久々にネタがないです。こんな時は、日記について語る姑息な日記がいちばんかも知れません。 さて、"日記者"の語源についてお尋ねがあったようですが、これのいいだしっぺは誰でしょうね?ちなみに僕の日記に始めて"日記者"の記述があるのは4月11日の日記からです。 それ以前にもどこかで見たような気もします。いわゆる、元禄時代の"カブキ者"に繋がる語源は、普遍性のある使用例なのかも知れません。 僕は「にっきもの」と呼びたいですね。退廃の雰囲気と時代の空気にマッチしたよい呼び名だと思います。 まぁ、平たく言ってしまえば、終わっちゃってる系の方ですね。昔から読まれることを意識した、日記文学というひとつのジャンルがありましたし、夭折した若者が残したノートや闘病記としての日記はくり返し出版され、ベストセラーとなる日記は過去にもありました。 しかし、まったく同時進行で日々更新される日記が、600以上もまとめて読める場というのは、かつて、誰も想像したことのない状況です。プロもアマも、宝石のように輝く日記から、意味不明の自閉症患者のつぶやきのような日記まで、文字通り玉石混淆・カオスに充ちた活況を呈しているのが現在の日記リンクスなのでしょう。 そして、プロとアマを比べると、圧倒的にアマチュアの日記のほうが面白い。基本的に文章を綴る事で生計を立てている人なら、自分の仕事を削ってまで、日記を付けるはずはない。プロなのに無償で大量の文章を発表するのは、壊れた時の赤尾さんぐらいのモノでしょう。まぁ、赤尾さんには赤尾さんなりの、結構したたかな計算があるかも知れませんが・・・ そうした制約のないアマチュアがのめり込んで書く日記は、稚拙なところや意味不明なところがあったとしても僕にはとても面白い。そして、日記者としてとての重要なファクターとなるのは日記を書くと同時に、日記を読む人でもあるところです。一方通行の情報発信ではなく、相互にリンクし、重層的に折り重なるように各自の日記がひとつの話題で盛り上がるとき、それがトラブルや日記上での"けんか"であったとしても、僕はそこに日記者としての醍醐味を味わうことが出来ます。 僕自身も時として内輪ネタに堕する時があったとしても、普遍性のある内輪ネタが書けないかと、何時も考えてはいます。各自がそれぞれ好き勝手な方向を向いて、まるで無関係な話題について声高に叫ぶだけの日記は、僕はあまり読みたくないです。 そうなのです。誰が読んでも面白い、誰が読んでも直ぐ分かる"公開人前Kiss的日記"こそ、僕が目指す究極の日記のカタチなのです。 僕のことは、日記界の内輪ネタ評論家と呼んでネ。
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