デーテーペーな1日

6月9日(Sun)
出会いは人生に似ている。

別れが人生に似ているように。

偶然の出会いを繰り返しながら、
別れもまた同じ数だけあることの必然性に気付いた私は、

心の中で、
何かが壊れてしまったことを今更のように
悔やんでいた。

永遠の命がないように、
壊れやすい人間同士を繋ぐ赤い糸は、大いなる錯覚が紡ぎだした蜘蛛の糸だったのかも知れない。

 理性が選んだ結論にあらがう感情を
ねじ伏せることに疲れはてた私、

その感情の愚かしさに絶望する私は、
何処へ行くこともできず、何処で立ち止まるかもわからない。

あなたの選んだ結論の正しさに同意する私と、否やを叫ぶ私。

毎日の二律背反に引き裂かれる私の愚かしさ。

解けない謎と出口のない迷宮をさまようことの徒労。

あなたがその裡で迷うことのないように、
手をさしのべることのできない私の臆病な自我は、
もう死に絶えてしまったのかも知れません。

さようならは無意味な言葉なのかも知れません。
なぜなら、
あなたは私の妄想の中で生き続けるから。



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