては突然会えたな、という感じ。(実はきちんとしたマップを持っていなくて、避難小屋を通り過ぎてから縄文杉に出ると思っていたせいもある)
名前の由来は幹の縄目模様から、というのは初めて知った。巨きさ、姿に、風格を感じた。
屋久杉の古木の多くがそうなのだけれど、たくさんの着生木・寄生木を従えていて、いわばそういった木々の苗床のようにして立っていた。そういう姿も、普通の巨木と違った風格を感じさせてくれた。
まだ到着している人も少なくて、ゆっくり鑑賞した後で、展望台から下りて昼食。名残は惜しいものの、帰りの方がきついだろうと気を引き締めて、十二時前には縄文杉前を離れた。
帰りはもちろん同ルート。その頃到着の人も結構多くて、すれ違いに時間を使いながら戻っていく。ガイドツアーの人も多くて、多分途中休憩や解説を入れていったためだろうなと思った。
ガイドツアーの山行者の中には荷物なしで歩いている人も少なくなく。どうしたんだろうな〜と思っていたら、途中の道沿いで荷物をまとめてあるのをいくつか見かけた。この日は天候もよく気温も暖かかったから、きついところは最低限の雨具だけ持って歩いて、荷物は途中に置いておく、というようなプランだったのかもしれない。
行きはかなり汗をかいたのだけれど、昼食後はそれほど汗をかかずに歩き続けられた。急な登坂がなかったことと、体が慣れたことがあるのではないかと思ったのだけれど。代わりに下りはいくらでもあったので、じわじわ疲れがたまってはきた。
大株歩道入り口まで戻ってきたのは二時前後。ここまで来てしまえば....と後は鼻歌交じりに歩き続けて、小杉谷で休憩は入れたものの、四時前後には荒川登山口まで戻ってきた。
縄文杉に会いに行く、というだけならば、人並みの体力とそれなりの装備があればこなせる行程ではないかな、と思った。道はほぼ一本道で、地図がなくても迷う心配はあまりないし。けれども、雨の降りやすい屋久島で体力の消耗を抑えて歩くとか、長い道のりのペース配分とか、道筋で見られる樹木や風景の解説をしてもらうとか、そういったことのためにガイドの人をお願いするメリットはあるのかな、と思った。
実際、早く降りてきてもバスの時間待ちで登山口でぼーっとしていただけなので、その時間をもっとゆっくり見る時間や、解説を聞く時間に充てられたらその方が良かったかもしれないな、とは思った。
ついでに言えば、一泊二日のプランにして山小屋泊まりを入れて、たとえば高塚小屋で泊って宮之浦岳に行くとか白谷雲水峡へまわるとか、そういうプランにするのも悪くないと思う。日程にも余裕ができるのは確かだから、それほど山好きというわけでなくても、ゆっくり回りたいならいいのではないだろうか。
初めの予定では島巡りだったのだけれど、天気予報としては今夕から明日にかけて颱風が接近する予定とのこと。だったら早めに行きたいところには行っておこうという話になって、旅の目的地の第二、白谷雲水峡へ。
朝食(バイキング形式。種類も豊富で盛りだくさん。フルーツがいくつもあったりとかして、かなり満足した)を摂ってから、車に乗りこみ、宮ノ浦方面へ。一時間ちょっとで白谷雲水峡へ到着。
この夏の颱風ラッシュの際に一部道が崩落していたり、弥生杉への道が崩れたりしていたらしい。車は通行止めにはなっていなかったものの、一部で片側交互通行。もっとも、もとから車がすれ違えないくらい細いところが何ヶ所もあったらしく、景気よく飛ばしていくと危ない目に遭いそうな道。
ついたときから泣き出しそうな空で、さっそく(昨日は使わなかった)雨具の準備。合羽を上下とも着込んで歩き出したのだけれど、降りだしてから思ったのは防水の良い帽子があるとフードをかぶるよりよいかもしれない、ということ。フードは視界にかかる感じがするもので....。
白谷広場からさつき吊橋までは整備された歩道を歩くだけ。その奥が山道になる。行きは楠川歩道から白谷小屋に至るコースを選択する。こちらのコースは見どころになるような巨樹はない代わり、アップダウンも少なくて歩きやすい道。わき水や地衣類もたくさん見られる。初めにややきつい登りがあったけれど、そのあとはだらだらと歩いていくと小川を渡る(飛び石伝いにいける)ところがあって、白谷小屋方面と原生林コース方面へと分かれる分かれ道に到達する。
