夕べ予告したフランス映画「ル・バル」について。 "おきらく映画時評"と名乗るとおり、監督の名前調べたり、出演者のフイルムグラフィーを紹介するようなことはぜんぜんできません。申し訳ない。ただ、見た感想・・・素朴です。ピュアと言ってネ。 パリの下町にあるらしいダンスホールから、カメラは一歩もでません。戦前から第二時大戦を経て、現代のロックからディスコまで、ダンスナンバーとその時代の名曲に乗って、ひたすらダンスに興じる男女をセリフなしで描いた、とても小粋な映画です。 WOWOWの映画解説によると、監督はイタリア人のエットーレ・スコラ<ぜんぜん知りません。まるで舞台劇のようと思ってたら、そのとおり、舞台の映画化の作品のようです。 まず、出演者がとてもいい。映画はキャスティングがすべてと誰かがいっていたと思いましたが、本当に個性的で魅力に溢れた役者ばかりで、それぞれにいとおしい。多分有名な女優さんなんでしょう、どうも見た覚えのあるおばさんが沢山でてます。向こうでは有名な役者さんが大挙してでてるんでしょう。しかし、女性陣の平均年齢が恐ろしいほど高そう・・・無理な若作りが異様な圧迫感で迫るときがあって、少し辛いシーンもでてくるのですが、古くからのファンにはそれもお楽しみのひとつなのでしょう。 音楽とダンスで世相を繋ぐという、ややもすると安易な設定と、ちょっと紋切り型の展開も気になる事もありますが、そんな考えこまずにそれぞれのキャラクターの演じる無言劇を楽しめる人には、とてもうれしい映画なのです。ジャン・ギャバンのそっくりさんが、乱入したりのおふざけがぜんぜん笑えないのは文化の違いかもしれません。 何人かのお気に入りのキャラクターを紹介しましょう。 古いフランス映画に良くでてくる狂言回しの役どころの男優、最後のテロップで名前だけ覚えました。マルコ・バーマン(読みに自信ないです) この人が良いんです。屈折する日記者の気分にぴったり。ある時はモノクルで気取った紳士、ナチの侵攻時には枢軸側に、連合軍がパリを解放すればアメリカ兵にとり入る小悪党ぶりも板に付いた男。危ない目つきでダンスのパートナーを見つめたり、軽薄なロックンローラーで踊りまくったり、とにかくその無自覚さが、滑稽でやがて悲しいと言う奴です。 あとは、人間失格で赤井秀和にプールの中で殺された体育教師によく似た、のっぽの役者さんも僕は好きです。 女性陣では最初から最後までパートナーを待ち続けていて、結局誰とも踊ることのなかった近眼の女(これも名前分かりません)がよかったです。 あなたもぜひ、お気に入りのキャラクターを見つけてみて下さい。 20日15:00から再放送<誰が見るんだこんな時間に! があるようですが、それほどムキになって見るほどの事もないですよ。 新しい日記者を二人ばかりご紹介。 みやもとなつみさんは、今話題のネット◎◎◎ではありません。立派な男性です<中身まで確認したことはないですが。日記者としての素質はまだ未知数ですが、お友達と言うことでリンクしてます。フリーで使えるアイコン集なんかもあったりして、日記以外も要確認。 塚野龍之介は学生さんなのかな?分裂症気味(失礼)の日記の文体がなかなかそそります。もう少し長く書いてくれると、より面白くなりそうな予感が。
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