デーテーペーな1日

7月28日(Sun)
 深夜の幹線道路・・・トラックの群を追い抜くと、奇跡のように車のテールランプの列が途絶える。流れる信号灯をぼんやりと意識しながら、私は改めて孤独な魂の行方について考える。

 私に、孤独なあなたの魂を癒すことができたのでしょうか?孤独に生まれた人間が孤独に死んでいくことの不合理を問うことなしには、あなたの疑問は解決することはないのでしょう。人は人間として生まれ、"モノ"として土に帰っていく。
 それは悲劇ではなかったが、恩寵や救いである筈もなかった。あらゆる不合理と欺瞞に満ちたこの世界にあって、全ての人間に約束された神の御技こそが"死"であることが、他ならぬ神の死滅した現代の皮肉に満ちた実相なのです。あなたとあなたにつながる魂にとって、悲哀に満ちた結末を肯定することで自ら傷つけることは意味のある事ではないのです。

人はなぜ罰せられたのか?それは罰せられたからだ!

 どうか、自分を責めることで結論を求めることはもう終わりにされた方が良いのです。深夜、ひそかに流したあなたの涙があなたを癒すように、あなたにつながる魂もまた、あなたの裡で癒され、あなたの孤独な魂と共に再び人生を生きていくのでしょう。

 何やら意味不明の日記・・・あまり深く思い悩むことはありません。深夜、孤独な人間が自らの孤独を埋めるため、誰かを捜して電子の海をさまよう。そこで出逢った私達の魂に向けた密かなメッセージなのです。絶対の孤独に耐えられる人間は存在することはないのです。孤独な魂の上げる悲鳴は、か細いが、しかしとても痛ましい。健気であることに大した意味はないのです。涙を流すことは決して恥ずべき事ではありません。癒しの海とは、他ならぬ涙の別名であることを知る者は、決して心弱き者ではないのです。


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