途中からしっかり雨が降っていて、やや足場は悪め。もっとも、地面の苔の生え方とかから見ると、ほぼ常時森の中はかなりの湿度を保っているのではないかと思われ。泥がつくくらいは覚悟した服装&靴でないとだめかも...と思った。
本日の目的地は一番奥にある太鼓岩からの眺望。しかし、白谷小屋を過ぎ、もののけ姫の森(映画「もののけ姫」の森の雰囲気はこの白谷雲水峡の雰囲気を参考にしたらしい)を登っていくあたりでもしとしとと雨が降り続く状態。苦労して登っても眺望は期待できないだろうという話になってきて、結局辻峠まで至る前に引き返してきた。
引き返してくる途中でヤクシカに遭遇。十メートルはないくらいの距離をはさんで、食事をのんびりしていた。──怖がる必要がない生活をしているのだろうか。ちょっと不思議。
帰りは原生林コースをたどったのだけれど、だんだん雨足も強くなるし、距離は長いし(楠川歩道コースの二倍近くある)。見どころが多いのはいいのだけれど、歩き慣れないところを雨の中歩くのはちょっとしんどかった。でも、じゃあ楠川歩道往復が楽しいかというとそうじゃないだろうなと思う。雨降ってなければ体力も十分で、楽しく歩けたかもしれない。
結局広場前近くまで降りてくると雨もほとんど止んでいた。
宮ノ浦の町まで戻ってくると二時半。事前にガイドブックで目をつけていた「かぼちゃ屋」というラーメン・カレーのお店へ。閉店時刻の三時ぎりぎりに入って、屋久島ラーメン(大盛り)を注文。
ダシもなかなかおいしくて、たっぷり食べたけれど。さらに盛りをしっかりして具をこれでもかと盛り上げてみせれば、「鉄人ラーメン」(秋山瑞人/電撃文庫)かと思うところでありました。
帰ってきて、ホテルのプールサイドでしばしぼーっとする。台風が近づいているためにプールサイドのパラソルを片づけたりしているのを脇に、まだ明るくて青空も見える空と雲を眺めた。
あれは空をただよう羊たちなのかなぁ、などと、某ゲームネタなことを考えたりしながら。しばし「からっぽの時間」を楽しんだ。
晩ご飯はこの日は食料品店で買ったお刺し身にご飯。たまにはこういうのもいいか。
颱風、襲来。
──つってもまぁ朝のニュースの時点ですでに九州南部に上陸しかかっていて、屋久島は強風域に入ったのみ。とはいえ、朝のうちはまだ雨も残っていて、朝食を食べている最中にはそれなりの激しい雨が降ってきていた。
そんな状況下で、予定はシュノーケリング。とーぜん無理なので、島見物の予定として、車に乗った。ホテルから島の周回道路を西へ。
最初の目的地は千尋の滝。鯛ノ川の途中、花崗岩の崖から落ちる瀑は、雨で増水していて(遠景ながら)なかなかの眺め。小雨はぱらついたものの、見ごたえがあったのでよし。(ちなみにトローキの滝は見損ねた...)。
それから再び周回道路へ戻り、次の目的地は平内海中温泉。──けど、打ち寄せる波が荒そうなのと、車の置き場所が判然としないのとで諦めて、場所を確認したのみで移動。すぐ近くの湯泊温泉に行ったらこちらは入れそうだったので入浴。時間が干潮時間の数時間前というベストタイミングだったこともあって、波の打ち寄せるのを見ながら入浴としゃれ込んだ。もっとも、若干ぬるめだったのと、入っている途中で雨が降りだしてしまったのとで、早めに出てきてしまったのだけれど。
次の目的地は大川の滝(おおこのたき)。お気づきの通り、滝巡りと温泉巡りが今日のコース。(尾之間温泉や屋久島温泉を飛ばしていることを突っ込んではいけないのです)
水量が増えていて、滝の幅も広がった形。雨は降っていなかったけれど、飛沫が雨のように降り注いでくる。豪快な滝でした。
そのまま北上すると西部林道に入っていく。すれ違いが難しいくらいの狭い九十九折の道を抜けていくと──ヤクシカやヤクザルに出会う。シカは車が来ると逃げていくことが多かったけれど、サルは(群れでいる安心感も手伝ってか)逃げていかずにのんびり路肩でノミ取りしていることも少なくなく。あの、この狭い道路でそんなことしてると、轢かれるよ?
