デーテーペーな1日

日記猿人関係の発言はこちらで。
8月19日(Mon)
 さて、

 品のないイラストですっかりお馴染みとなったプログラマは、街角でポツンと立ったまま、やはり本を読んでいた。通りの向こうから顔も見たし、このまま帰ろうかとも思ったが、それではあまりに可哀想・・・仕方がないので声を掛ける。何やらさえない男が二人、渋谷の雑踏から少し離れた街角でぎこちなく挨拶を交わす。「あの人があんな大それた事を!信じられません。」新聞記事のご近所の声で、必ず一人はこういうコメントを残すようなタイプ、と言えばご理解いただけますか?まぁ、人間の裡に秘めた思いは外見に現れることはないと言うことを改めて認識しました。今時、本好きの読書家などと公言する男には、いけいけギャルのおねーさんは縁が為さそうです。彼がへそだしルックのアムラーを連れて渋谷の街を歩けば、浮きまくることは火を見るよりも明らか。

 アトピック・サイトにおける表現規制や検閲をテーマにしたパネル/ディスカッションと言うと、何やらこの時期でもあり、意味深に思われる方もいられるかもしれませんが、たまたま、私が読んでいるcensorship-MLで開催の予定が流れていたので、野次馬の一人として参加してきました。特に他意はありません。
 例によって、検閲とは何ぞや?と言った類の言葉の定義ゴッコに迷走する人がいたりで、多少うんざり。国家権力による言論の弾圧のみを検閲と呼ぶ・・・おいおい。いまどき国家権力がそんなあからさまな手口で言論弾圧に乗り出すわけがない。そんな事を言い出す役人がいたら、即日"首"でしょう。
 しかし、後半に出てきたおばあちゃんが元気が良くて、会場は一気に盛り上がります。本当に元気なおばあちゃんで、現代日本のアートの状況に激しくクレームを付け、電通・東京都の無能無知ぶりを糾弾する。美術史や現代アートなどとはとんとご無沙汰で、アートの出来不出来に関してはまるで不明なのだが、その上、問題の展示会にも行ってないんだから、まぁ、ただの野次馬なのでしょう。例の、臨海副都心の世界都市博の宙に浮いた予算で何かをでっち上げようとした電通と東京都の役人には思いがけない結果に、今頃あわてているようです。さらに別方面からもドタバタは進行中で、何やら深川警察からの猥褻であるとのお達しで、白布で性器を覆った作品を展示中だとか。曰く、おむつをはいた男性像。しかし、本当に20世紀も終わろうとする時代のお話なのか?まるで明治時代に逆戻りしたようなお話に、三流国家の臣民はちょっと感傷的。

 自閉する男同士、お店選びは気が楽です。そのへんで見つけたラーメン屋で、あなたはラーメンセットにボクは炒飯セット。裏返しのコンビネーションを注文した男二人は、ずるずるとラーメンをすすり、ほぐほぐと炒飯を咀嚼する。お互いにディスコで明け方まで踊るタイプではないと見た。こんなビンボーくさいオフミも、稀には良いモンだ。


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