カーブミラーが充実しているともいいがたい道路で、抜けていくのはなかなかスリリングだった。
永田に抜けたところで、そろそろ昼食を....と思い始めたのだけれど、道沿いに食事を摂れそうな店が見当たらず。集落の中を探す気もせずに吉田の集落も過ぎてしまった。結局一湊の布引の滝近くの食料品店でパンと飲み物を買って、滝を見ながらで済ませた。
その後は大浦温泉を目指したのだが、うねうね続く道を越えたところでスタッフと思われるおじさんから「今日はお湯を入れてないんだよ〜」と哀しいことを聞いてしまう。颱風過ぎたばかりで人も少なかろうと準備していなかった由。それでも八人ほどは訪れる人がいたらしいが。
次いで到着したのは宮ノ浦。お土産の購入をして、屋久島環境文化村センターの見物をして。島の歴史と自然の解説が一通りされていて、入門編にいいかな、と思った。
時間が余って、さて何をしようと迷う。時間は五時半頃と、食事には少々早い感じ。そうだ、と思い立って日没を見に車を走らせた。宮ノ浦は島の東側なので、島の西側を見渡せるところまで。一湊から吉田へと至る県道の途中に展望台があったので、そこからじっと日没を眺めた。残念ながらちょうど口永良部島に沈む形になってしまったのだけれど、それでも十分に美しかった。(わざわざ写真を撮りにきたとおぼしい方も....)
最後は「とし」という料理屋さんで少し早めの夕食を摂って、ホテルへ帰った。
朝起きてみると良い天気。颱風一過の空は奥岳にもほとんど雲のかかっていない上々の天気。
それでも海は少しうねりが残っているとのことで、午前中ホテルのプールで少し遊んだ後、午後からシュノーケリングに挑戦。事前に森と海をWebでみつけて用具のレンタルと案内をお願いしておいたのだけれど、個人でやっているガイドということで、アットホームな感じでご案内頂けた。
ガイドさんの事務所にお伺いして、車を乗り換えて一湊の海へ。シュノーケルやダイビングのスポットに案内してもらって、用具の使用法から聞きながら海に入る。ウェットスーツ・フィンにマスク・シュノーケルとつけると、「わー本格的〜」とわたしなどは思ってしまっていた。
足がつくくらいの深さでも、水中には魚が寄ってきており。シュノーケルだから主には海面付近から底の方を眺めながら、時々深く潜ってじっくり眺めるような楽しみ方になる。わたしはコンタクトが使えなくてマスクも度付きレンズのものは手配できず、ということで見え方はあんまり綺麗ではなかったのだけれど、それでも青や黄色など原色の魚は十分綺麗に見えたと思う。
ガイドさんによれば颱風の影響か透明度が低いとのことで。その分見えるものは少なかったということなのだけれど、初体験のわたしたちにはそんなことは関係なく、堪能したと思う。
二時間ほども海にいるとそれなりに疲れてきて、日も傾いてきたということで事務所へ戻った。そこで今見た魚などについてガイドさんが図鑑片手に教えてくれたのだけれど、そこからずれて何故かウミウシの写真の話に。学名と和名と通称が違っているとか、ややこしいことになっている裏話など。
この日最後は街のお寿司屋さんへ。「若潮」という店。うっかりカウンターとか座ってしまって慣れないもんだから緊張したのだけれど、お財布にも優しい上にぎり¥2100也を堪能して帰ってきた。
帰る日。
なのに、太鼓岩からの眺めが見たいという衝動の赴くまま、少し早出して宮ノ浦へ。九時頃には白谷雲水峡入り口までつき、歩き出した。天気も悪くないため雨具も省き、ザックも持たない軽装で歩き出す。降りだしたら戻ってくるつもりだったのと、少しでも荷物を軽くして消耗を防ぎたかったため。
とんとんと登り始めて、三十分ほどでさつき吊橋から楠川歩道を抜け、川渡りをクリアしていた。一時間程度で辻峠まで登りつめ、急な山道(一部やぶこぎに近かったかも...)を登って太鼓岩まで。スタートからの所要時間は一時間二十分ほど。そこそこ汗もかいたし一部張り出した木の枝に頭突きを食らわせてしまったりもしたけれど、それほど無茶をした自覚もなく。
林の中から出て、太鼓岩に登ったところでぱっとひらける景色は確かに雄大で、しかも200度くらいのパノラマになっていて見ごたえがあった。この日はわりと天候もよく、奥岳の山も頂上まで雲がかかっているのは宮之浦岳くらいで。
太鼓岩の上に座って、しばし景色に見入りながら、気持ちいい風に吹かれた。
(この時の速度についてですが、客観的にはかなり特急で上がってきていると思います。途中でゆっくり森を見渡したり写真を撮ったり休憩したりということはしてないので。荷物もごく軽くしてますし、純粋に太鼓岩を目指した場合、天候と足場がよければこのくらいの速度で登れるという参考程度に。)
風景を堪能したところで下山に。大体同じくらいのペースで下山して、あとは車を返して屋久島空港へ。問題なく飛行機も飛んで、予定通りの帰宅と相成った。──少し淋しかったりして。(爆)
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